これだけ覚えればOK!シャフトのキホン5つ

  • 純正シャフトはお手頃&万人向け
    純正(標準)シャフトはクラブ購入時についてくる基本シャフトで、価格が抑えられクセが少なく誰でもそこそこ振りやすい設計です。
  • カスタムシャフトは高価だが高性能
    カスタムシャフト(市販の交換用シャフト)は価格が数万円と高めですが、素材や設計が高品質で、自分のスイングに合えば飛距離や方向性が大きく向上する可能性があります。
  • シャフト次第で弾道・飛距離が激変
    シャフトの硬さやしなり特性によってボールの高さや飛距離、スピン量が変わります。自分に合ったシャフトならミート率が上がり、より真っ直ぐ遠くへ飛ばせます。
  • カスタムシャフトは選択肢豊富
    カスタム品は重量や硬さ(フレックス)、トルクやキックポイントなど種類が豊富。フィッティングを受けて最適な1本を選べば、クラブを自分好みに調整できます。
  • 初心者はまず純正でOK
    ゴルフを始めたばかりなら純正シャフトで十分です。スイングが安定して「物足りない」「合ってないかも」と感じたら、専門家の助言を受けつつカスタムシャフトに挑戦しましょう。

価格差とコストパフォーマンス

まず最大の違いは価格です。純正シャフトはクラブ本体に標準装着されるため追加コストがほぼありません。一方、カスタムシャフトは単品で購入すると数万円台が相場で、メーカー純正との差額はドライバーなら+3〜5万円程度になることもあります。たとえば最新ドライバーでは、純正シャフト付きで6〜8万円前後でも、カスタムシャフト仕様にすると10万円超えというケースも珍しくありません。

この価格差ゆえ、純正シャフトはコスト重視・手軽さ重視の選択と言えます。とりあえず手頃にクラブを試したい人や、予算を抑えたい人には純正が向いています。カスタムシャフトは高価ですが、その分先進素材や高度な設計が投入されており、「性能に投資する」イメージです。本気でゴルフの質を高めたい人にとっては価格以上の価値を感じられるでしょう。ただし初心者やライトユーザーにとってはオーバースペックになりがちなので、コストと得られる効果を天秤にかけて検討することが大切です。

シャフト性能の違い

純正とカスタムでは、シャフトそのものの性能や特性にも明確な差があります。

スイング適合性と振り心地

純正シャフトは万人に合いやすいようクセを抑えた設計になっています。各メーカーがクラブヘッドの性能を引き出しつつ、どんなスイングタイプでもそれなりに振り抜きやすい中庸なしなり具合に調整しています。そのためタイミングの取りやすいマイルドな振り心地で、初級者でも扱いやすいのが特徴です。ただ裏を返せば、突出した個性やフィーリングの良さは控えめで、「これだ!」というシャフト特性は感じにくい傾向です。

カスタムシャフトはモデルごとに個性的な設計がなされており、プレーヤーのスイングテンポやタイプにピタリ合わせた振り心地を実現できます。例えば切り返しがゆったりな人向けにしなり戻りが穏やかなもの、速いテンポの人向けに手元側がしっかりしたものなど様々です。自分のスイングに合うカスタムシャフトに出会えれば、驚くほどタイミングが取りやすくなり、振り遅れや力みといったミスが減ります。ただし逆に自分に合わない特性のものを選んでしまうと、純正より振りにくく感じたりタイミングが狂ってミスを誘発することもあるため注意が必要です。

弾道と飛距離への影響

シャフトはボールの弾道の高低や飛距離にも大きく関与します。純正シャフトは中調子(シャフト中間がしなる)設計のものが多く、ヘッドスピードがそれほど速くなくても高い球が打ちやすいようになっています。先端が適度にしなってボールを上げてくれるため、キャリーが稼げて飛距離ロスを防ぐ設計です。一般的なアマチュアにとっては、純正でも十分に高弾道で飛ばしやすく、ミスヒットにも寛容と言えるでしょう。

