ザ・クラフト(The Craft)は、ゴルフ用品専門店ゴルフ5(アルペングループ)とミズノが共同開発する、ゴルフ5限定販売のプライベートブランドです。ゴルフ5の店舗フィッティングで蓄積したアマチュアの計測データをもとに、ミズノのクラフトマンシップで「やさしく扱えるクラブ」を形にする、という思想でつくられています。
シリーズの出発点はウェッジでした。ミズノとゴルフ5は以前からハイバウンスウェッジ「ザ・クラフトウェッジ」を共同開発・販売しており、ダフり(ソールが手前の地面を叩くミス)に強い設計がユーザーの支持を集めてきました。
2026年7月3日、その3代目となる「ザ・クラフトウェッジ3.0」と、ユーザーからの要望に応えてシリーズ初登場となる「ザ・クラフトアイアン」を同時発売しました。いずれもゴルフ5限定販売で、発売に先立つ6月5日から全国のゴルフ5店舗で試打が可能になりました。ヘッドはミズノの養老工場で設計されています。
ザ・クラフトの最大の特徴は、シリーズを貫くハイバウンス設計です。バウンス角はアイアンの設計7番で15度、ウェッジの58度モデルで25度と、一般的なモデルより大きく取られています。ソールが地面と面で当たることで、多少手前から入っても刺さらず、飛距離のロスやミスを抑えます。
ただ数値を大きくするだけではなく、実際に機能する有効バウンスを高めることを重視しているのがポイントです。中核となる新Vソールは、ソールバック側をカットしてリーディングエッジの高さを抑えつつ、ソールの頂点をソールセンターより1mmほど後方に配置。ダウンブローのインパクトでも刺さりにくく、スムーズな抜けを実現します。
打感のやわらかさも大きな売りです。やわらかい軟鉄素材S25CMを、ミズノ独自のグレインフローフォージドHDでフェースネック一体成型により鍛造し、タングステンなどの異素材を使わない一枚モノで仕上げています。さらに銅下メッキを施すことで、ミズノのフラッグシップであるミズノプロシリーズに迫るやわらかな打感を狙っています。
アイアンのヘッドはセミラージサイズで、ミズノプロより大きく、JPX925フォージドより少し大きく、JPX S40フォージドより少し小さいという、やさしさとのバランスをとったサイズ感です。ロフトは7番で30度と比較的多めの設定になっています。ウェッジ(3.0)もセミラージサイズで、アイアンとのつながりを意識した若干のオフセットが入り、セットで揃えるとより扱いやすくなります。ウェッジには独自のミーリングであるハイドロフローマイクログルーブを採用し、雨天や高湿度でもフェース表面の水を排除してスピンを安定させます。
ザ・クラフトはミズノが製造していますが、ミズノブランドとして販売されるミズノプロやJPXとは別の、ゴルフ5専売ブランドです。上級者向けの精密鍛造を突き詰めるミズノプロに対し、ザ・クラフトはゴルフ5のフィッティングで得たアマチュアがつまずきやすいポイントを反映し、ダフりに強いハイバウンスと大きめのヘッドでやさしさに振った位置づけになります。
ゴルフ5のザ・クラフトは、GDOのNEXGEN、つるやのアクセルやワンサイダーなどと同じ、小売店が企画するプライベートブランドの一つです。その中でザ・クラフトが独自なのは、ミズノとの共同開発である点と、ウェッジのハイバウンス設計をシリーズの軸に据えている点です。純正シャフトも、アイアンがN.S.PRO 950GH neoとN.S.PRO MODUS3 TOUR105、ウェッジがDynamic Gold HTとN.S.PRO MODUS3 TOUR105と、鍛造アイアン・ウェッジらしいスチール構成でまとめられています。
現行は、ザ・クラフトアイアン(5番からPWの6本セットで184,800円)と、ザ・クラフトウェッジ3.0(48度から58度の単品で各30,800円)です。アイアンは単品でのカスタムにも対応します。いずれもゴルフ5の店舗とオンラインストアでのみ購入できます。