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画像提供:大洗ゴルフ倶楽部
茨城県東茨城郡大洗町、鹿島灘に面した大洗県立自然公園の砂丘と黒松林の中に1953年10月25日に開場した18ホール・パー72、7,205ヤードのコースである。設計は井上誠一。コースレート74.9は国内でも屈指の水準で、1960年の日本プロゴルフ選手権に始まり、日本オープン(1998年)、日本アマチュア選手権、ダイヤモンドカップゴルフ、2025年のソニー日本女子プロゴルフ選手権まで大きな競技を招き続けてきた。全組キャディ付き・歩いてのラウンドという運用を守り、敷地内にはロッジも備える。会員数は1,505名(2025年12月現在)。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
井上誠一が現地で心を動かされたのは、戦禍を免れて昔の姿を留めていた黒松群の景観だった。レイアウトの前提条件は観光と漁業を支える松林を残すことで、井上はそれを制約ではなく素材として使った。バンカーや池にあまり頼らず、天空を吹き抜ける風、密生した松、砂丘のアンジュレーションという自然そのものをハザードとする——倶楽部はこれを「東洋のワビ、素朴な美」を強調する設計だったと記している。
大洗はこの考え方を倶楽部理念に明文化しており、「砂丘地の自然地形をそのまま生かし、黒松林を自然の障害物に利用し、人工的な造形をできるだけ避ける」井上の設計理念は今後も最大限に尊重されるべきものとしたうえで、用具の進化に応じてコースを見直し続けると宣言している。設計思想を守るために手を入れる、という構えである。
目通り直径30cm以上の松が約2万5千本、樹齢100年に達しようかという巨松は千数百本。1965年ごろから松くい虫が猛威をふるい、薬剤散布・施肥・散水に加えて抵抗性の松の導入まで行っている。ハザードが樹木であるコースにとって、松林の維持はそのまま難度の維持を意味する。
大洗で最も難しいホールとされるのが5番である。フェアウェイ右正面に、倶楽部が「中之島」と呼ぶ松林が独立して立っている。フェアウェイセンターへ打った球は傾斜によって右へ流れることが多く、そこへ行くとこの中之島がちょうどグリーンへの視線を切ってしまう。したがってティーショットの狙いは左サイドだけに絞られ、選択肢が最初から1つしかない。バンカーも池も使わずに1本の松林と地面の傾きだけでこれをやっているところに、井上誠一がこのコースで何をしようとしたかが最も分かりやすく出ている。
大洗最長のロングホール。ティーショットはセンターかやや右だが、第2打の行く手を松林が阻む。越えるには距離と高さの両方が要り、失敗すれば大たたきが待つ。越えないと決めたら右の狭いフェアウェイへ刻むしかないが、そちらへ距離を出しすぎると今度はグリーンが狙えなくなる。刻んでも安全ではない、という二重の関門になっている。
開場当初、1番はパー5だった。1950年代後半に来場者が急増し、練習場の打席を10から16へ拡張した際、安全確保のため1番のティーグラウンドを前へ移してパー4とし、代わりに2番をパー5にした。現在442ヤード・パー4という長いスタートホールと、大洗で唯一のドッグレッグである2番のパー5という並びは、この改修から生まれたものである。
このコースの障害は砂ではなく木である。ホール解説を並べると、3番「左右から松枝がフェアウェイにせり出している」、5番「フェアウェイ右正面の松林(中之島)がスタイミーになる」、7番「第2打で松林が行く手を阻む」、9番「グリーンを狙うには松の木を越える」、12番「右から高い松がせり出す」、15番「前方フェアウェイほぼセンターに1本の松」、16番「左サイドは林が近く引っかけるとすぐ松に当たる」——18ホールのうち半分以上で松が攻略の主題になっている。バンカーの数を数えても、このコースの難しさは見えてこない。
ハンディキャップ1は5番のパー4。フェアウェイ右正面に「中之島」と呼ばれる松林があり、センターへ打った球は傾斜で右へ流れてこの中之島に隠される。したがって狙いは左サイドだけになり、外したら無理をしない組み立てが要る。ハンディキャップ2は15番のパー5で、第2打の正面フェアウェイほぼセンターに松が1本立ち、右は池と林、左は松とバンカー越えのラフ。グリーン奥は狭く、ピンが奥なら正確さが要る。
