画像提供:楽天GORA
タイガー・ウッズが日本で初めて回り、女子プロが名勝負を重ねてきた飯能の林間チャンピオンコース。
埼玉県飯能市、西武プリンスホテルズ&リゾーツが運営する18ホール・パー72の林間コースである。1983年(昭和58年)開業。マツダジャパンクラシック(1983・85・87・88・90・92年)に始まり、樋口久子 IDC大塚家具レディス(2004〜2010年)、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント(2016年〜)と、開場以来ほぼ毎年のように女子プロツアーの舞台になってきたチャンピオンコースだ。1997年秋、プロ転向翌年のタイガー・ウッズが日本で初めてプレーしたコースとしても知られる。グリーンはベントとコウライの2グリーンで、バックティーの全長はベント7,016ヤード、コウライ6,608ヤード。武蔵野の自然林と大きな池が戦略性をつくる一方、フェアウェイの幅はたっぷり取られており、開放感と難しさが同居する。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
「ゴルフ場として理想的な起伏をもった地形に展開する雄大な18ホール」というのが公式の自己規定である。武蔵野の豊富な自然林と、満々と水をたたえた池で戦略性を高めながら、フェアウェイの幅はたっぷり取って開放的に打たせる——広さと厳しさを同じコースに同居させる考え方が全体を貫く。公式サイトでコースを評した設計家・嶋村唯史は「トーナメント開催に十分な距離を持つコースだが、適度なアップダウンを持つ地形を利用して造られた18ホールは、シンプルで嫌みのないデザインが特徴」とし、さらに「ロッジ風に造られた平屋のクラブハウス、そしてハウスからの眺めも、このコースの大きな魅力」と付け加えている。奇をてらった仕掛けではなく、地形とセッティングでプレーヤーを試す設計思想だと言える。
公式が「名物ホール」と指定しているのは17番、ただ1ホールである。プリンスゴルフリゾーツのトーナメントコース紹介に寄せられた設計家・嶋村唯史(井上誠一に師事した最後の弟子として知られる)の評は、こう言い切る。「象徴的なのはバンカーがひとつもない17番(450ヤード、パー4)だろう。ここでパーをセーブできるかどうかが、トーナメントの勝敗を分けるキーホールだ」。
砂で守られていないぶん、守っているのは水と傾斜である。公式の説明によれば、グリーン手前には大きな池が待ち受け、セカンドショットは左足下がりになることが多い。傾いたライから池を越えてグリーンを狙う形になり、バンカーが1つも無いという事実が、やさしさではなく逃げ道の無さとして効いてくる。
もうひとつ、このコースにしかない記憶がある。1997年秋、プロ転向翌年のタイガー・ウッズが日本で初めてプレーしたのが武蔵丘だった。6番・7番・9番・10番・14番・16番・17番・18番のセカンド地点には、そのときのタイガーの飛距離を示すフラッグが今も立っている。すべてがドライバーショットではないというが、自分のボールがどこに止まったかと見比べたとき、多くのプレーヤーがその位置に驚くという。名物ホールの17番にも、このフラッグは立っている。
公式は「ティーイングエリアから見ると、コースはフェアウェーが広く開放的。一見やさしそうに見えますが、一筋縄ではいかない」と書く。難所はグリーンの周囲にある。砲台グリーンを囲むバンカーは、その周りのラフがフェアウェイ並みに短く刈られているため、グリーンからこぼれたボールがそのままバンカーへ吸い込まれる構造になっている。グリーン自体も複雑なアンジュレーションを持ち、スピードは10フィート以上(夏季でも9〜10フィート)。さらにラフは通常でも約65mm、トーナメント開催時期には80mmまで伸ばされる。爽快なティーショットのあとに、1打ごとの精度をじりじり削られるタイプのコースである。
公式が挙げるプレーヤーの印象は「ロングはパーが取りやすいけれど、ミドルは難しい」。例として示されるのがアウトの5番(パー4)で、レギュラー384ヤードのストレートなホールながら、セカンド地点が左足下がりになり、グリーンは奥へ下る傾斜。高い球でグリーンに止めるのが難しく、ベントグリーンのハンディキャップも第1位に置かれている。逆にパー5は1番508ヤード・9番523ヤード(ともにベントバック)とハンディキャップが9位・5位で、刻んでも寄せワンが利く。
