石や木の葉、カート道や水たまり——プレー中、球のそばに「邪魔なもの」が現れる場面は少なくありません。ゴルフ規則では、その多くを罰なしで取り除いたり、別の場所から打ち直したりできます。 この記事は、罰のない救済(規則15・16)を、対象ごとに整理します。罰を伴うペナルティエリアやアンプレヤブルとは別物なので、区別して覚えましょう。
ルースインペディメントとは、地面に固定・成長しておらず、球にも付いていない自然物のことです。具体的には石・木の葉・小枝・枝・動物のフン・虫・ミミズなどが当たります(規則 15.1)。
これらは「コースの挑戦」とは見なされず、コース上でもコース外でも、罰なしで・どんな方法でも取り除けます(手や足、クラブを使う、折り取るなど)。
ただし注意が一つ。球のすぐ近くのルースインペディメントを取り除いて球が動いてしまうと、1 罰打がつき、球は元の位置に戻します。パッティンググリーン上とティーイングエリアだけは、球が動いても罰はありません。
なお、砂とばらけた土はルースインペディメントではありません(パッティンググリーン上でだけ取り除けます)。
障害物とは人工の物(コースの境界を示す物や、コースに不可分な物を除く)です。そのうち、過度の努力をせず、その物やコースを傷めずに動かせるものが動かせる障害物です(規則 15.2)。バンカーレーキ・空き缶・ペットボトル・紙くず・抜ける杭などが典型例です。
これらはコース上のどこでも罰なしで取り除けます。取り除く動作で球が動いてしまっても、ルースインペディメントと違い罰はなく、球を元の位置にリプレースするだけで済みます。
球そのものが動かせる障害物の中や上にあるときは、球を拾い上げてから障害物を取り除き、元あった箇所の真下(推定地点)に球をドロップして続けます。
動かせない人工物や、コース上の特定の状態からは、罰なしの救済を受けられます。対象はまとめて異常なコース状態と呼ばれ、次の 4 つです(規則 16.1)。
| 異常なコース状態 | 例 |
|---|---|
| 動かせない障害物 | カート道・排水溝の蓋・スプリンクラーヘッド・距離標 |
| 修理地(GUR) | 委員会が修理地と定めた区域 |
| 動物の穴 | 動物が掘った穴やその掘り出し物 |
| 一時的な水 | 地表に一時的にたまった水(水たまり) |
妨げがあるのは、球がその状態に触れている・中や上にある、またはスタンスやスイングの区域に物理的にかかるときです。単に視覚的に気になるだけでは妨げにはなりません。
救済は、完全な救済のニヤレストポイント(元の位置に最も近く、ホールに近づかず、その妨げが完全になくなる地点)を基点に、そこから1 クラブレングス以内・ホールに近づかない・同じコースエリア内に球をドロップします。救済を受けるかどうかは任意で、そのまま打っても構いません。
※ ペナルティエリア内の水や、自ら打てないと判断するアンプレヤブルは、いずれも罰を伴う別のルールです。罰なしの本記事とは分けて覚えましょう。
球が自分の打った勢いで作ったピッチマークの中にあり、球の一部が地面のレベルより下にある状態を「地面にくい込んだ球」といいます。ジェネラルエリアでこの状態になったら、罰なしの救済を受けられます(規則 16.3)。
救済は、球がくい込んでいた箇所のすぐ後ろのジェネラルエリアを基点に、そこから1 クラブレングス以内・ホールに近づかない・ジェネラルエリア内に球をドロップします。
ただし、フェアウェイの高さ以下に刈られていない砂の区域にくい込んだ場合は対象外です。また、バンカーやペナルティエリアにくい込んだ球も、この救済を受けられません。
いいえ、異常なコース状態からの救済は任意です。受けずにそのまま打っても構いません。打ちにくければ、完全な救済のニヤレストポイントから 1 クラブレングス以内に罰なしでドロップして救済を受けられます。
ジェネラルエリアなどにある一時的な水は異常なコース状態で、罰なしの救済を受けられます。ただしペナルティエリア内の水は別扱い(規則 17)で、こちらは罰を伴います。
原則として、砂とばらけた土はルースインペディメントではありません。取り除けるのはパッティンググリーン上だけです。
いいえ。地面にくい込んだ球の救済(規則 16.3)はジェネラルエリアに限られます。バンカーやペナルティエリアにめり込んだ球は対象外です。
いいえ。露と霜は一時的な水でもルースインペディメントでもないため、これらを理由とした救済は受けられません。
最終更新: 2026-06-07