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ゴルフマナー完全ガイド

ゴルフは、技術より先に「マナー」で評価される競技です。とはいえ難しく考える必要はありません。ベースにあるのは『安全に』『コースを大切に』『同伴者と後続組に配慮して』の3つだけ。このガイドは、その3原則を1ラウンドの流れに沿って具体的な所作へ落とし込んだ総合ガイドです。まずは「初心者これだけ10か条」から読み、デビューが近い人は「1ラウンドの流れ」を上から追ってください。

初心者これだけ 10 か条

デビュー前に、まずこれだけ押さえれば大きく外しません。

時間に余裕をもって到着する

スタートの1時間前到着が目安。受付・着替え・練習グリーンの時間を含めて逆算します。遅刻は同伴者と進行に最も迷惑がかかる行為です。

服装(ドレスコード)を守る

襟付きシャツが基本。ジーンズ・サンダル・Tシャツは不可が一般的で、クラブハウスの入退館にジャケットを求めるコースもあります。迷ったら予約先に確認を。

安全を最優先する

人がいる方向へは打たない・素振りしない。打球が人に向かいそうなときは大声で「ファー(Fore)!」と叫んで知らせます。

前の組に打ち込まない

前の組が射程内にいるうちは絶対に打たないこと。打球事故の典型原因です。十分に距離が空いてから打ちます。

自分の番が来る前に準備する

他の人が打つ間に、距離・クラブ・狙いを決めておく。日本のセルフプレーでは『常に次の準備』が進行の生命線です。

コースを元通りにして去る

削れた芝(ディボット)には目土、バンカーはレーキでならす、グリーンの打痕(ボールマーク)は直す。次の人への最低限の礼儀です。

グリーンでは人のラインを踏まない

他人のボールとカップを結ぶ線(パットのライン)の上を歩かない・影を落とさない。グリーン上は特に神経質に振る舞います。

人のショット中は静かに、動かない

アドレスに入った人がいたら、会話・物音・視界に入る動きを止めます。スマホの音にも注意。

スコアは正直に、自分で数える

ゴルフは自己申告の競技。打数はごまかさず正確に数えます。同伴者の打数を勝手に減らすのもマナー違反です。

挨拶と感謝を忘れない

スタート前に同伴者へ『よろしくお願いします』、終了後は『ありがとうございました』。キャディ・スタッフへの一言も大切です。

1 ラウンドの流れで覚えるマナー

受付からホールアウト後まで、実際に体験する順に。

1受付・クラブハウス

到着したらまずフロントで受付(チェックイン)を済ませ、ロッカーで着替えます。

  • 入館の服装: ジーンズ・サンダルは避け、襟付きシャツを基本に。格式の高いコースは上着の着用を求める場合があります。詳しくはドレスコードの解説で。
  • 貴重品はロッカーへ。スパイクの履き替えが必要なコースもあります。
  • 受付後は、スタート時刻の余裕をみて練習グリーンやレンジへ。

クラブハウス内は「静かで上品な社交の場」という前提で振る舞うと外しません。

2スタート前(練習グリーン・ティ集合)

スタート時刻の10分前にはティーイングエリア付近に集合します。

  • 練習グリーンでパットの感覚を確認(他人のラインは踏まない)。
  • 同伴者に『本日はよろしくお願いします』と挨拶し、初対面ならフルネームを名乗ると丁寧です。
  • 第1ホールの打順(オナー)を決めます(くじ・じゃんけん等)。
  • 進行を遅らせないよう、トイレ・補給はこの時点で済ませておきます。

3ティーイングエリア

ティーショットは1ラウンドの起点。安全と打順が要です。

  • 打つ人がアドレスに入ったら、全員が後方で静止します。視界に入る位置や真後ろに立たない。
  • 自分の番でないときに素振りをするなら、誰もいない安全な方向で。
  • 前の組が射程から完全に外れるまで打たない。打球が逸れて人に向かいそうなら「ファー!」
  • ナイスショットには一言を。過度な指導・アドバイスは求められたときだけ。

安全についての詳細は安全マナーの解説で。

4フェアウェイ・移動(カート)

