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埼玉県比企郡嵐山町大字鎌形、都幾川沿いの丘陵に1962年10月21日に開場した18ホール・パー72のコースである。設計は小寺酉二で、左右の傾斜と前後のうねりを持つ「古典的なイングリッシュスタイル」を特徴とする。各ホールの左右に置かれたA・Bの2グリーンは距離も性格も異なり、コースレートはAグリーン72.8(スロープ133)、Bグリーン73.2(同135)。1984年の日本オープン選手権をはじめ関東オープン、日本シニアオープン、日本女子アマチュア競技大会を開催してきた。天野太郎が設計したクラブハウスはDOCOMOMO Japanに選定されている。全組キャディ付き・歩いてのラウンド。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
小寺酉二が生涯で手がけたコースは7つしかない。欧米の多くのコースでプレーした経験からゴルフの伝統と本質を理解していた小寺は、「古典的なイングリッシュスタイル」を一貫したテーマに据えた。嵐山に見られる左右の傾斜と前後のうねりというアンジュレーション、小さなマウンドを持つフェアウェイは、その設計思想が最もよく表れた仕上がりだとクラブは説明している。アウトは比較的穏やかな起伏が続き、インはダイナミックな地形が続いて、プレーヤーに覚悟と技術と戦略を求める構成である。
日本のゴルフの歴史の中で培われた2グリーンを、嵐山は積極的な戦略要素として位置づけている。各ホールの左右に置かれたA・Bのグリーンは距離だけでなく性格も違う。典型がアウト7番で、左のAグリーンは右のフェアウェイからも攻められるが、右のBグリーンでは左フェアウェイに1打目を置いておかないと右の松林がハザードになって狙えなくなる。どちらのグリーンかで、そのホールの正解が入れ替わる。
1962年開場当時のクラブハウスを設計したのは天野太郎。広島県生まれで、フランク・ロイド・ライトに学んだ日本の建築家である。目黒ヶ丘教会の設計のため遠藤新建築創作所に出向し、帝国ホテルでライトの助手を務めた遠藤の縁でライトのもとへ遊学、帰国後に嵐山を担当した。このクラブハウスは20世紀のモダン・ムーブメント建築を記録・保存する国際組織DOCOMOMOのJapan選定に入っており、クラブは「DOCOMOMOに選定された日本唯一のクラブハウス」であることを価値のひとつとして掲げている。
クラブが2グリーンの「典型」として名指ししているのが、アウト7番の緩やかなダウンヒルのミドルホールである。左のAグリーンを使う日は、右のフェアウェイからでも攻められる。ただしAグリーンは右バンカーに小さな松があり、さらにグリーン奥に樹木などの目標物が何もない広い空間が開けているため、距離感が狂う。一方で右のBグリーンを使う日は、1打目を左フェアウェイに置いておかないと正面の松林に守られて狙えなくなる。中央が高い縦長のグリーンは、ピン位置に応じた大胆な攻め方を要求する。同じ375ヤードのホールが、使用グリーンによってまったく別の設計問題になる——嵐山の2グリーンが何のためにあるかが、この1ホールで分かる。
やや右にドッグレッグするミドルホール。右からは松林、左からは3本の杉が迫り出しており、その杉を越えるにはバックティから200ヤードが要る。越えた先には左に傾斜したフェアウェイが広がり、Aグリーンへは打ち下ろしでグリーン奥の池が美しく映え、Bグリーンへは打ち上げで奥の松林が目に入る。同じホールで、どちらを向くかによって見える絵が変わる。
240ヤード付近まで緩やかなアップヒルが続き、280ヤード付近から左林の奥にOBが続くミドルホール。厄介なのはグリーン手前80ヤード付近の窪地で、この中に小さな丘があり、落ちた球を左右に散らす。小さなAグリーンは起伏に富み、正確なショットを要求する。地形だけで寄せワンを難しくする、小寺らしい仕掛けである。
小寺酉二の設計思想がそのまま難度になっている。1番は230ヤード付近からダウンヒル、9番は前後にうねるフェアウェイ、10番は230ヤード付近から窪地で左の松林へ向かう傾斜と小さなマウンド、17番は前後にうねって全体は右へ傾斜、18番は前後にうねりながら左へ傾斜——平らな足場が続くホールはほとんどない。クラブが「複雑で細かな技術を毎回要求する」と書いているのはこの部分である。
公式のホール解説は、キャリーで越えたい目標を具体的な数字で挙げている。5番はバックティからフェアウェイ左のバンカーを越えるのに270ヤードのキャリー、6番は右松林をショートカットするのに270ヤード以上、9番は左バンカー越えに250ヤード、10番は窪地越えに270ヤード以上、12番は2本のヒマラヤ杉越えに280ヤード以上、18番は右バンカー越えに270ヤード。自分の飛距離と照らして「越えない前提」で組み立てるかどうかを、ティーグラウンドで決められる。
