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画像提供:茨木カンツリー倶楽部
フード、アリソン、井上誠一。里山の東と、リース・ジョーンズの西。
1923年創立、大阪府茨木市の丘陵に36ホールを持つ倶楽部である。東コースは1925年にダビッド・フードの設計で開場した関西初のチャンピオンコースで、現存する18ホールのコースとしては日本で2番目に古い。西コースは1961年に井上誠一の設計で開場し、2011年にリース・ジョーンズが改造した。プロ選手権・オープン選手権・インタークラブ競技といった現在も続く主要競技がここから始まっており、1926年11月には日本で初めてアマチュアとプロが同じ場で競うオープン競技=第1回関西オープンが東コースで開かれた。日本オープンゴルフ選手権は東コースで3回、西コースで2回開かれ、創立100周年の2023年に西コースで6回目を迎えている。理念に「三則」を掲げ、プレー後はバー(倶楽部では「酒場」と呼ぶ)で語り合う倶楽部ライフが定着している。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
東コースの土地は、もともとため池と棚田、雑木林からなる日本的な里山だった。開場当時のルーティングを実測平面図に重ねると、二つの水の流れに沿って何百枚もの水田が階段状に広がり、流れを堤でせき止めた鶴ヶ池と駒ヶ池が置かれていたことがわかる。フードはその水田のエリアを使って18ホールを配置した。スコットランドで育ちニュージーランドでプロになった彼にとって、アジアの水田を土台にコースを造ることは知見の乏しい難題だったはずである。日本のゴルフ史を見ても、茨木より先に開場したコースは山上・高原・海岸沿い・雑木林、あるいは競馬場の中にあり、水田をこれほど活用した例は他にない。
フードの後にコースへ手を入れた加賀正太郎、アリソン、井上誠一は、いずれもその苦心を理解し、作為の跡が残らないことを重んじた。現在の1番はフェアウェイ第2打地点からグリーンへ段々に降りていく形に棚田の面影を残し、5番は第3打地点から見て鶴ヶ池に半島状にせり出したグリーンへ寄せていく。アリソンは3つの大池がある景観の美しさを重視し、各ホールに樹木の立体感と異なる遠景・中景・前景を配して里山と松林の修景美を組み立てた。倶楽部が東コースを「北摂の名園」と呼び、穏やかな起伏と景観を回遊式庭園になぞらえるのはそのためである。
2011年の改造でリース・ジョーンズが立てた方針は、コース全体を一つの景観として捉え、和の美しさを基調とした井上誠一の原設計コンセプトを継承したうえで、モダンでありながらクラシックな姿に仕上げることだった。21世紀に見合う距離と難易度を加え、高速のワングリーンに変えながら、井上の意図を消さないという二重の課題を解いている。
元々パー5として造られた距離の長いミドルホールで、左に駒ヶ池、右には小池とバンカーが構える。ティーショットにかかるプレッシャーは東コース随一だと倶楽部自身が書いている。ただしこのホールが特別なのは難度ではない。1923年(大正12年)2月末、創設の中心人物である廣岡久右衛門は加賀正太郎・進藤嘉三郎とプロの福井覚治を伴って候補地を踏査し、疲れた足を休めるために駒ヶ池の堤防に上がった。そこから池越しに見えた夕景があまりに美しく、奥地を見るまでもなく候補地に決めてしまったという。倶楽部の100年は、この18番から望んだ一枚の夕景から始まっている。手強さだけでなく、景観の面でも圧巻の最終ホールになっている。
ティーショットとフェアウェイをつなぐ「松の廊下」が名物の、池越えのパー4。フェアウェイは右へ膨らむドッグレッグだが左にはバンカーが用意されており、ショートカットを狙うロングヒッターほど注意がいる。グリーンは右へ速く止まりにくいため、アプローチは万全の状態から狙いたいホールである。距離は短めなのに戦略を組み立てる必要がある。
1931年にアリソンが手書きのスケッチとメモで残した改造案が、ほとんど変わらないまま現存している場所がある。東17番の左右2段グリーンがそれで、スケッチ通りに改造されて今日に至る。東6番の手前にある深いバンカーも、パー3の花道とグリーンから離した大きく深いバンカーというアリソンのアイデアである。また11番・12番にかかる地蔵ヶ池の築島ティーは、アリソン改造後に現れたものだ。
ティーグラウンドのプレートにR・ジョーンズの名が刻まれた、西コースの名物ホール。4つの小さな滝が連続する風光明媚な一打である。グリーンは大きな2面を持ち奥から速く、1オンを狙うかどうかはピン位置次第。安全にいくなら右手前の花道から。プレーヤーには厳しい顔を見せる池だが、ひとときプレーを忘れてせせらぎに耳を傾けてみるのも一興だ、というのが倶楽部の案内である。
意外に思われるが、東コースのスロープレーティングは西コースより高い。倶楽部はその理由を、ショットヴァリューという考え方が確立する前の時代に、フードとアリソンが飛距離・正確性・戦略・微妙なコントロールのバランスこそゴルフの本質だと見抜いて意識的に設計したからだと説明している。2000年代のベント・ワングリーン化以降、そのバランスはさらに厳しく問われるようになった。
風の扱いも独特で、8番は冬にアゲンストが多く、10番の打ち下ろしのパー3は「身体で感じづらいアゲンスト」が吹くためショートしやすい、と倶楽部は注意を促している。