ベントのバックではアウト3,409ヤードに対しインが3,607ヤードと、後半のほうが約200ヤード長い。しかも終盤に負荷が集中する。16番はベントバック601ヤードのコース最長パー5(コウライでも539ヤード)、17番が名物のパー4・450ヤード、18番がパー5・534ヤード。距離を残したまま池と傾斜に向き合う並びで、ここまで作ってきたスコアが最後に試される。
全長はレギュラーティーで6,246ヤード(ベント)とトーナメントコースとしては長くないが、公式が「ラフやグリーンのセッティングによって、スリリングなコースに変貌します」と書く通り、季節と大会準備の進み具合で難度が大きく動く。トーナメントに近い状態を味わいたいなら10〜11月が狙い目である。
| 所在地 | 〒357-0006 埼玉県飯能市中山665 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・7,016ヤード |
| グリーン | ベント・高麗の2グリーン |
| コースタイプ | 林間 |
| 開場 | 1983-09-18 |
| 面積 | 1,270,000㎡ |
| ドラコン推奨 | 7、16 |
| ニアピン推奨 | 8、12 |
| 運営 | 株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド |
| 車 | 首都圏中央連絡自動車道狭山日高 から約 6km |
|---|---|
| 電車 | 飯能駅 |
| クラブバス | なし。 |
| 練習場 | あり・10打席 あり 打席数:10打席 距離:230ヤード 料金:25球:¥550 使用球:レンジボール 芝から直接打てる:不可 アプローチ練習場なし バンカー練習場あり ドライバー使用可 |
|---|---|
| キャディ | キャディ・セルフ選択可 コースアテンダント(キャディー)付きプレー・セルフ選択可。乗用カート利用のプレー。1組4名を原則とするが、状況によりツーサムも可(3バッグ・2バッグ割増あり)。 |
| カート | 乗用カート(5人乗り) 誘導カート(リモコンあり) 乗り入れ可 スコア集計機能あり GPSナビあり ※状況により乗り入れ不可の場合あり(当日お問い合わせください) |
| 風呂 | あり 温泉なし 露天風呂なし サウナなし パウダールームあり |
| レストラン | あり 営業時間:~17:00 朝食:6:20~10:00(料金:¥1,324~) 昼食:10:00~14:00(料金:¥784~) ラストオーダー:16:30 朝食あり バイキングなし 喫煙席なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: Tシャツ、ジーパン、サンダルでの来場はお断りいたします。ショートパンツ時は、ハイソックス着用が望ましい。 ラウンド中: Tシャツ、ジーパンでのプレーはお断りいたします。ショートパンツ時は、ハイソックス着用が望ましい。 |
| 定休日 | なし |
| 電話 | 042-973-3333 |
西武池袋線・飯能駅南口ロータリーから無料シャトルバスが運行しています。所要は平常時約20分、定員28名です。時刻表は公式サイトにPDFで掲載されています。
ベントとコウライの2グリーンで、時期によって使用グリーンが切り替わります。たとえば2026年は8月3日から9月30日までベントグリーンの更新作業を行い、その期間はコウライグリーンを使用します(進行状況により期間が変わる場合があります)。
1組4,400円(税込)で乗り入れできますが、コースアテンダント(キャディー)付きプレーのみが対象です。天候およびコース状況により乗り入れできない場合があるため、当日フロントでご確認ください。
毎年10月に樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントが開催されるため、大会に向けて10月ごろからトーナメントコンディションに仕上げられていきます。公式も10〜11月のプレーをすすめています。なお通常時でもラフは約65mm、トーナメント時期は80mmに設定されます。
ドライビングレンジは距離200ヤード以上・10打席で、料金は25球550円、ドライバーの使用も可能です。ほかにバンカー練習場とパッティンググリーンがあります。
最終確認日:2026-09-08