一方カスタムシャフトでは、高弾道でキャリーを伸ばすタイプから、低弾道の強い球を打てるタイプまで狙いに応じたモデルが揃います。例えば先調子(シャフト先端側がしなる)設計のモデルはヘッドが走ってボールを高く上げやすく、スイングパワーが不足気味な人でも飛距離を稼ぎやすいです。逆に元調子(手元側がしなる)設計のモデルはインパクト時にヘッドの暴れを抑え、低めの強い弾道でランも稼ぐことができます。ヘッドスピードが速い上級者は元調子のカスタムシャフトを使うことで吹け上がりを抑え、風に負けない力強い球を得やすくなります。要するに自分のパワーや狙いたい弾道に合わせて、シャフトで高さや初速をチューニングできるのがカスタムシャフトの強みです。

スピン量・方向性への影響

シャフトの剛性バランスやトルク(ねじれやすさ)はボールのスピン量や方向性にも影響します。純正シャフトは適度にしなるぶんスピン量は標準〜やや多めになりやすく、ボールが上がりやすい反面、ヘッドスピードが非常に速い人が全力で振るとスピン過多で吹き上がる場合があります。またトルクも比較的大きめ(数値が高め)に設定され、インパクトでフェースが返りやすいのでスライスを防ぎやすいメリットがあります。そのため平均的なゴルファーがゆったり振る限りは曲がりにくく安定した方向性を得られる設計です。

カスタムシャフトではモデルによって「低スピンで直進性重視」や「適度なスピンで高さも出す」など明確な特性があります。先端剛性が高く硬いモデルではインパクト時の余分なしなりが抑えられ、スピン量も減って吹き上がらず強い球が出せます。風に強くランの出る球を打ちたい上級者にはこうした低スピン設計のシャフトが好まれます。逆に先端が柔らかめのモデルはスピンが入りやすくボールがつかまりやすいので、スライスに悩む人でもドローが打ちやすくなります。トルクについても、例えば低トルク(ねじれ少なめ)のシャフトはインパクト時のブレが少なく方向性重視ですが、その分しっかり振れないと球がつかまらず右に逃げることがあります。高トルク(ねじれやすい)シャフトはしなやかでボールをつかまえやすい反面、ヘッドスピードが速い人だと暴れてフックやばらつきが出る可能性があります。つまりカスタムシャフトなら自分の持ち球やミスの傾向に合わせてスピン量や曲がりをコントロールしやすい一本を見つけられるのです。

調整自由度とフィッティング

カスタムシャフト最大の利点はスペック選択の自由度にあります。純正シャフトだとそのモデル専用に1種類かせいぜい2種類程度の重さ・硬さしか選べないことが多いですが、カスタムシャフトなら重量帯も40g台〜70g台以上、フレックスもR, SR, S, Xなど細かく用意されています。自分に合ったクラブ総重量に調整したり、しなり具合を自分好みに合わせるにはカスタムシャフトの方が圧倒的に有利です。例えば「純正では軽すぎる/重すぎる」と感じた場合でも、カスタムなら適切な重量のシャフトを選んでスイングバランスを整えられます。

さらにキックポイント(しなり位置)やトルク値の違いも豊富な選択肢から選べます。「ヘッドが走る感覚が欲しいから先調子にしたい」「インパクトでの安定感重視で手元調子が良い」「しなり戻りの鋭さが欲しい」「いやマイルドな方がいい」等、細かなフィーリングの要望にも合致するモデルが見つかるでしょう。トルクも「方向安定のためできるだけ小さい値がいい」「もう少しシャフトにしなって欲しいからトルク高めがいい」など調整が可能です。

ただし、選択肢が多い分最適な一本を素人が探し出すのは至難の業でもあります。そこで活用したいのがクラブフィッティングです。ゴルフショップや工房でプロのフィッターにスイングを計測・診断してもらえば、自分のスイングスピードやテンポ、球筋にマッチしたシャフトのスペックを提案してくれます。フィッティングを受ければ「重さは◯g台、トルク◯度くらい、調子は中調子タイプが合う」といった具体的な指針が得られるため、数あるカスタムシャフトから絞り込みやすくなります。自分で試打を重ねるのも大事ですが、専門家の助言を得ることで失敗のリスクを減らしつつベストな1本に出会えるでしょう。

