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初級向け

OB・紛失球の処置

OB(アウトオブバウンズ)とボールの紛失は、ラウンドで最もよく出る処置のひとつです。基本は「ストロークと距離」という原則を覚えるだけ。さらに、暫定球を使えば探しに行って戻る無駄がなくなり、進行もスムーズになります。ここでは2019年改正以降の現行ルール(規則18)にそって、罰打・捜索時間・暫定球・コースのローカルルールを整理します。

OB・紛失の主な選択肢:ストロークと距離/前進4打/E-5
基本は①。②③はコース次第

原則は「ストロークと距離」の1罰打

OBや紛失球の基本の処置は、「ストロークと距離(Stroke and Distance)」です(規則18.1・18.2b)。

たとえばティーショットがOBなら、1罰打を加えて次はティーから打つので、その球は3 打目になります。セカンドショットがOBなら、1罰打を加えて元のセカンドの位置の近くから打ち直します。

注意したいのは、いったん別の球を「ストロークと距離」で打ってインプレーにすると、元の球はもうインプレーではなくなる点です。あとから3分の捜索時間内に元の球が見つかっても、それを使うことはできません(規則18.1)。だからこそ、OBや紛失が濃厚な場面では、次の「暫定球」が役に立ちます。

紛失球の定義と「捜索3分」

球が「紛失」になるのは、プレーヤーやキャディが捜し始めてから3分以内に見つからなかったときです(規則18.2a(1))。

OB(アウトオブバウンズ)は、コースの境界線の外側に球の全体が出たときだけ成立します(規則18.2a(2))。球の一部でも境界の内側に触れていればセーフ(インバウンズ)です。白杭やフェンスなどコースが定めた境界で判断します。

紛失・OBのいずれも、処置は前項の「ストロークと距離」(1罰打)です。

暫定球で時間を節約する

球がOBか紛失になりそうなとき、時間の節約のために、その場からもう1球を「暫定球」として打てます(規則18.3)。探しに行って戻る往復がなくなり、後続を待たせにくくなります(進行の作法は スロープレーを避ける進行のマナー を参照)。

打つ前に「暫定球」と宣言する

暫定球は、打つ前に同伴者などへ「暫定球を打ちます」と明確に宣言してから打ちます(規則18.3b)。

暫定球が「正球」になる/ならない

コースのローカルルール(前進4打・2罰打の代替)

コースは規則の範囲内で独自のローカルルールを設けられます。OB・紛失まわりでは次の2つを覚えておくと困りません。

このE-5系の救済には、知っておくべき前提があります。

どの救済が使えるかは「その日・そのコースで何が認められているか」で決まります。迷ったら同伴者やコースに確認しましょう。

よくある誤解 → 正しい理解

✗ よくある誤解OBや紛失が濃厚なのに暫定球を打たずに前へ進み、見つからず元の場所まで戻って打ち直す。
○ 正しい理解OB・紛失の可能性があれば、その場で「暫定球を打ちます」と宣言して先に打っておく。往復の時間ロスがなくなる。
✗ よくある誤解「もう1球打ちます」とだけ言って打ち、あとで元の球を使おうとする。
○ 正しい理解打つ前に『暫定(暫定球)』とはっきり宣言する。宣言しないとその球がインプレーになり、元の球は使えない。
✗ よくある誤解OB・紛失は問答無用で「2罰打」だと思い込む。
○ 正しい理解原則はストロークと距離の『1罰打』。2罰打は、コースが前進4打やE-5系のローカルルールを採用している場合の代替手段。
✗ よくある誤解見つからない球を5分くらい粘って探し続け、後続を待たせる。
○ 正しい理解捜索時間は3分まで(2019年改正で短縮)。3分で見つからなければ紛失として処置に移る。

よくある質問

OBや紛失球は何罰打ですか?

原則は「ストロークと距離」の1罰打です。1罰打を加えて、直前に打った場所から打ち直します。ティーショットがOBなら次は3打目になります。コースが前進4打(プレ4)やモデルローカルルールE-5などを採用している場合は、2罰打で前に進む代替の救済が使えることもあります。

球を探せる時間はどれくらいですか?

捜し始めてから3分までです。2019年の規則改正で、それまでの5分から3分に短縮されました。3分以内に見つからなければ紛失球として処置します(自分の球かどうかの確認には、別途合理的な時間が認められます)。

暫定球はどう宣言すればよいですか?

打つ前に、同伴者などへ「暫定球を打ちます」と明確に宣言します。『暫定(プロビジョナル)』という言葉を使うのが確実です。『もう1球打ちます』だけでは不十分で、宣言せずに前の場所から打つと、その球がストロークと距離のインプレー球になり、元の球は使えなくなります。

暫定球を打ったあとに元の球が見つかったらどうしますか?

3分の捜索時間内に、コース上(ペナルティエリアの外)で元の球が見つかったときは、元の球をあるがままにプレーし、暫定球は放棄します。ただし、すでに元の球の推定地点よりホールに近い場所から暫定球を打っていた場合は、暫定球がインプレーの球になります。

前進4打(プレ4)とは何ですか?

日本のコースに多い、OB・紛失に対する慣習的なローカルルールです。所定の特設ティーから決められた打数で再開できます。採用の有無や数え方はコースごとに異なり、正式な競技では使えないことも多いので、スコアカードや掲示で確認してください。

関連するルール

出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-07