スロープレー(遅いプレー)は、技術ではなく『段取り』の問題です。ゴルフは前後の組と1本のコースを共有するため、1組の遅れが後続組すべてに連鎖し、コース全体が渋滞します。大切なのは『速く打つ』ことではなく『待たせない準備』。ここでは、準備を先行させるレディゴルフ、ボール探しの切り上げ方、ペースの保ち方を、罰打のつくルールと、罰打はないマナーを分けて解説します。
ゴルフは、前後の組と1本のコースを共有しながら進む競技です。だからこそ、1組の遅れはその後ろのすべての組に連鎖し、コース全体が渋滞します。自分たちが少し待たせるだけのつもりでも、後続では待ち時間が積み重なっていきます。
ここで誤解しやすいのが『速く打たなければいけない』という思い込みです。求められているのは速いスイングではなく、待たせない段取り。準備や移動のムダをなくせば、打数が多い初心者でも十分にスムーズなペースで回れます。
実際、R&Aのペースオブプレーに関する調査でも、遅いプレーヤーへの最大の批判は『自分の番になってから準備を始める』ことでした。逆に言えば、一人ひとりが少しの心がけで進行は大きく改善します。後続組を待たせ続けるのはマナー違反であると同時に、急かされる側・待つ側の双方の楽しみを損ないます。
進行を速める最大のコツは、他の人が打っている間に自分の準備を終えておくことです。自分の番が来てから距離を測り、クラブを選び始めるのでは、毎回そこで時間が止まってしまいます。
他の人のプレー中・移動中にできること:
このように準備のできた人・安全に打てる人から打って進行を速める考え方がレディゴルフです。R&Aもストロークプレーでこれを認めています。打順(オナー)を厳密に守ることより、組全体が滞らないことを優先します。
ただし、速さより安全が常に優先です。打球が人やカートに向かう危険があるときは、準備ができていても絶対に打ちません。先に打つときは必ず周囲と一声かけ合い、誰かのスイングの妨げにならない位置で動きます。
ここはルール(規則)とマナーの境目がはっきり分かれる場面なので、混同しないように整理します。
捜索時間・紛失球・暫定球・OBの処置はすべて規則の領域で、罰打の有無も規則で決まります。具体的な処置はゴルフ規則を確認してください(このページはマナーの解説です)。
打った瞬間に全員でボールの落下点をよく見ておくと、そもそも探す時間が減り、紛失そのものが減ります。
自分の球が見つかったら、手が空いていれば同伴者の球探しも手伝う。ただし後続組を待たせない範囲で、3分を超えそうなら切り上げます。
進行の基準はシンプルで、前の組について行くことです。前の組との間に空いたホールを作らないよう、常に前を意識して動きます。R&Aも『前の組に遅れずついていけば、遅いと言われることはまずない』としています。
もし遅れてしまったら:
そのほか、進行を助ける小さな習慣:
仲間内の通常のラウンドでは罰打はなく、マナーの問題です。ただし委員会が運営する競技では、不当の遅延としてルール上のペナルティ(規則5.6)の対象になり得ます。罰打の有無にかかわらず、後続組を待たせ続けるのは避けたい行為です。
ルールで定められた捜索時間は3分です(2019年の改正で5分から短縮されました)。3分で見つからなければ紛失球となり、罰打を伴う処置が必要です。これは規則の数字で、マナーとは別物。後続組が待っているなら、3分を待たずに切り上げて先に行かせるのがマナーです。
打順にこだわらず、準備のできた人・安全に打てる人から打って進行を速める考え方です。R&Aもストロークプレーで認めています。ただし安全が最優先で、打球が人に向かう危険があるときは準備ができていても打ちません。
まず組の全員で遅れを取り戻すように動きます。それでも後続組を待たせているなら、声をかけて先に行かせましょう(プレースルー)。前の組について行けていれば、遅いと言われることはまずありません。
ルール(規則)です。ボールが紛失・OBになりそうなときに、打った場所から別のボールを打っておくもので、処置や罰打の扱いは規則で決まります。進行を速める効果が大きいため、結果的にスロープレー防止にもつながります。
最終更新: 2026-06-06