なお、純正シャフトは基本的にそのクラブヘッドに最適化してあるので、最初のうちはフィッティング不要で使いやすいよう作られています。カスタムシャフトへのリシャフト(交換)を検討するのは、ある程度自分のスイングや好みが固まってきて「今のシャフトでは限界を感じる」「もっと◯◯した球を打ちたい」といった明確な目的が出てきたタイミングが理想です。

見た目(デザイン)と所有感

性能とは別に、シャフトの見た目の違いも純正 vs カスタムで楽しめるポイントです。純正シャフトはクラブメーカーのロゴやデザインが施されていますが、全体的にはヘッドのイメージに合わせた落ち着いたカラーやシンプルな柄であることが多いです。一方、カスタムシャフトは各シャフトメーカーが独自のカラーリングやグラフィックを採用しており、パッと目を引く個性的なデザインが豊富です。

例えばフジクラの「ベンタス」はブルーやブラックのカラーに赤いラインが入った精悍なデザイン、グラファイトデザインの「Tour AD」各シリーズはオレンジやグリーンなど鮮やかな色使いが特徴です。シャフトによってはメタリック塗装やユニークな模様が施され、「人とは違う自分だけの一本」を演出できます。クラブを見たときにお気に入りのカラーやカッコいいロゴが目に入ると、やはり気分が上がるものです。こうした所有する喜びや満足感を得られるのもカスタムシャフトの醍醐味でしょう。

また、仲間内のラウンドで「お、〇〇のシャフト使ってるんだ!」と話題になったり、自慢のシャフトでスイングする姿が映える(いわゆる“映えシャフト”)という楽しみ方もあります。ただし見た目に惹かれて選ぶだけでは本末転倒なので、デザインと性能のバランスを考慮することは言うまでもありません。しかし自分のテンションを上げてくれるカラーやデザインはゴルフのモチベーションに繋がりますから、性能が互角なら「好きな見た目」で選ぶのもアリでしょう。

初心者・中級者・上級者にはどう選ぶ?

初心者の場合

ゴルフを始めたばかり、またスコア100前後くらいまでの初心者の場合は純正シャフトで十分に練習になるケースがほとんどです。純正は扱いやすくミスに寛容なので、まずはそれでスイングの基礎を身につけましょう。むしろ初心者のうちはスイングが安定しないため、高価なカスタムシャフトに変えても実力を引き出せず宝の持ち腐れになりがちです。

ただし例外として、野球経験者などで初めからヘッドスピードが速い人や、純正シャフトが明らかに柔らかすぎてタイミングが合わないと感じる人もいます。そういった場合は早い段階で少し硬め・重めのシャフトに替えた方がスイングが安定することもあります。ショップで試打させてもらい、明らかにカスタムの方が振りやすくミスが減るようであれば、初心者でも導入を検討して良いでしょう。ただ基本的には、「まず純正で慣れる」がセオリーです。

中級者の場合

ある程度スイングが固まり、ヘッドスピードやミート率も安定してきた中級者(目安: スコア90台〜80台)になると、純正シャフトに物足りなさを感じ始めるかもしれません。例えば「球が高すぎて風に弱い」「もう少し飛距離を伸ばしたい」「持ち球の曲がりを減らしたい」などの課題が出てきたら、カスタムシャフトへの交換を検討する良いタイミングです。

中級者の方はぜひ一度クラブフィッティングや試打会に足を運んでみてください。自分のスイング傾向を分析してもらい、それに合うシャフトを試してみると、シャフトひとつで弾道がガラリと変わるのが実感できるでしょう。「今まで苦手だった球が打てるようになった」「ミスの方向が抑えられた」「飛距離が10ヤード伸びた」など、フィッティングを受けた多くのゴルファーがカスタムシャフトの効果に驚いています。もちろん誰しも劇的に良くなるとは限りませんが、スコアアップや安定感向上を真剣に目指すならカスタムシャフトは強力な武器になります。予算と相談しつつ、アップグレードの価値は十分あるでしょう。

