国別対抗戦や倶楽部対抗、団体戦などの「チーム競技」には、個人戦にはない上乗せのルールがあります。それを定めているのがゴルフ規則の規則24です。チームとしての競い方、チームキャプテン、そしてラウンド中のアドバイスの特別な扱い(アドバイス・ギバー)が中心です。需要は限られた領域ですが、要点だけを公式規則どおりに整理します。フォアサムやフォアボールなどの組み方そのものは別記事に分けています。
規則24は「チーム競技」を扱う規則です。複数のプレーヤーやサイドが1つのチームとして競い、各自・各サイドのラウンドやマッチの結果を合算してチーム全体のスコアを出す競技を指します。マッチプレー形式・ストロークプレー形式のどちらもあり得ます(規則24.1)。
規則上、「チーム」とは複数のプレーヤーからなるグループで、個人またはサイドとして他のチームと競います。チーム競技でのプレーは、同時に行われる別の競技(例: 個人ストロークプレー)の一部とすることもできます(規則24.1)。
プレー形式・チーム全体のスコアの計算方法・その他の競技条件は、委員会が決めます(規則24.2)。たとえば次のような項目です。
つまり「チーム競技」と一口に言っても、具体的な勝敗の決め方は大会ごとの競技規定によって変わります。
また、各チームはチームキャプテンを指名できます(規則24.3)。キャプテンはチームを率い、誰がどのラウンド・マッチに出るか、プレーの順番、誰と誰をパートナーとして組ませるか、といった決定を行います。キャプテンはその競技にプレーヤーとして出場してもかまいません。
ゴルフでは通常、ラウンド中のアドバイスは規則10.2で厳しく制限されています(キャディーやパートナー以外との授受は原則できません)。チーム競技には、この制限の例外として「アドバイス・ギバー」の仕組みがあります(規則24.4)。
重要なのは、これは自動的に認められるものではないという点です。委員会がローカルルールを採用した場合に限り、各チームは「ティームにアドバイスを与えることが認められる人(アドバイス・ギバー)」を1名指名できます(規則24.4a)。
制限にも注意が必要です。
規則24.4に違反した場合の罰は、規則10.2aに基づく一般の罰(ストロークプレーで2罰打/マッチプレーでそのホールの負け)です。
規則24は、あくまでチームとしての「上乗せ」ルールです。個々のプレーは通常どおり規則1〜23に従い、規則24がそれを必要な範囲で修正する関係になっています(規則24.1)。OB・救済・ペナルティエリアなど、場面別の処置は個人戦と同じです。
そして、実際のチーム競技の運用(プレー形式、スコアの集計方法、アドバイス・ギバーを認めるか・何名か、タイの決め方など)は、最終的に委員会の競技規定・ローカルルールで決まります。出場する大会の要項を必ず確認してください。
なお、フォアサム(規則22)やフォアボール(規則23)といった「サイドで組む形式」そのものの進め方は、別記事に整理しています。
複数のプレーヤーやサイドが1つのチームとして競い、各自・各サイドの結果を合算してチーム全体のスコアを出す競技です。マッチプレー形式・ストロークプレー形式のどちらもあり、具体的な条件(スコアの数え方やタイの決め方など)は委員会が定めます(規則24.1・24.2)。
委員会がローカルルールを採用し、各チームが「アドバイス・ギバー」を指名して委員会に届け出た場合に限り可能です。原則1名(ひな型H-2なら2名)で、キャプテン・コーチ・出場メンバーのいずれもなれます(規則24.4a)。
パートナーとして一緒にプレーしている場合を除き、コース上の他のチームメンバーとアドバイスを授受することはできません(規則24.4c)。違反は規則10.2aに基づく一般の罰です。
チームを率い、誰がどのラウンド・マッチに出るか、プレーの順番、誰と誰をパートナーにするか、などを決める人です。キャプテン自身がその競技にプレーヤーとして出場することもできます(規則24.3)。
最終更新: 2026-06-09