レーザーやGPSの距離計測器は、2019年の改正で通常のプレーに使えるようになりました。とはいえ「何でも見ていい」わけではなく、距離以外の情報を取る機能には制限があります。ここでは現行ルール(規則4.3a)にそって、使える機能・使ってはいけない機能と罰、そしてコースや競技が使用そのものを禁止できる仕組みまでを、初心者向けに整理します。
距離計測器(レーザー測定器・GPSナビ・スマホの計測アプリ)は、通常のプレーで使用できます。 これは2019年の規則改正で認められたもので、それ以前は原則として使えませんでした。
規則4.3a(1)では、距離計測機器やコンパスで「距離」や「方向」の情報を得ることが明確に認められています。ピンまでの距離や2点間の距離といった、計測器の基本的な使い方は問題ありません。
スマートフォンのアプリで距離を測る場合も、扱いは同じです。距離・方向を知るための機能であれば使えます。次の章で説明する『距離以外の情報を取る機能』だけが制限される、と覚えておくと整理しやすいです。
計測器に付いていても、距離以外でプレーに影響する情報を取得・使用してはいけません。規則4.3aで認められていない主な使い方は次のとおりです。
これらを行うと一般の罰(ストロークプレーでは2罰打、マッチプレーではそのホールの負け)です。さらに2回目の違反は失格になります。
ただし、機器を持ち運ぶこと自体は禁止されていません(規則4.3)。スロープ機能などが付いた計測器でも、その機能をオフにして距離だけを使うなら問題ありません。
なお、混同しやすいのが気象情報です。天気予報から得られる気象情報(風速を含む)を見ることや、コースの気温・湿度を計測することは認められています(規則4.3a(2))。禁止されるのは『コースでの風速計測』など、その場で条件を測る行為です。
距離計測器が規則で認められていても、委員会(コースや競技の主催者)は、ローカルルールで使用そのものを禁止できます。これは『モデルローカルルール G-5』として用意されており、委員会が採用していれば、その競技・そのコースでは計測器を使えません(規則4.3a(1)の参照先・委員会の措置 セクション8)。
プロの主要競技などで禁止されることがあるほか、コンペや競技会によって扱いが分かれます。使う前に、その日のローカルルール(競技規定)を確認しておくと安心です。
機能をオフにすれば使えます。距離を測る基本機能は認められていますが、高低差を計測して使うと一般の罰(ストロークプレーで2罰打)になります。計測器を持ち運ぶこと自体は禁止されていないため、スロープ機能をオフにして距離だけを使えば問題ありません。
距離や方向を得る基本機能であれば使えます。扱いはレーザーやGPSと同じです。ただし、現在のラウンドの距離から『推奨クラブ』を出す機能や、高低差を計測する機能を使うことは認められていません。
コースでその場の風速を計測するのは認められていません。一方、天気予報から得られる気象情報(風速を含む)を見ることや、コースの気温・湿度を計測することは認められています(規則4.3a(2))。
あります。委員会がローカルルール(モデルローカルルール G-5)で距離計測器の使用を禁止している場合は使えません。プロの主要競技などで禁止されることがあるので、プレー前にその日の競技規定を確認してください。
規則4.3に違反すると、最初の違反は一般の罰(ストロークプレーでは2罰打、マッチプレーではそのホールの負け)です。2回目の違反は失格になります。
最終更新: 2026-06-09