上級者の場合

上級者(シングル〜スクラッチクラス)ともなると、既にカスタムシャフトを何本も試し、自分の好みやベストなスペックを把握している人も多いでしょう。上級者にとってシャフト選びはスコアメイクの最終調整のような意味合いもあります。例えば風の強いリンクスではあえて低スピンのシャフトに差し替えたり、コースレイアウトに応じて弾道を変えるために複数のシャフトを使い分けるツワモノもいます。プロの世界では各メーカーがツアープロ専用のカスタムシャフトを提供し、選手はミリ単位で調整されたシャフトで戦っています。上級アマチュアにとっても、市販カスタムシャフトを駆使して自身の理想の球筋に近づけることはスコアアップにつながる重要な要素です。

上級者の場合、純正シャフトでは性能的に物足りなかったり、自分の感覚に合わないと感じることが多いでしょう。少しでも飛距離を伸ばしたい、スピン量を最適化して狙った場所に止めたい、フィーリングに妥協したくない、といったこだわり派にはカスタムシャフト一択です。同じスペック表記でもメーカーによって微妙な振り心地の違いがあるため、上級者ほど「とことん試打を繰り返して、しっくりくる1本を見極める」作業が重要になります。幸い現在は選択肢が非常に多く、市販品でもプロ級の性能を持つシャフトが手に入るので、自身の知識と感性を総動員してベストマッチを探してみてください。

代表的なカスタムシャフトメーカーと人気モデル

最後に、カスタムシャフトを語る上で知っておきたい主要メーカーとその人気モデルを紹介します。世界的に有名なシャフトブランドから、日本発のメーカーまで、それぞれ特色あるシャフトを展開しています。

フジクラ (Fujikura)

フジクラシャフトは日本のリシャフト文化を牽引してきたパイオニア的存在です。1970年代からカーボンシャフト開発を手掛け、「走るシャフト」の異名を取る高いしなり戻り性能で多くのゴルファーを魅了してきました。代表モデルは「スピーダー (Speeder)」シリーズで、1990年代後半に登場して以来飛距離性能に優れた名器として知られます。近年では「ベンタス (VENTUS)」シリーズが大ヒットし、世界ランク1位のスコッティ・シェフラーや2位のローリー・マキロイなどトッププロも使用。ベンタスは先端剛性が非常に高くブレない設計で、強弾道と直進性を求める上級者に支持されています。一方でブルーやレッドなど調子違いのバリエーションもあり、中級者でも扱いやすいモデルもラインナップ。フジクラは女子プロの使用率も高く、アマチュアにもフィットしやすいシャフトとして人気です。

三菱ケミカル (Mitsubishi Chemical)

三菱ケミカルは日本が世界に誇る総合化学メーカーで、自社で炭素繊維素材の開発からシャフト成型まで一貫生産できる唯一のシャフトメーカーです。その技術力を活かし、高品質かつ先進的なシャフトを数多く生み出しています。代表ブランドは「ディアマナ (Diamana)」シリーズで、ツアープロ向けに飛距離・方向性・打感すべてを追求した設計が特徴です。白・青・赤などのコードネームで世代展開され、多くのプロが愛用。左右のブレを抑え真っ直ぐ遠くへ飛ばす性能に優れ、振り抜きやすさと打感の良さにも定評があります。

また「テンセイ (TENSEI)」シリーズも三菱の人気モデルです。様々な複合素材を積極的に取り入れた革新的シャフトで、特にオレンジのテンセイオレンジプロはタイガー・ウッズ選手が復活時に使用したことで話題になりました。テンセイは中元調子で全体に剛性感があり、スピンを減らして強い中弾道を狙いたい中上級者にマッチします。その他にも軽量で振りやすい「FUBUKI(フブキ)」シリーズなど、三菱ケミカルは幅広い層に向けたシャフトラインアップを展開しています。

グラファイトデザイン (Graphite Design)

グラファイトデザインは1989年創業の日本メーカーで、国内男子ツアー使用率No.1を誇るトップブランドです。特徴的なのはプロが使うカスタムシャフトと市販用シャフトを同じ工程・品質で製造している点で、「プロが使うものはアマチュアにとっても武器になる」というコンセプトを掲げています。全てのシャフトに「Tour AD(ツアーAD)」の名を冠しており、このブランド名はAccuracy & Distance(正確性と飛距離)の略です。主力の「Tour AD」シリーズはカラーコードで種類分けされ、例えばオレンジの「DI」、青の「BB」、最近では銅色の「CQ」や「UB」など豊富なモデルが存在します。合計で数十モデル以上ラインナップされており、ヘッドスピードや弾道のタイプ問わず自分に合った1本が見つかるのが強みです。