倶楽部自身が2番について「大洗で唯一のドッグレッグホール」と書いている。残りの17ホールは基本的にまっすぐで、曲げて難しくするのではなく、まっすぐな中に木と傾斜と風を置いて難しくしている。3番は「バンカーの1つもない真っ直ぐなホール」でありながら、松枝のせり出しで狭く見え、右へ飛んだ球は傾斜で林へ跳ねる。
16番は「バンカーがなく長くて向かい風のケースが多いショートホール」。海に面した立地のため、番手選びは距離だけでは決まらない。フェアウェイの傾斜も繰り返し効き、1番・5番・3番はいずれも「傾斜で流れる」ことが前提の攻め方を案内している。
設計は井上誠一。霞ヶ関CCの創設者で当時のコース設計の権威だった藤田欽哉に相談が持ち込まれ、その片腕といわれていた井上誠一が紹介されて実現した。大洗は井上にとって初期の代表作にあたり、現地に泊まり込んで造成の指揮を執った。
| 所在地 | 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8231-1 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・7,205ヤード(OUT・IN(18ホール・バックティー)) |
| グリーン | ワングリーン |
| コースタイプ | シーサイド |
| 設計 | 井上誠一 |
| 開場 | 1953-10-25 |
| 運営 | 株式会社水戸カンツリー倶楽部 |
| 種別 | 株主会員制 |
|---|---|
| 相場 | 売り希望 3,300,000円 /買い希望 2,300,000円 (2026-09時点・日本ゴルフ同友会) |
| 流動性 | 売買スプレッド 35.7%・低い |
| 名義書換料 | 1,650,000円 |
| 年会費 | 88,000円 |
| 初期取得費用の概算 | 約5,187,600円 |
| 電車 | 水戸駅 |
|---|---|
| クラブバス | あり 大洗駅から運行。1日2本。 |
| 練習場 | あり・16打席 あり 打席数:16打席 料金:24球:¥157 アプローチ練習場なし バンカー練習場あり ドライバー使用可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 |
| 風呂 | シャワーのみ 温泉なし 露天風呂なし サウナなし パウダールームなし |
| 宿泊 | あり(あり シングル(31室):¥4,200~ /1人 ツイン(1室):¥5,670~ /1人 喫煙室:1室 チェックイン:16:00~ チェックアウト:9:00まで 朝食あり 昼食なし 夕食なし 温泉なし カラオケなし 麻雀なし) |
| レストラン | なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ご来場の際の衣服は、背広、ブレザー、ジャケット等着用。 ラウンド中: シャツの裾はズボンの外に出さない。前の組との間隔をあけない。ハーフ2時間10分以内。夏場のハーフパンツ等は必ずハイソックスを着用。 |
| 定休日 | 毎週月曜日および毎月第1火曜日 12月31日 1月1日 |
| 電話 | 029-266-1234 |
会員制の倶楽部です。電話でのご予約には会員の方のご紹介が必要で、いずれの方法も2か月前の同日から受け付けています。
全組キャディ付きで、歩いてのラウンドです。乗用カートでのプレーは行っていません。シューズはソフトスパイクを推奨しています。
敷地内にロッジがあります。シングル31室とツイン1室で、朝食のご用意があります。チェックインは16時から、チェックアウトは9時までです。
250ヤード15打席の練習場があります。バンカー練習場も併設しています。
1960年の日本プロゴルフ選手権を皮切りに、1998年の日本オープンゴルフ選手権、日本アマチュアゴルフ選手権(1961年・1985年)、日本女子アマチュアゴルフ選手権(2014年)、ダイヤモンドカップゴルフ(2001年から2022年まで計7回)、2025年のソニー日本女子プロゴルフ選手権大会などが開催されています。
毎週月曜日と毎月第1火曜日、12月31日・1月1日が休場日です。
太平洋クラブ大洗シャーウッドコース
勝田ゴルフ倶楽部【PGM】
オールドオーチャードゴルフクラブ【PGM】
鉾田グリーンゴルフクラブ
水戸・ゴルフ・クラブ(茨城県)【アコーディア・ゴルフ】
内原カントリー倶楽部【PGM】
最終確認日:2026-09-08