ゴルフグローブは「どちらの手に着けるか」「片手か両手か」という問いで迷う人が少なくありません。基本ルールは明確ですが、プレースタイルや目的によって柔軟に選択して構いません。正しい基本を理解した上で、自分に合う着用スタイルを選びましょう。
ゴルフグローブの基本は利き手と逆の手(リード手)に1枚着けることです。
| 利き手 | グローブを着ける手 | 理由 |
|---|---|---|
| 右利き(右打ち) | 左手 | クラブをリードし、グリップ圧が最もかかる手。摩擦・マメが最も生じやすい |
| 左利き(左打ち) | 右手 | 同様の理由で左打ちのリード手は右手 |
リード手にグローブが必要な理由 - グリップ時に最もクラブを支え、スイング中の摩擦が集中するのがリード手(右打ちなら左手) - 親指の付け根・手のひら・指の付け根に最も摩耗がかかる - 素手のままではマメや皮膚のめくれが起きやすい - グリップとの密着力(グリップ力)を確保する機能もある
ゴルフのルールブック(R&A・USGA)にはグローブの着用枚数・方法に関する規定はなく、何枚・どちらに着けても規則上は問題ありません。
片手装着が基本ですが、以下の目的・状況では両手着用が合理的な選択です。
| 目的・状況 | 両手着用のメリット |
|---|---|
| 雨天・濡れた手 | 利き手(右打ちなら右手)も滑りやすくなるため、両手装着でグリップを確保 |
| 夏・多汗体質 | 汗による利き手のグリップ低下を防ぐ |
| 日焼け防止 | 手の甲の日焼けを両手でまとめて防ぐ |
| マメ・皮膚保護 | 練習量が多く利き手にもマメができやすい場合 |
| 女性のスタイル | 日焼け対策として両手着用が一般的 |
| 初心者 | グリップの安定感を両手で確保したい場合 |
雨天時の両手着用の組み合わせ - 全天候(オールウェザー)グローブを左右2枚セットで購入するのが定番 - 通常の天然皮革グローブを両手に着けると、雨では逆効果になる(天然皮革は濡れるとグリップが低下)
日本では特に女性ゴルファーの間で両手着用が一般的です。その主な理由は日焼け防止です。
女性向けグローブの特徴 | 機能・特徴 | 内容 | |---|---| | UVカット | UPF(紫外線防止指数)を明記したモデルが多い。UPF50+が最高水準 | | 薄手・フィット設計 | 女性の手の形(細身・指が細長い)に合わせたパターン | | 両手セット販売 | 左右を1セットで販売するモデルが主流 | | デザイン | カラーバリエーションやファッション性を重視したモデルが多い | | 素材 | 合成皮革・UVカット素材が中心 |
UVカット性能の目安 | UPF(紫外線防止指数) | 紫外線カット率 | |---|---| | UPF15〜24 | 93〜96% | | UPF25〜39 | 96〜97% | | UPF40〜50 | 97〜98% | | UPF50+ | 98%以上 |
競技・スコアを重視する女性プレーヤーは、片手(左手のみ)で天然皮革を選ぶケースもあります。
グローブを着けないプレーは規則上問題なく、一部のプロ・上級者が選ぶスタイルです。
素手派の主な理由 - パットやアプローチで手の感触を最大限活かしたい - グリップの感度を最優先する(グローブが「一枚隔てている」感覚が気になる) - クラブとの接触感をダイレクトに感じ取りたい
素手のデメリット・リスク | リスク | 内容 | |---|---| | マメ・皮膚の消耗 | グリップとの摩擦で手のひら・指の付け根が傷みやすい | | グリップ力の低下 | 汗・雨時に滑りやすい | | 日焼け | 手の甲の日焼けが防げない |
実用的な妥協案:ラウンド中はグローブ着用、パット・アプローチのみ外すという選択もあります(グローブを外す行為に規制はありません)。
| スタイル | グリップ安定 | 感度 | 日焼け防止 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| 片手(リード手のみ) | ◎ | ○ | 着けた手のみ | 基本スタイル。男性・競技系 |
| 両手 | ◎ | △ | ◎(両手) | 女性・日焼け重視・雨天・汗かき |
| 素手 | △(汗・雨時は×) | ◎ | × | 感度最優先の上級者 |
| 片手+アプローチ・パット時に外す | ○〜◎ | ○〜◎ | 片手のみ | 状況に応じて使い分けたい人 |
迷った場合の結論:まず利き手と逆の手に1枚(片手)から始めて、不便を感じたら両手に移行するのが合理的です。
R&A・USGAのゴルフ規則(2019年改定版以降)では、グローブの着用に関して以下の点を規定しています。
規則上の着用制限 - プレーン手袋(グローブ):グリップ力の補助として認められる - 2枚同時着用:禁止されていない - テープ・包帯:怪我や水ぶくれへの対応として認められる(グリップ力向上が主目的でなければ) - 絆創膏・バンデージ:合理的な範囲で認められる
注意が必要なもの - グリップ力を大幅に人工的に高める目的での使用は問題になり得る - 具体的な疑問がある場合はR&A・JGAの公式解釈を参照すること
アマチュア・一般ラウンドでは両手・複数枚着用を含め実質的に制限はありませんが、競技参加時はローカルルールも確認しましょう。
右打ち(右利き)は左手に着けます。クラブをリードするのが左手(リード手)で、スイング中に最も摩擦・圧力がかかるためです。左打ちなら右手に着けます。
そんなことはありません。雨天・夏の汗対策・日焼け防止・マメ防止など、目的が明確であれば両手着用は合理的な選択です。R&Aのゴルフ規則でも両手着用は禁止されていません。
規則上の問題はありません。ただし右手(トレーリング手)はスイングの細かな感触をコントロールする側でもあるため、感度を重視する上級者は右手を素手にするケースが多いです。雨天や汗対策では右手にも着けた方がグリップが安定します。
外すかどうかは完全に個人の好みです。感度を重視してパット時にグローブを外すプロもいますが、外さなければいけないルールはありません。ラウンド中に何度でも脱着して構わないので、まず着けたまま試してみることをおすすめします。
そういったルールはありません。ただ日本では日焼け防止の目的で両手着用が一般的になっており、メーカーも女性向けに左右セット販売のモデルを多く展開しています。スコアや感度を優先したい女性は片手着用でも問題ありません。
通常の天然皮革グローブを2枚着用しても、濡れるとグリップが大幅に低下するため雨天では逆効果になることがあります。雨天には全天候(オールウェザー)グローブを左右2枚セットで使用するのが正しい対応です。
最終更新: 2026-06-13