松山英樹プロをはじめ国内外のトップ選手も多数Tour ADを使用しています。プロ仕様の高い安定感と飛距離性能を持ちながら、適切なモデルを選べばアマチュアでも扱いやすいよう設計されているため、総合的にショットの質を高めたいゴルファーにとって頼れるブランドです。

USTマミヤ (UST Mamiya)

USTマミヤはアメリカの「UST」と日本の「マミヤOP」のシャフト事業が統合して生まれたメーカーで、世界シェアNo.1のカーボンシャフトメーカーです。PGAツアーや欧州ツアーでも高い人気を誇り、各国のトッププロの意見を取り入れながら日々革新的な開発を続けています。主要ブランドの「ATTAS(アッタス)」シリーズはカラフルなデザインとユニークなネーミングでも有名で、「The ATTAS」「ATTAS G7」「ATTAS DAAAS」など世代ごとに違う個性を持ったモデルを展開。共通するコンセプトは「ゴルファーのポテンシャルとヘッド性能を最大限に引き出す」ことで、安定性と飛距離アップを両立させるチューニングがされています。

例えば最新モデルでは鋭いしなり戻りでボール初速を高めるタイプや、しなやかさでミート率を上げるタイプなどがあり、自分のスイング傾向にマッチするATTASを選べば大きな効果が期待できます。USTマミヤのシャフトは総じて高性能なヘッドとの相性を重視して作られており、「ヘッドの性能を活かしきれていない」と感じる方に特におすすめのブランドです。

トゥルーテンパー (True Temper)

トゥルーテンパーはアメリカの老舗シャフトメーカーで、特にスチールシャフトの代名詞として知られます。アイアン用シャフト「ダイナミックゴールド (Dynamic Gold)」は世界中のトッププロに長年愛用され、重めでしっかりした打感と安定性から伝統的な名品として定着しています。上級者向けアイアンには今もダイナミックゴールドが定番で、「DG」「ダイナミックゴールド」の名前は一度は耳にしたことがあるでしょう。

一方、トゥルーテンパー傘下の「プロジェクトX (Project X)」ブランドは近年ドライバーやフェアウェイウッド用のカーボンシャフトでも存在感を示しています。特に「HZRDUS(ハザーダス)」シリーズは低スピン・低トルク設計でヘッドスピードの速いハードヒッター向けに人気のモデルです。黒や黄色のデザインが印象的なHZRDUSはPGAツアーの飛ばし屋たちにも支持され、強振しても暴れず安定した方向性をもたらすと評判です。プロジェクトXは他にも「EvenFlow」シリーズなどがありますが、総じて手元調子や重量感のあるハード系シャフトが多く、強く叩いてもブレないコントロール性能を求める上級者に適しています。トゥルーテンパーはアイアンからウッドまで幅広いラインアップで世界中のゴルファーを支えているメーカーです。

まとめ

純正シャフトとカスタムシャフトの違いについて、価格面から性能・フィーリングの差、さらには選択肢やデザイン面まで幅広く解説してきました。それぞれ一長一短があり、どちらが「良い・悪い」ではなく自分に合った方を選ぶことが大切です。初心者のうちは純正シャフトで十分に練習し、スイングが固まってからカスタムシャフトで最適化を図るのがおすすめのステップです。上級者であれば、自分の理想の球筋を追求してカスタムシャフトで細部までチューンアップする価値があるでしょう。

ゴルフクラブの中でもシャフトは「影のエンジン」とも言われる重要なパーツです。自分にフィットするシャフトに出会えれば、飛距離アップやスコア向上といった嬉しい結果に直結します。本記事の内容を参考に、ぜひ一度シャフトに目を向けて、自分のゴルフを支えてくれる一本を見つけてください。適切なシャフト選びで、皆さんのゴルフライフがさらに充実したものになることを願っています。