株式会社フォーティーンは1981年、群馬県高崎市で設立されました。創業者の一人である故・竹林隆光氏(クラブ設計者として国内ゴルフ業界で広く知られる人物)の設計思想が、ブランドの中核を貫いています。社名の「Fourteen」は、ゴルフバッグに入れられる14本のクラブ全てに最適解を提供したいという理念に由来します。
設立以来、ウェッジを中心に展開し、特に軟鉄鍛造のロフト1度刻みのウェッジバリエーションは国内市場で長年定着している看板技術です。「アプローチ用の30度〜60度のロフトを1度ずつ揃えられる」というラインナップ構成は、フィッティング前提でウェッジ複数本を細かく揃えたい中・上級者から強く支持されています。クリーブランドと並んで「国内ウェッジ専業二強」として認知され、PGA ツアーや国内ツアーでも採用例があります。本社は群馬県高崎市で、現在も同地で開発・販売を継続中です。
ウェッジは RM シリーズが看板で、現行は RM-α、RM-22、過去の RM-4 などがラインナップされています。軟鉄鍛造ヘッド、三層メッキ仕上げ、フェース面のミーリング(フライス目)パターンが基本構成。最大の特徴は ロフト角を1度刻みで展開するバリエーションの細かさで、48度・50度・52度・54度・56度・58度・60度といった主要ロフトに加え、47度・49度・51度・53度・55度・57度・59度といった奇数度数も用意され、自分のセット構成に最適なロフトをピンポイントで選べる構成です。
ウェッジ以外も DJ ドライバー、TC/TB アイアン、ユーティリティなど展開していますが、ウェッジの存在感が圧倒的に大きく、カテゴリーとしては「ウェッジ専業」と分類されることが多いブランドです。価格帯は RM ウェッジ単品で2〜4万円、フォーティーン RM-22 などの上位機は3〜4万円が中心で、クリーブランド RTX 系(1〜3万円)よりやや上のミドルアッパー帯です。
契約プロは限定的ですが、PGA ツアーで採用例があるほか、国内ツアーでも一部選手の使用例が継続しています。竹林隆光氏は2014年に逝去しましたが、設計思想は社内に受け継がれており、RM シリーズは世代交代を続けながら現役の主力商品として展開されています。
ゴルフスケールに登録された全46本のクラブから、フォーティーンのスペック分布図を市場全体と比較しています。
フォーティーンは市場標準的な価格帯
市場中央値を 0 とした フォーティーンの価格差(直近3年・メーカー希望小売価格 / 純正シャフト構成ベース。価格未登録モデルは集計から除外)
フォーティーンは市場標準的なロフト設定
値が小さいほどストロングロフト=飛び系の傾向
国内ウェッジ層では「フォーティーンとクリーブランドの二強」として並び称されます。クリーブランドは住友ゴム工業傘下の米国 R&D 拠点を活かしたグローバルブランドで、価格帯1〜3万円のミドル帯。フォーティーンは群馬県高崎市の独立した国内工房系ブランドで、軟鉄鍛造とロフト1度刻みの細かいバリエーションを売りにする価格帯2〜4万円のミドルアッパー帯です。米国ツアー実績を取りたいならクリーブランド、国内工房感とロフト刻みの細かさを取りたいならフォーティーンという棲み分けが定番です。
Vokey はタイトリスト傘下のウェッジ専業シリーズ(マスタークラフツマンのボブ・ボーケイが設計)で、SM10/SM11 シリーズの世代展開と豊富なロフト・バウンス組み合わせが特徴。フォーティーンは独立ブランドで、Vokey とほぼ同等の価格帯(2〜4万円)に位置します。タイトリストのドライバー〜アイアンを使うゴルファーはバッグ統一の意味で Vokey、それ以外のブランドのクラブを使うゴルファーはフォーティーンが選ばれやすい、という棲み分けです。
三浦技研は兵庫県市川町の独立工房で、軟鉄鍛造アイアンの最高峰として知られるブランド。フォーティーンも軟鉄鍛造を売りにしますが、三浦がアイアン中心、フォーティーンがウェッジ中心とカテゴリーが異なります。「アイアンを三浦、ウェッジをフォーティーン」という地クラブ・工房系志向のゴルファーのバッグ構成が定番です。