Nancy Lopez ・ ナンシー ロペス
1978年に彗星のごとく現れ女子ゴルフを変えたメキシコ系アメリカの伝説。
ナンシー・ロペス ― ルーキーイヤーに 9 勝、LPGA の人気を一人で押し上げた「笑顔の女王」 物語・名場面・人物像を読む →1957年カリフォルニア州トーランス生まれ、ニューメキシコ州ロズウェルで育つ。自動車修理工場を営む父ドミンゴの手ほどきで8歳からゴルフを始め、12歳でニューメキシコ州女子アマを制覇。全米ガールズジュニアを2度(1972・1974)、1976年にはAIAW全米選手権を制し、タルサ大学で全米選抜に選ばれた。1977年にプロ転向すると、翌1978年にルーキーながら5連勝を含む年間9勝を挙げて女子ゴルフ界に旋風を巻き起こし、新人王・年間最優秀選手・ベアトロフィーを同一シーズンに獲得した史上唯一の選手となった。明るい人柄とスター性で低迷していたLPGAに観客とスポンサーを呼び戻し、女子ゴルフ人気を一気に押し上げた立役者。通算48勝・メジャー3勝(すべてLPGAチャンピオンシップ)を記録し、1987年に史上最年少でLPGA殿堂入りを果たした。1997年には40歳で全米女子オープン4日間すべて60台という史上初の偉業を達成しながら1打差の2位に終わり、生涯このタイトルだけは手にできなかった。
正確なショットメーキングと優れたパッティング、そして勝負所での集中力が武器。1985年には当時のLPGA記録となる平均70.73のスコアリングアベレージを記録した。プレッシャーのかかる場面で力を発揮する勝負強さを持ち、サドンデスのプレーオフを幾度も制した。何より明るく堂々とした立ち居振る舞いと笑顔がギャラリーを惹きつけ、技術だけでなくスター性で女子ツアーの価値を高めた点が最大の特徴。