ショットからショットへの移動こそ、進行(スロープレー回避)が問われる場面です。

  • 自分のボールへ向かう間に、距離とクラブを考えておく。『止まってから考える』をやめるだけで大きく速くなります。
  • カートは決められた走行ルール(乗り入れ可否・カート道限定)に従う。
  • 削れた芝の跡(ディボット)には目土を入れて去ります(コース保護)。
  • 自分のボールが見つからないときは3分以内を目安に切り上げ、後続組が迫っていれば先に行かせます。

5バンカー・ラフ・林

トラブルから出すときも、コースを荒らさない配慮を。

  • バンカー: 低い側(ボールに近い縁)から入り、打った後は足跡とクラブ跡をレーキでならしてから出ます。レーキの置き場所はコースの指示に従う。
  • 林やラフでボールを探すときも芝を踏み荒らさない。
  • 暫定球や処置で迷ったら、それは『マナー』ではなく『ルール』の領域。罰打の有無を含む正式な処置はゴルフ規則に従います。

バンカーの入り方・ならし方はバンカーマナーの解説で。

6グリーン上

グリーンは最もデリケートで、マナーが集中する場所です(グリーン上のマナー)。

  • 自分のボールが落ちてできた打痕(ボールマーク)は必ず直す
  • 他人のパットのライン(ボールとカップを結ぶ線)を踏まない。影もラインやカップに落とさない。
  • マークはボール手前にコイン等で。自分のパットの番が来る前に、ラインを読んでおく。
  • ピンの抜き差しは同伴者と相談(2019年のルール改正でピンを挿したままのパットも罰なし)。
  • ホールカップの縁を傷つけない。スパイクで踏みつけない。

7ホールアウト〜次ホール

1ホール終わったら、速やかに次へ

  • 全員がカップインしたらすぐにグリーンを空ける。スコアの記入はグリーン上ではなく、次のティーへ移動してから行います。
  • 旗(ピン)を元の位置へ丁寧に戻す。
  • 後続組が待っていないか、常に1ホール先を意識して行動します。

この『グリーン上で長居しない』が、コース全体の渋滞を防ぐ最大のコツです。

8ラウンド終了後

最終ホールを終えたら、締めくくりまでがゴルフです。

  • 18番グリーンで帽子を取り、同伴者・キャディと握手や一礼を交わし『ありがとうございました』。
  • シューズの泥を落とし、クラブを片付ける。
  • フロントで精算(プレー代・飲食代など)。心づけ(チップ)の要否はコースの慣習によります。
  • 入浴・着替えのマナー、解散の所作まで含めて気持ちよく終えます。

テーマ別にもっと詳しく

服装・進行・コース保護などテーマごとの掘り下げ。

テーマ別

よくある質問

ゴルフのマナーで、まず最初に覚えるべきことは何ですか?

『安全に・コースを大切に・周りに配慮して』の3原則です。具体的には、人のいる方向に打たない、前の組に打ち込まない、ディボットやバンカー・ボールマークを直す、人のショット中は静かにする、の4つを押さえれば大きく外しません。

マナーとルールはどう違うのですか?

ルールは違反すると罰打がつく公式の規則(ゴルフ規則)です。マナー(エチケット)は罰打こそ無いものの、守らないと同伴者やコースに迷惑がかかり、信頼を失う作法です。たとえば『遅いプレー』はマナーの問題であると同時に、競技ではルール上のペナルティ対象にもなり得ます。

スロープレー(遅いプレー)を避けるコツは?

『自分の番が来る前に準備を終えておく』ことに尽きます。移動中に距離とクラブを決め、止まってから考えない。ボール探しは3分を目安に切り上げ、後続組が迫っていれば先に行かせます。

ドレスコードはどの程度厳しいですか?

コースによります。襟付きシャツが基本で、ジーンズ・サンダルは不可が一般的。格式の高いクラブは入退館時のジャケット着用を求めることもあります。不安なら予約時に確認するのが確実です。

初心者で迷惑をかけないか不安です。どうすれば?

上達度より『進行を止めない』『安全』『コースを直す』を意識すれば歓迎されます。打数が多くても、てきぱき動いて目土とボールマーク修復を欠かさなければ、同伴者は気持ちよく回れます。

出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-05