シャフト概要

Diamana RB 43は、三菱ケミカルのフラッグシップ「Diamana」第6世代第3弾の赤系モデルです。8年ぶりの“赤マナ”復活で、従来の白(WB)、青(BB)系に続く高打ち出しタイプになります。製造コンセプトは「高く遠くに飛ばす」にあり、先端剛性を下げて高打ち出しを実現。さらに「New Tip Tec」により先端部のねじれを最適化し、適正なスピン量を確保しています。バット部には80トン素材のDIALEADピッチファイバーを採用し、剛性とエネルギー伝達を最大化。角度プライには46トン素材を織り込んでトルク低減を図り、全体強度を高める新樹脂「X-LINK TECH」も使用されています。価格は44,000円(税抜)で、同シリーズの中では飛距離重視のポジションです。これまでの赤系モデル(例:2017年発売の Diamana RF)から約8年ぶりの復活で、最新技術を取り入れつつ伝統の赤マナフィーリングを継承しています。

性能・特性

  • 飛距離性能: シャフト全体が大きくしなり初速を高めるため飛距離性能が高いです。トラックマン測定でもキャリー248yd、総距離273yd以上と好成績が出ており、安定した高弾道で飛距離を稼げる設計です。
  • トルク(ねじれ抑制と操作性): R~Xでトルクは約5.4–5.5°と中程度です。先端が適度に動くため適正スピンが入る反面、バット部の高剛性素材やX-Link構造のおかげでねじれが抑えられ、ミスヒット時も軌道が安定しやすいです。
  • キックポイント(打ち出し角と弾道高さ): カタログ上は中調子ですが、先端部が柔らかい先中調子傾向です。高打ち出し設計のRBらしく、打ち出し角はやや高めで弾道も安定。一方で吹き上がるほどではなく、落ち着いた高弾道で飛ばせます。
  • 振動数・フレックス(打感・振り心地): 6S(45インチ)で振動数約264cpmと硬めで、全体的にしっかりした打感です。手元は硬く、先端から中間にかけてしなる設計なので、意図的なドローボールが打ちやすい反面、振り心地はややハードに感じます。ラインナップは最軽量の43グラム台から80グラム台まであり、43はR2(45g)~X(49g)と豊富なフレックス展開です。

おすすめユーザー

高い打ち出しと飛距離性能を求めるプレーヤーに向いています。大慣性モーメントの最新ヘッドと組み合わせると、オフセンター時でも安定した弾道が得られやすく、大きな飛距離を狙えます。打ち出しを上げたいロースピンヒッターや、力強いスイングでしっかりシャフトを走らせたいハードヒッターにも適しています。また手元剛性が高めでしっかりとした打感のため、いわゆる「シャフトをしならせてためをつくる」よりも、インパクトで確実に叩けるゴルファーによく合います。フレックスはR2~Xまであるので幅広いヘッドスピードに対応可能です。反面、振り心地は固めなので、ゆったりしたテンポのスイングや手元のしなりを重視するプレーヤーには少し合わない場合があります。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 全体的にしなるので球をしっかり捕まえられ、初速が速く飛距離が伸びやすい
  2. 高い打ち出し角で安定した高弾道を得られ、距離が出た
  3. オフセンターにも強く、ミスヒットしても球が曲がりにくく安定感がある

ネガティブ

  1. 手元側が硬く振り心地がかなりハードに感じる
  2. 全体的に硬めで、ゆったりしたスイングだと合わないと感じた
  3. 価格が高めである