クラブ概要

テーラーメイドQi35 MAXドライバーは、2025年のQi35ドライバーシリーズの一角を担う製品です。同シリーズには「Qi35(標準)」「Qi35 LS(低スピン)」などがありますが、Qi35 Maxは最大の寛容性を謳うモデルです。ヘッド体積は460ccで、素材にはチタン合金(9-1-1 Ti)をボディに採用し、軽量で剛性の高いクロムカーボン、強化カーボンなどの複合素材構造を持ちます。フェースには新開発の60層カーボンツイストフェースを搭載し、薄肉化したカーボンインフィニティクラウン(クラウン部)との組み合わせで重量を後方に集中。Qi10シリーズまでのテクノロジーを踏襲しながらも、さらなる直進性向上と飛距離アップを実現しています。Qi10と比べ、打点ブレを13%低減し、ヘッドスピードを大きく落とすことなく広いエリアで飛ばせる設計です。Qi35 Maxはシリーズ最上位の寛容性モデルで、固定式の34gタングステンバックウェイトを搭載しながらMOIを10Kに維持。ライ角は可変式スリーブで調整可(58~62°)となっています。

性能・特性

  • 飛距離性能: 高い慣性モーメントと低重心設計により、ミスヒット時でも初速低下が抑えられ、幅広い打点で安定したキャリーを実現します。直進性も高く、最大でQi10シリーズ比13%狭いバラツキで飛距離を伸ばすとしています。
  • 弾道の高さ・スピン量: 中~高弾道が打ちやすい設計で、適度な初速と低スピン傾向によりキャリーに優れます。仮想的な試打では高い打ち出し角(約17°)から低~適正スピンで安定飛距離を生み出し、空気抵抗の増大を抑制します。
  • 操作性(つかまり・抜けの良さ): ヘッド形状にややドローバイアスがあり、右へのミス(スライス)を軽減しやすい設計です。つかまりは良好で一貫したドローボールが打ちやすく、つかまり過ぎによる引っかかりは目立ちません。
  • ミスヒット時の挙動: 広いフェースと高MOI特性により、芯を外しても方向性のブレが少なく、飛距離のロスを抑えます。ミスヒットを恐れずにスイングできるため、安定感のある弾道でプレーできます。

おすすめユーザー

Qi35 MAXドライバーは、ドライバーショットで最大限の寛容性と直進性を求めるゴルファーに向きます。特にスライサー(右に曲がりやすい)でヘッドスピード40~45m/s程度の中上級者や中高年層におすすめです。高慣性モーメント構造と固定ウェイトにより安定した球筋を得やすいため、「飛距離よりも曲がらないドライバーがほしい」というゴルファーに適しています。また、幅広いアマチュアが扱いやすいよう設計されており、ボールをしっかり上げたいゴルファーや安定したキャリー性能を求める方にも向いています。

ユーザーの声・レビュー

ポジティブ

  1. 以前のモデルから買い替え、最高飛距離が大幅に伸びたと感じる(例:210ヤード→約267ヤード)との声があります。平均飛距離も向上し、高価格ながら「買ってよかった」という意見があります。
  2. 打感や打球音を好むゴルファーが多く、「打感が柔らかく、球筋も安定する」と評価されています。ヘッドのデザインも落ち着いたグレーで好評で、構えた時の安心感があるといったコメントがあります。
  3. 寛容性の高さが評価されており、「芯を外しても球が曲がりにくく平均飛距離が伸びた」といった報告が見られます。スライサーでも簡単にドローボールが打て、曲がりが大きく減ったという声があります。

ネガティブ

  1. 前作(Qi10 Maxなど)と比べて飛距離が大きく伸びたと感じないという意見があります。総重量が軽くなった影響かインパクト時の感触が異なり、「以前と同じスイングでも大差がない」という感想が聞かれます。
  2. 打球音が従来モデルと比べて高めで、最初は慣れが必要だという声があります。また、純正装着のSシャフトが柔らかく感じるとの指摘もあります。
  3. ヘッドが非常に大きいため違和感を感じる方がおり、かぶせづらいといった声があります。ヘッドサイズの影響でスイングスピードが若干落ちるため、思ったほど距離が出ないと感じるゴルファーもいます。