2011年の改造でリース・ジョーンズが目指したのは、あらゆるレベルのプレーヤーが持てる技術を出し切って楽しめ、なおかつセットアップ次第で世界基準のトーナメントも開けるコースである。大きな池のダイナミックな見せ方、小さなうねりのあるフェアウェイ、直線的なティーインググラウンドと曲線的なグリーン、ノーズとタン(鼻と舌)と呼ばれる立体的なバンカー。攻略ルートは複数用意されているが、挑戦したくなる誘いや上級者に迷いを起こさせる錯覚が仕込まれている。ジョーンズ自身が自作の最高傑作のひとつと呼んだ出来という。
東コースは1925年、スコットランド出身のプロ、ダビッド・フードの設計で開場した。現存する18ホールのコースとしては日本で2番目に完成したもので、このときのルーティングが原則として今も維持されている。開場後、創立メンバーの加賀正太郎らが距離を伸ばす改造を進めてパー72とし、1931年にはイングランド出身のC.H.アリソンが倶楽部の依頼に応えて10ほどのポイントの改造を提案、グリーンについても詳細な図面を残した。この改造で東コースのベースが固まっている。戦後の東コース改造を担当したのは井上誠一で、井上は川奈でアリソンと出会ったことから設計家を志し、霞ヶ関カンツリー倶楽部東コースのアリソン改造では現場助手を務めた人物である。アリソンと井上誠一という師弟が同じコースを手がけた稀有な例が、この東コースにあたる。西コースは1961年に井上誠一の設計で新設され、2011年にアメリカのリース・ジョーンズが高速ワングリーン化と現代的な距離・難易度の付与を目的に改造した。倶楽部ハウスは綿業会館や商船三井ビルディングを手がけた建築家の設計による。
| 所在地 | 〒567-0034 大阪府茨木市大字中穂積25番地 |
|---|---|
| ホール数 | 36ホール・PAR 72・7,407ヤード |
| コースタイプ | 丘陵 |
| 設計 | ダビッド・フード |
| 開場 | 1923-12-13 |
| 電車 | 茨木駅 |
|---|---|
| クラブバス | あり 茨木駅西口から8時~12時で運行。 |
| 練習場 | あり・15打席 あり 打席数:15打席 距離:230ヤード 料金:24球:¥157 使用球:レンジボール アプローチ練習場あり バンカー練習場あり ドライバー使用可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 【コースローテーション】 東コース(OUT)⇔ 東コース(IN) 西コース(OUT)⇔ 西コース(IN) コースメンテナンス日は変更になる可能性がございます、ご了承ください。 |
| カート | 乗用カート(5人乗り) 乗り入れ不可 スコア集計機能なし GPSナビなし |
| 風呂 | なし |
| レストラン | なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ゴルフ場規定に準ずる ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 毎週月曜日 12月31日 1月1日 |
| 電話 | 0726-25-1661 |
東コースは1925年にダビッド・フードの設計で開場し、1931年にC.H.アリソン、戦後に井上誠一が改造したクラシックなコースです。里山の棚田とため池の面影を残す景観が特徴で、スロープレーティングは西コースより高くなっています。西コースは1961年に井上誠一の設計で開場し、2011年にリース・ジョーンズが改造しました。技量に応じた複数の攻略ルートが用意され、セットアップ次第で世界基準のトーナメントも開催できるコースです。
1926年11月に日本で初めてアマチュアとプロが競うオープン競技である第1回関西オープンが東コースで開かれました。日本オープンゴルフ選手権は東コースで3回、西コースで2回開催され、創立100周年の2023年には西コースで通算6回目が行われています。1929年・1930年の日本オープンでは宮本留吉プロが連勝しました。2026年5月14日から17日には、第91回関西オープンゴルフ選手権競技が東コースで55年ぶり9回目の開催となります。
ハーフラウンド2時間10分以内を目安にお願いしています。前の組に遅れず、後続組をお待たせしないようご協力ください。
倶楽部ハウス内とコース茶店内は禁煙です。喫煙は屋外の灰皿設置場所(2階テラス等)と、コース内ではティーイングエリア周辺のみとしています。乗用カート内は禁煙です。
駐車場と倶楽部ハウスが離れているため、随時送迎を行っております。運転手の方は駐車場内の運転手控室でお待ちください(倶楽部ハウス前のロータリーは駐車禁止です)。
フロント、ロッカールーム、ドレッシングルーム、男女の浴室、女性談話室・パウダールーム、2階のラウンジと談話室、リーダーボード、2階食堂、バー、パーティールームがあります。
茨木国際ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】
京阪ゴルフ倶楽部
茨木高原カンツリー倶楽部
箕面ゴルフ倶楽部
Golf Links Takatsuki eNe(旧:高槻ゴルフ倶楽部)
PGM池田カントリークラブ【PGM】
最終確認日:2026-09-08