クレイジー(CRAZY)は、株式会社ニューアート・スポーツ(東京都中央区銀座)が運営するブランドで、もともとは「CRAZY」シャフトで知られるシャフトメーカーとして 2000 年代後半から地クラブ層に支持されてきました。CRAZY46 Black(2010 年発売)に代表される BLACK シリーズなど、地クラブ専門店でフィッティングを受けて選ぶ高単価カーボンシャフトとして長年定着しています。
現運営法人の株式会社ニューアート・スポーツは2014年2月にCRAZYブランドの運営会社「株式会社ニューアート・クレイジー」として設立され、2019年に現在の社名へ改称されました(ブランド自体はそれ以前から流通)。同社は東証スタンダード上場の株式会社NEW ART HOLDINGS(証券コード: 7638、1994年設立)の100%子会社で、ブライダルジュエリーやアートを手がけるグループのスポーツ事業部門という位置づけ。近年はシャフトに加えてヘッドの開発・展開も行い、自社シャフト前提で性能を作り込む独自スタイルを確立しています。流通は地クラブ専門店および認定フィッターを中心としており、量販店での取り扱いはほぼありません。
クレイジーの中核はあくまでカーボンシャフト(CRAZY BLACK シリーズなど)で、ヘッドはシャフトとの組み合わせ前提で設計される派生事業という位置付けです。価格帯はシャフト単品で5〜10万円、ヘッド+シャフトのフルセットアップでは20〜30万円超になるため、地クラブ層の中でも特にシャフトの組み合わせにこだわる中・上級者がコアファンです。
大手メーカーが純正シャフトとして他社カーボンシャフト(VENTUS、Diamana、Speeder 等)を採用するのが標準ですが、クレイジーはヘッドとシャフトを同じブランドで統一できる点で、地クラブ志向のゴルファーから差別化された支持を得ています。
ゴルフスケールに登録された全17本のクラブから、クレイジーのスペック分布図を市場全体と比較しています。
クレイジーは市場中央値より2.5°ロフトが立つ。操作性・スピン重視
値が小さいほどストロングロフト=飛び系の傾向
クレイジーのシャフトを発売年順に並べた年表。歴代モデルから廃番モデルまで横断比較できます。
クレイジーが「シャフト主力+ヘッド派生」という構成であるのに対し、ロッディオは「ヘッド主力+シャフト選定自由度」、バルドは「削り出しドライバーの完成度」と、地クラブ系の中でそれぞれ強みが分かれます。地クラブ志向のユーザーは複数ブランドのヘッド・シャフトを組み合わせてバッグを構成することが多く、クレイジーはシャフト寄り、ロッディオ/バルドはヘッド寄りという棲み分けです。