シャフト概要

VIMAGIA-X Type NS(タイプNS)は、Type BDと同時に登場した姉妹モデルで、安定した弾道を重視した設計が特徴のカーボンシャフトです。スペックは重量67g、トルク5.0、元調子、長さ45インチと、標準的な長さのワンフレックス構造になっています。メーカー公称のフレックス表記はありませんが、振動数から見るとRフレックス前後相当のしなやかさを持ち、重量とのバランスで程よいしっかり感も感じられる硬さです。素材には高弾性カーボンやチタン繊維が使用され、重量級でありながらスイング時に重さを感じにくい工夫がなされています。そのためヘッドを軽快に走らせつつインパクトの安定感も得られるのが強みです。価格は59,400円(税込)とプレミアムクラスですが、それに見合う先進技術と性能を備えています。

性能・特性

  • 飛距離性能: 67gという重量のおかげでインパクト時にヘッドのエネルギー伝達が良く、強い弾道で飛距離を稼げます。しっかり振り切ってもシャフトがぶれにくいので、スイングパワーを余すことなくボール初速に変えられるイメージです。重量はありますがスムーズに振り抜ける設計のため、ヘッドスピードを維持または向上させやすく、結果的に飛距離アップにつながります。また、吹き上がりを抑えた中低弾道でランも期待でき、トータルディスタンスの向上に寄与します。
  • トルク(ねじれ抑制と操作性): トルク値5.0は標準的なカスタムシャフトと比べるとやや大きめですが、Type BDよりは低く設定されています。その分インパクト時のねじれが少なく、ヘッドがブレにくいので方向安定性が高いです。重量のあるシャフトながら切り返しで手元がしっかり感じられ、インパクトでフェースの向きが安定しやすくなっています。一方で適度なトルクのおかげでスイング中にシャフトのしなりを感じられ、操作性も失われていません。結果として、重さの安心感と振りやすさを両立した絶妙なバランスに仕上がっています。
  • キックポイント(打ち出し角と弾道高さ): 元調子(手元側がしなる)設計により、インパクト時に先端が暴れず低スピンの強い弾道が得られます。打ち出し角は中弾道程度で、高すぎず低すぎない安定した軌道になります。高重量シャフト特有の球の強さが生まれ、風に負けない力強い弾道が持ち味です。吹け上がり(高すぎる弾道)を抑制する設計なので、スピン過多による距離ロスや曲がりを防ぎ、方向性良く飛ばせます。
  • 振動数・フレックス(打感・振り心地): ワンフレックス設計で柔軟性を保ちながら、重量との相乗効果でインパクト時にはしっかり感があります。振動数は公表値で約Rフレックス前後相当のレンジと推測され、しなりを適度に感じつつも過度に軟らかすぎない絶妙な硬さです。手元調子のため切り返しで手元側の安定感があり、インパクトにかけて先端が適度に走ることでしなり戻りを感じられます。打感は重量級らしい重厚さがありつつ、不快な振動は抑えられ素材由来のマイルドさも兼ね備えています。振るときはしなやかで、インパクトではしっかりと受け止めてくれるフィーリングを実現しており、多くのゴルファーに扱いやすい印象を与えます。

おすすめユーザー

VIMAGIA-X Type NSは、ドライバーショットの安定性を高めつつ飛距離も確保したいゴルファーに適したシャフトです。特に持ち球がスライス気味の方や弾道が高すぎて吹けてしまう方には、元調子の低スピン設計がマッチし、ストレートから軽いドロー系の強い弾道に改善できる可能性があります。重量67gとしっかりした質感があるため、ヘッドスピードが中~速めである程度パワーのあるゴルファーに向いています。重さがある分、切り返しでクラブの存在感を感じられるので、振り遅れを防いでリズム良く振りたい人にもおすすめできます。一方、非力なプレーヤーやスロースイングの方にはやや重く感じる場合があり、その場合はType BDなど軽量のモデルが向いているでしょう。総じて、適度なしなやかさと重量による安定感を兼ね備えたType NSは、飛ばしたいが曲げたくない中上級ゴルファーにとって頼もしい相棒となるでしょう。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 「ヘッドがブレず安定して振れます。重さのおかげでインパクトが安定し、スライスが減りました。吹き上がりもなくなり、強い中弾道で飛ばせています。」
  2. 「67gと聞くと重い印象でしたが、実際振ってみるとスムーズで重さを感じません。しっかり球をつかまえられるようになり、真っ直ぐ伸びる強い球が打てました。」
  3. 「手元調子でコシのある感触ですが、振るとしっかりしなってくれます。打感も心地よく、安心して振り抜けるので飛距離と方向性が両方とも安定しました。」

ネガティブ

  1. 「重量がある分、ヘッドスピードがあまり速くない自分には振り切るのが大変でした。非力なゴルファーには扱いが難しいシャフトかもしれません。」
  2. 「ワンフレックス故に自分には少し軟らかく感じました。普段S~Xフレックスを使う人には物足りなく感じる可能性があります。」
  3. 「価格が高価なので手を出しづらいです。また、カラーリングが派手なので好みが分かれると思います。性能は優れているものの、コスト面で購入を迷いました。」