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画像提供:門司ゴルフ倶楽部
昭和9年(1934年)11月開場の、福岡県で最も古いゴルフ場である。北九州市門司区吉志の丘陵地に広がる松ヶ江コースは18ホール・パー72・6,700ヤード、高麗の2グリーンで、総面積は約61万1,000平方メートル。国際港として栄えた当時の門司で、神戸や横浜と同じようにコースが欲しいという貿易・海運業界の声を受けて計画され、出光興産創業者の出光佐三が初代理事長を務めた。開場時は9ホール、昭和28年に18ホールへ拡張されている。会員の同伴または紹介が必要な会員制クラブで、全組キャディ付きで回る。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
昭和9年に9ホールで開場したこのコースは、のちに広野や鳴尾などで名を残す上田治が設計を手がけた最初の作品である。老松の林の間にフェアウェイを通し、周囲を深いアリソンバンカーで固めた砲台グリーンを置くという骨格は、開場から90年を経た現在も残る。距離で圧倒するのではなく、松と地形とバンカーの配置だけで「どこに置くか」を問う造りで、まだ乗用カートの無い時代に歩いて回ることを前提に、グリーンを降りるとすぐ次のティーインググラウンドが控える動線で組まれている。
現在の倶楽部ハウスは昭和35年の竣工で、設計はチェコ出身の建築家アントニン・レーモンド、施工は竹中工務店である。倶楽部側が示した基本方針は「贅沢を避け質素に」「必要なものが必要な場所に」「松ヶ江の環境に配慮した」など7項目で、レーモンドの「自然に、より単純に、より直裁に」という設計思想と合致したことが選定理由として記録に残る。鉄筋コンクリートの構造材をそのまま意匠として見せ、高窓には和紙を貼った障子を入れるなど、西洋の工法に日本の手法を持ち込んだ点が評価され、平成26年に南棟・北棟・スタートハウスが国の登録有形文化財に登録された。
倶楽部自身が「門司を代表する池越えのショートホール」と紹介する上がりホールである。左奥にレーモンド設計の倶楽部ハウス、右奥に赤い橋、その先に遠くの山々が重なる構図で、池を渡ってグリーンに乗せるまでの一打をそのまま絵にしたような場所にある。この橋は倶楽部が毎年開く「赤い橋チャレンジコンペ」の名前にもなっている。ティーインググラウンドが右を向いているため打ち出し方向の確認が要る、バンカーが苦手ならサブグリーン側に外した方が寄せやすい、芝目は右奥から手前への順目、というのが倶楽部の案内である。
フェアウェイ左に置かれたダブルバンカーを、上田治が自ら自慢したと倶楽部が伝えるホール。越えるか右サイドへ逃げるかを自分の飛距離で決めさせる造りで、グリーンを外すなら左のバンカーよりサブグリーン側の方が寄せやすい。
全長6,700ヤードは今の基準では長くないが、老松が両サイドから迫るためフェアウェイの幅以上に狭く感じる。公式のホール解説でも1番・2番・4番・7番・10番・12番と左サイドのOBへの注意が繰り返し出てくるので、引っかけが出る日は左を消してから組み立てたい。9番はフェアウェイ左のダブルバンカーを越えるか右へ逃げるかの二択で、上田治自身が自慢したと倶楽部が伝える関門である。15番の左バンカーは越えるのにキャリーで250ヤードを要するため、多くの人は最初から花道狙いに切り替えることになる。
グリーンを深いバンカーで囲んだ砲台がこのコースの顔で、2番は距離の短いパー5でありながら小高くそびえるグリーンの四方をアリソンバンカーが守る。10番も花道の狭い小ぶりな砲台で、飛ばすことより残り距離を得意な番手に合わせて刻む方が結果につながる。
高麗の2グリーンで、公式は18ホールすべてについて芝目の向きを明記している。手前から奥への順目、奥から手前への順目、7番のように強い逆目、17番のように途中で左右に分かれるものまであり、傾斜だけを読むと大きく外れる。難易度が高いのはハンディキャップ1の4番(565ヤード・パー5)とハンディキャップ2の10番(525ヤード・パー5)で、いずれも長いパー5である。
上田治が設計を手がけた最初のコースである。昭和8年に松ヶ江を建設地と決め、広野ゴルフ倶楽部を手がけた上田に設計を依頼。翌昭和9年に提示された全体計画は、門司という土地柄から下関要塞司令部の検閲を受けたうえで着工している。昭和25年に9ホールで再開したあと、昭和28年11月の18ホール拡張も上田が担当した。
| 所在地 | 〒800-0114 福岡県北九州市門司区大字吉志175 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・6,700ヤード |
| グリーン | 高麗2グリーン |
| コースタイプ | 丘陵 |
| 設計 | 上田治 |
| 開場 | 1934-11-03 |
| 面積 | 611,000㎡ |
| 運営 | 一般社団法人門司ゴルフ倶楽部 |
| 電車 | 下曾根駅 |
|---|---|
| クラブバス | なし。 |
| 練習場 | あり・10打席 あり 打席数:10打席 料金:24球:¥204 使用球:コースボール アプローチ練習場あり バンカー練習場あり ドライバー使用可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 |
| カート | 乗用カート付き。運転はキャディが行い、フェアウェイ走行を原則とするが、コースの状態によってはカート道路のみの走行となる。 |
| 風呂 | 浴場がある(倶楽部ハウス北棟)。ただし薄暮プレーの場合はメンバー・ゲストともロッカーと浴場を使用できない。 |
| レストラン | 倶楽部ハウス2階に食堂がある。海鮮ちゃんぽん、チキン南蛮御膳、コース内12番横の養鰻業者の手焼き鰻を使ったうな丼などが並ぶ。営業は7時15分から17時30分(ラストオーダー17時)で、1月と2月の平日は開店が1時間遅くなる。朝食は事前予約制。 |
| ドレスコード | クラブハウス内: 上衣(ブレザー等)着装 ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日) |
| 電話 | 093-481-0712 |
会員の同伴または紹介が必要である。予約は専用電話(093-481-0712)で受け付け、平日・土日祝ともに3か月前の月初めから。3組12名以上のコンペは平日なら随時受け付ける。プレー日の7日前12時以降のキャンセルには1組4,000円のキャンセル料がかかる(3か月以内に振り替えた場合を除く)。
倶楽部ハウスの南棟・北棟・スタートハウスが平成26年(2014年)に国の登録有形文化財に登録された。倶楽部は、国の登録有形文化財・BELCA賞ロングライフ部門・日本建築家協会25年賞の3つを併せ持つ全国初の例としている。
会員の同伴または紹介が必要です。予約は専用電話(093-481-0712)で、平日・土日祝とも3か月前の月初めから受け付けています。
毎週月曜日です。月曜が祝日または振替休日にあたる場合は、その翌日が休場日になります。
全組キャディ付きです。料金には乗用カートが含まれ、歩いてのプレーを希望する組は1人1,100円引きになります。カートの運転はキャディが行います。
来場時、男性はジャケットなどの上着とスラックス、襟付きまたは袖付きのシャツをお願いしています(6月から9月は上着を手に持っての来場でも構いません)。ジーンズ、カーゴパンツ、迷彩柄、短パン、サンダルでの来場はご遠慮ください。プレー時はシャツの裾をズボンに入れ、くるぶしが隠れる丈のソックスを着用します。
10打席・30ヤードの練習場があり、アプローチ練習場、バンカー練習場、パッティンググリーンも備えています。
最終確認日:2026-09-06