マスダゴルフ(Masda Golf)は、クラブデザイナーの増田雄二が2004年に設立した千葉県八千代市の工房系ブランドです。増田は地元九州で削り出しパターを独自に製作していたところを尾崎将司(ジャンボ尾崎)のクラブ設計者として起用され、チーフデザイナーとして尾崎のクラブ製作を指揮しました。尾崎が使って大ヒットした『WOSS(ウォズ)』パターは、その代表作です。
設立当初から販売している『STUDIO-1』パターは今も現行ラインに残っています。2013年のつるやオープンで尾崎将司がエージシュートを達成したときに使っていたのがM425ウェッジの試作品で、同年12月に『STUDIO WEDGE M425』として製品化されました。2014年には自社のグリップ工場を設立し、2016年に『ファストマッスル』アイアン、2017年にストレートネック仕様の『M425/S』、2019年に『STUDIO-3』パターと7年ぶりの新作ドライバー『FBL』を発表しています。
本社とR&Dセンターは千葉県八千代市にあり、フィッティングは完全予約制です。2026年も伊勢丹新宿店や大阪高島屋などのゴルフ売場でフィッティングイベントを続けています。
現行ラインはドライバーの『FBL Series 8』『FBL』『VP-6』、フェアウェイウッドの『FBLチタン』『VP-6』、ユーティリティの『HBI』『V-UT NEXT』、アイアンの『JM-H2』と『ファストマッスル(FMI)』、ウェッジの『STUDIO WEDGE M425』とストレートネックの『M425/S』、パターの『STUDIO-1』『STUDIO-2』(ステンレスバージョンを含む)『STUDIO-3』『STUDIO-5』『TYPE-L』で構成されます。パターとウェッジに「STUDIO」の名を冠しているとおり、削り出しパターから始まったブランドらしくショートゲーム側の層が厚いのが特徴です。
グリップも『スリックフィットグリップ』を自社工場で作っており、ヘッドからグリップまでを自社で設計・製造する数少ない工房系ブランドです。公式サイトでは「大手メーカーとは一線を画した、独創的な開発と高精度な製造、きめ細やかなアフターサービス」を掲げ、八千代のR&Dセンターと百貨店ゴルフ売場でのフィッティングを通じて販売しています。手作りの『STUDIO COLLECTION』ラインもあります。
ゴルフスケールに登録された全27本のクラブから、マスダゴルフのスペック分布図を市場全体と比較しています。
マスダゴルフは全クラブ種で市場より大幅に高価格(プレミアム志向)
市場中央値を 0 とした マスダゴルフの価格差(直近3年・メーカー公式価格(定価または公式ストア価格) / 純正シャフト構成ベース。価格未登録モデルは集計から除外)
マスダゴルフは市場中央値より2.0°ロフトが立つ。操作性・スピン重視
値が小さいほどストロングロフト=飛び系の傾向
マスダゴルフは市場よりやや重量寄り
軽いほど振りやすく、重いほど球が安定する
同じ工房系でも、アキラプロダクツは純チタン素材、ロッディオは設計者個人の思想、バルドは削り出し精度、エポンは軟鉄鍛造を軸にしているのに対し、マスダゴルフはジャンボ尾崎のクラブを長年手がけた設計者の系譜と、パター・ウェッジの『STUDIO』ラインを軸にしています。グリップまで自社で作る点も他の工房系にはあまり無い特徴で、ショートゲーム中心に工房系を試したい人に向きます。