最も難しいホールは6番のパー5。距離は短めだが右ドッグレッグで、ティーグラウンド左に大きな杉並木、第2打付近に3つのバンカーと3本の大きな松、フェアウェイは左に傾斜し、3打目付近には緩やかなダウンヒルと小さなマウンドがある。障害物の数で難度を作った珍しいホールである。ハンディキャップ2は14番のパー5で、210ヤード付近までアップヒル、270ヤード付近から雄大な打ち下ろしに変わり、左はグリーンまでOBが続く。
10番・13番はいずれもグリーン奥に外すと球が急傾斜を転がり落ちる、と公式が明記している。11番も奥からは池に向かう下り斜面。1番・14番・18番のグリーンも下り斜面や傾斜の上に作られており、ピンの手前から攻めるのが基本になる。
9番の解説にだけ「冬の北風は空間のハザードとなる」という一文がある。丘陵の稜線に沿った長いホールで、季節によって番手が変わることを設計者側が織り込んでいる。
設計は小寺酉二(1897〜1976、兵庫県生まれ)。慶応大学卒業後に米国プリンストン大学へ留学し、留学中に赤星六郎からゴルフの指導を受けた。戦前は日本アマ・関西アマで活躍し、戦後はJGAの重鎮として国際競技やルールの面から日本ゴルフ界の国際化を牽引した人物である。コース設計は生涯7コースで、相模原ゴルフクラブ、軽井沢ゴルフ倶楽部、狭山ゴルフクラブなどを手がけた。クラブハウスの設計は建築家・天野太郎(1918〜1990)。
| 所在地 | 〒355-0225 埼玉県比企郡嵐山町大字鎌形1146 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・6,939ヤード(OUT・IN(18ホール・BLACKティー Aグリーン)) |
| グリーン | A・Bの2グリーン |
| コースタイプ | 丘陵 |
| 設計 | 小寺酉二 |
| 開場 | 1962-10-21 |
| 面積 | 820,000㎡ |
| ドラコン推奨 | OUTコース3番、INコース17番 |
| ニアピン推奨 | OUTコース2番、INコース11番 |
| 種別 | 預託金会員制 |
|---|---|
| 相場 | 売り希望 900,000円 /買い希望 200,000円 (2026-09時点・日本ゴルフ同友会) |
| 流動性 | 売買スプレッド 127.3%・低い |
| 名義書換料 | 5,500,000円 |
| 年会費 | 157,680円 |
| 初期取得費用の概算 | 約7,010,500円 |
| 車 | 関越自動車道東松山 から約 7km |
|---|---|
| 電車 | 武蔵嵐山駅 |
| クラブバス | あり 森林公園駅からの運行。 |
| 練習場 | あり・24打席 あり 打席数:24打席 距離:200ヤード 料金:25球:¥224 使用球:レンジボール 芝から直接打てる:不可 アプローチ練習場あり バンカー練習場あり ドライバー使用可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 ※セルフデーを除く |
| カート | 乗用カート(5人乗り) 自走式 乗り入れ不可 スコア集計機能あり GPSナビあり |
| 風呂 | あり 温泉なし 露天風呂なし サウナなし パウダールームあり |
| レストラン | あり ラストオーダー:17:30 朝食あり バイキングなし 喫煙席なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: プレー時の服装 ・服装に関しては、他のプレーヤーが不快と感ずるものはご遠慮頂きます。 ・男性が、半ズボンを着用する場合はショートソックス着用も可とします。 ・メタルスパイクの使用は禁止しております。 ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 毎週月曜日(営業している日程もございます)/12月31日/1月1日 FAX:0493-62-2245 |
| 電話 | 0493-62-2355 |
各ホールの左右にAとBの2グリーンがあります。距離だけでなく性格も異なり、コースレートもAグリーンが72.8(スロープ133)、Bグリーンが73.2(同135)と別に設定されています。
全組キャディ付きで、歩いてのラウンドです(セルフデイを除く)。1組4名が原則ですが、状況によりツーサムでのプレーも可能です。
フランク・ロイド・ライトに学んだ建築家・天野太郎の設計によるもので、20世紀のモダン・ムーブメント建築を記録・保存する国際組織DOCOMOMOのJapan選定に入っています。クラブはこれを「DOCOMOMOに選定された日本唯一のクラブハウス」と紹介しています。
1984年の日本オープンゴルフ選手権(優勝・上原宏一)、1976年の関東オープン(同・尾崎将司)、2006年の日本シニアオープン(同・中島常幸)、2018年の日本女子アマチュア競技大会などが開催されています。1965年から1970年には日本ジュニア選手権も開かれました。
200ヤード24打席の練習場があります。アプローチ練習場とバンカー練習場も併設しています。
東武東上線の武蔵嵐山駅または東松山駅が最寄りです。森林公園駅からはクラブバスが運行しています。
最終確認日:2026-09-07