シャフト概要

VIMAGIA-X Type BD(タイプBD、「Big Draw」の略)は、株式会社トライアルが発売する高機能カーボンシャフトです。同社の過去モデルViel-Xの流れを汲む最新作で、ドラコンプロのフィードバックを反映して開発されました。スペックは重量56g、トルク5.5、中調子、長さ47.5インチと長尺ワンフレックス仕様。振動数は約210cpmと非常に柔らかめですが、高弾性65トンカーボンシートやチタンファイバー複合材の採用により剛性を確保し、ヘッドスピードが速くても挙動が安定するよう設計されています。非常に鮮やかなカラーリングも目を引き、価格は49,500円(税込)とプレミアム帯です。長さを活かしたしなりと独自素材で、アマチュアから上級者まで幅広く扱える飛び系シャフトとして注目されています。

性能・特性

  • 飛距離性能: ドラコン競技を見据えた設計で、ヘッドスピード向上による飛距離アップを狙えます。47.5インチの長尺によりスイングアークが大きくなり、適切に振り切れれば初速が上がりキャリーが伸びます。しなやかなシャフトが強烈なドロースピンを生み、ランを含めたトータル飛距離の最大化に貢献します。
  • トルク(ねじれ抑制と操作性): トルク値5.5と数値上は大きめで、インパクト時にシャフトのねじれを適度に許容します。そのためインパクトでフェースが返りやすく、スライスを抑えてつかまった球が打ちやすい設計です。一方で高品質素材により剛性が高く保たれているため、柔らかいシャフトによくある暴れる挙動は抑えられています。結果として、操作性と直進性を両立した扱いやすさを実現しています。
  • キックポイント(打ち出し角と弾道高さ): 中調子(センター付近がしなる)設計で、スイング全体で穏やかにしなります。そのためダウンスイングでタイミングを取りやすく、インパクトで効率よくしなり戻りが発生。高めの打ち出し角でボールを上げやすく、強い中高弾道の球が得られます。中調子の穏やかな挙動は様々なスイングタイプにマッチしやすく、安定した高さの弾道を提供します。
  • 振動数・フレックス(打感・振り心地): ワンフレックス設計で、振動数は約210cpm程度(Rフレックス前後相当)と柔らかめです。スイング中もしなりを感じ取りやすく、インパクトにかけてシャフトの戻りを存分に味わえます。インパクト時にはボールを弾くようなしっかりした復元力があり、柔らかいながらしなり戻りでボールを押し出すような力強い打感です。軽量でしなやかなので振り心地は非常にマイルドですが、高速で振っても潰れにくい不思議な安定感があり、ヘッドスピードの速いゴルファーでも安心感を持って振り抜けます。

おすすめユーザー

VIMAGIA-X Type BDは、ドライバーの飛距離を伸ばしたいゴルファーに特におすすめです。長尺&軽量設計のため、ある程度スイングスピードがある中級者以上であればシャフトのしなりを活かして大きな飛距離を狙えます。スライスに悩んでいる人にも適しており、適度なトルクと柔軟性でインパクトでフェースが返りやすく、強いドローボールで曲がりを減らせます。また、スムーズなテンポでシャフトのしなりを感じたい人に向いており、振り心地の良さを重視するゴルファーにも好評です。逆にヘッドスピードが極端に速いハードヒッターが力任せに振ると物足りなく感じる可能性がありますが、素材の剛性のおかげで一定以上のスピード域にも対応は可能です。派手な見た目を楽しみつつ人と違うシャフトを使いたい方、最新技術の飛び系シャフトを試してみたい方にも魅力的なモデルと言えるでしょう。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 「シャフトがしなるおかげで軽く振ってもボールが高く上がり、強いドローが出て飛距離が大きく伸びました。思い切り振らなくても飛んでくれる感覚があります。」
  2. 「柔らかめの振り心地でタイミングが取りやすいです。スピードを上げて振ってもヘッドがしっかりついてきてくれて、暴れる感じがないのが不思議なくらいです。」
  3. 「とにかくデザインが派手でカッコいいです。コースでも目立つので所有欲が満たされますし、このシャフトのおかげで振るのが楽しくなりました。」

ネガティブ

  1. 「かなり柔らかいシャフトなので、ヘッドスピードが速いと物足りなく感じるかもしれません。力んで振るとタイミングがずれて球筋が安定しないこともあり、慣れが必要です。」
  2. 「市販ドライバーより長いシャフト長の影響で、最初はタイミングが合わず振り遅れることがありました。長尺に慣れていないとミート率が下がる可能性があります。」
  3. 「価格が高めなのと、カラーがかなり派手なので好みが分かれそうです。性能自体は優秀ですが、コストを考えると気軽には試しづらい印象です。」