シャフト概要

Diamana BB 43は、Diamanaシリーズ第6世代の第2弾モデルで、2024年9月に発売されました。ミツビシケミカルのフラッグシップ「Diamana」は創設20周年を迎えたブランドで、この「BB(ブルーボード)」はシリーズ伝統の青系モデルとして設計されています。コスメはマットブラックを基調にロゴ周りにブルーが入り、初代青マナを思わせるサーフボードをモチーフとしたデザインです。 設計思想は「クセのないスタンダードなシャフト」で、手元側から先端まで剛性の変曲点が少なく、自然なしなり戻りでスイートエリアでのインパクトを重視しています。最新テクノロジーとして、コンポジット素材のマトリクス樹脂を調整する「X-Link Tech」などを採用し強度・弾性率を向上させ、先端のねじれを最適化して高慣性モーメントヘッドとの相性も高めています。 同一シリーズ中ではBBが最もクセのない“青マナ”系位置づけで、先に発売された「WB(White Board)」とは並列の兄弟モデル。過去の青系モデルに比べてデザインは落ち着いた印象になり、ニュートラルな飛距離重視設計へ進化しています。

性能・特性

  • 飛距離性能: 打撃時のボール初速が非常に高く、低スピン設計でキャリーとランの両方が伸びるタイプです。実測データでも最大飛距離280ヤード超の安定した直線弾道が得られています。
  • トルク: 43g台モデルは全フレックス共通で約5.1°と比較的トルク値は高めで、ねじれ抑制よりも操作性重視のバランスです。適度なしなり感で振りやすさがある一方、強めのインパクトにも対応できる剛性があります。
  • キックポイント: 中元調子(手元から中間寄りに重心を残す)で、適度な打ち出し角と中高弾道を生みやすい設計です。先端のねじれを最適化しているため、大型ヘッドでも安定した弾道が可能になります。
  • 振動数・フレックス: 43シリーズはR2~Xまで5フレックスあり、振動数はR2で約226cpm、R約233cpm、SR約245cpm、S約252cpm、X約265cpmと、高めの剛性設計です。軽量シャフトですがしっかり感が高く、強振時もヘッドのブレを抑えられます。

おすすめユーザー

安定したインパクトを重視する中上級者~上級者ゴルファーに向きます。ドライバーの平均スコアが80台前半~中盤で安定したスイングができる方に、最も相性が良いと言われています。重心が中ほどにありつつ適度なしなりを持つ設計のため、40~50m/s前後のヘッドスピードで叩けるパワーヒッターから、45m/s程度の安定志向のゴルファーまで幅広く扱えます。フェードやドローを問わず球筋を安定させたい方や、ボール初速と低スピンを得て飛距離を伸ばしたいプレーヤーに特におすすめです。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 複数のユーザーが「クセがなくとても振りやすい」と評価しており、ミスショットでも方向性が安定すると報告しています。
  2. ドロー・フェード両方向の弾道が打ちやすく、特に63Rの「重柔」セッティングではしっかりためて打てると好評です。
  3. 高慣性ヘッドとの組み合わせでもタイミングが取りやすく、振り遅れても大きなスライスが出にくいなど「自信を持って振り切れる」という声があります。

ネガティブ

  1. 一部ユーザーは「ディアマナシリーズ特有のしなり感が薄まり、全体にパリッと硬い印象」と感じており、従来モデルからの変化を指摘しています。
  2. 特定のフレックスではタイミングが取りにくくミスにつながったという声もあります。また、塗装のマット仕上げを好まない意見も見られました。
  3. 別ブランドの軽量シャフトと比較して「重さは同じでも振り心地が素直ではない」といった指摘や、「BBは他の軽量シャフトに比べ弾き感が強く硬め」といった感想もあります。