クラブ概要

Qi35ドライバーは2025年2月に発売されたテーラーメイドの新モデルです。前モデルQi10からヘッド形状をさらに高慣性化するとともに、重心位置をフェース寄りに設計し直しました。その結果、低い打ち出し角でも強い打球が得られます。ヘッド素材にはチタン合金に加え、インフィニティカーボンクラウンを採用。さらに60層構造のカーボンツイストフェースを搭載することで反発性能を高め、前作以上のボール初速を追求しています。Qi35はシリーズの標準モデルに位置し、このほかに低スピン設計のQi35 LS、最大慣性モーメントのQi35 Max、軽量化モデルのQi35 Max Liteなどがラインアップされています。

性能・特性

  • 飛距離性能: 大慣性+低重心設計により高初速が得られ、キャリーが伸びやすい。前モデルより飛距離性能が向上し、広いスイートスポットで安定した飛距離が期待できる。
  • 弾道の高さ・スピン量: 打ち出しは中弾道で、スピン量は標準~やや低め。重心が下・前よりにあり、安定した中高弾道で強いボールが打ちやすい設計。
  • 操作性(つかまり・抜けの良さ): 13g/3gの可動ウェイト(TAS機構)を調節することで、球筋をドロー寄りやフェード寄りに調整可能。標準設定ではほどよくボールをつかまえ、余計なスライスが出にくい。
  • ミスヒット時の挙動: 高慣性モーメントとツイストフェース効果で、オフセンターショットでも飛距離ロスや方向ズレを抑制。ダウンスイング時のミスにも強く、ロースピンで直進性の高い球が出やすい。

おすすめユーザー

幅広いゴルファーに合いますが、特にミスヒットに悩む中~上級者向けです。460ccの大ヘッドによる高慣性と寛容性で、芯を外したショットでもボールが真っ直ぐ飛びやすい設計です。そのため、安定した飛距離を重視するプレーヤーや、スイングが多少乱れても飛球軌道を保ちたい方に向いています。一方、ヘッドサイズが大きいため、ヘッドスピードの速い方やしっかり振れる方が最大限に性能を引き出せます。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 「飛距離が伸びた」「打ちやすい」との声が多い。従来モデルや他社モデルよりキャリーが伸びたと感じるユーザーが目立ちます。
  2. ミスヒットでも曲がりにくく、方向性が安定するとの評価。ウェイト調整で自分好みの弾道にできる点も好評です。
  3. インフィニティクラウンとツイストフェースによる打感や打球音が好評。「ボールが潰れる感触が良い」「高級感のある打感」といった意見が見られます。

ネガティブ

  1. ヘッドが大型で「構えにくい」「違和感がある」との指摘。初めて使うときはアドレスに慣れが必要という声があります。
  2. 飛距離性能は高いものの「従来モデルほど劇的な伸びは感じられない」という意見も。SIM2シリーズなど他社モデルとの比較で大差を感じにくい場合があります。
  3. セッティングや打ち方によっては、たまに右方向へのプッシュが出るという声も。特にウェイト配分によって球筋が変わるため、調整や慣れが必要とされています。