リンクス(Lynx)は1972年にアメリカ・カリフォルニア州で創業した老舗クラブブランドで、1980〜90年代はTigress(女性向け)やPredatorなどのシリーズで人気を博しました。しかし1990年代後半に経営難から倒産し、ブランドは一時休眠状態になります。その後、中国Mariana系の資本傘下でブランドが復活し、現在はLynx Golf Limitedとして主に英国を拠点に展開しています。
復活後はクラシックな雰囲気を残しつつ、ミドル価格帯のドライバー・アイアンを中心に展開する「コストパフォーマンス重視の老舗ブランド」というポジションで、英国・欧州市場を中心に流通しています。日本国内での流通量は限定的ですが、中古市場での旧モデル(Tigress、Predatorなど)の流通は続いています。
復刻後のラインナップは、Prowler、Switch、Trickの派生モデルなどミドル価格帯のドライバー・アイアン・FWを中心に展開しています。ドライバー単品で4〜7万円、フルセットでも10〜20万円とミドル〜エントリーアッパー帯の価格設定で、米国二大メーカー(テーラーメイド・キャロウェイ)よりも明確に手頃な選択肢として位置付けられています。
旧時代の人気シリーズ(Tigress、Predator)は中古市場で根強い需要があり、特に1990年代のPredatorフェアウェイウッドはコレクターズアイテムとしての側面もあります。
ゴルフスケールに登録された全90本のクラブから、リンクスのスペック分布図を市場全体と比較しています。
リンクスは全クラブ種で市場より低価格(コスパ志向)
市場中央値を 0 とした リンクスの価格差(直近3年・メーカー公式価格(定価または公式ストア価格) / 純正シャフト構成ベース。価格未登録モデルは集計から除外)
リンクスは市場標準的なロフト設定
値が小さいほどストロングロフト=飛び系の傾向
リンクスは市場標準的な重量設定
軽いほど振りやすく、重いほど球が安定する
復刻ブランドの米国系3社(リンクス、ウィルソン、オリマー)の中で、ウィルソンはAmer Sports傘下で大手メーカーとしての存在感を維持、オリマーは2000年代以降の低迷を経て復刻、リンクスは英国拠点でMariana系資本のもと復活、というそれぞれ異なる経緯を辿っています。価格帯はいずれもミドル〜エントリー帯で、テーラーメイド・キャロウェイのフラッグシップとは別軸で、由緒あるブランド名と手の届く価格帯のバランスを重視するゴルファーが選択肢にしやすいポジションです。