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画像提供:神戸ゴルフ倶楽部
1903年5月24日に開場した、日本最古のゴルフ場である。神戸開港の年に来日したイギリス人貿易商アーサー・ヘスケス・グルームが六甲山上に開き、2023年に創立120周年を迎えた。18ホール・パー61、バックティ4,049ヤード。パー3とパー4だけでパー5はなく、典型的な山岳コースとして距離は短いがグリーンは小さく、外せば深いラフが待つ。キャディの負担を考えてクラブは10本(パター含む)までに制限されており、少ない本数で考えながら回ることそのものが倶楽部の流儀になっている。開場期間は4月中旬から11月中旬まで。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
1868年に神戸へ上陸したイギリス人貿易商アーサー・ヘスケス・グルームは、六甲山の自然に魅せられ、1895年に山上初の山荘「101」を建てた。その山荘での週末の団欒の席で、ゴルフ好きのAdamsonが「今や香港でもゴルフができるそうだ」と語ったのを聞いたグルームが「ここにコースを造ろうじゃないか」と言い出したのが始まりだと伝えられている。1896年の夏のことで、グルームは50歳を過ぎており、それまでゴルフの経験はなかったという。
1898年から、岩を掘り起こし、雑草や笹の根を手鎌で刈り、ツツジの根を引き抜くという完全な人力の作業が始まった。3年かけて1901年秋に最初の4ホールが完成し、さらに5ホールを増設。9ホール完成の見込みがついた1903年2月27日に神戸商工会議所で創立総会が開かれ、同年5月24日に開場式を迎えた。9番ホールのマウンドにいまも露出している岩が、当時の作業を今に伝えている。
クラブが良き伝統として掲げるのは「家族的な雰囲気のある倶楽部」である。開祖グルームの言葉として公式サイトに掲げられているのは「神戸ゴルフ倶楽部に、これはいかん、あれはいかん、そういうべからず集はない。考えれば、分かるだろう」という一文で、細則で縛るのではなく先輩会員を見て覚えるという考え方が今も受け継がれている。
山越えのパー3で、越えていく小山が「Doctor's Nob(医者の頭)」と呼ばれる。初代プレジデントのDr. T.C.Thornicraft医師に敬意を表した命名で、そのままホールの愛称になった。山頂には天を突き刺すように目標のポールが立ち、グリーンの方向だけを示す。グリーンは小山の直下にあって、ティからは一切見えない。公式は、第1回の全英オープンが行われたスコットランドのプレストウィックの5番ホールと同じ「まったくグリーンの見えないパー3」だと書いている。日本最古のコースが、ゴルフの発祥地から何を持ち込んだのかがいちばん分かりやすく残っているホールである。
谷越えの左ドッグレッグ。愛称のとおり左側に池があるが、いまは林が茂って見えず、現在はOBエリアの中にある。ティショットは谷越えのうえ、フェアウェイ中央が小山になっており、飛距離と風次第で小山を越えにいくか小山に乗せるかで判断が分かれる。小山の先は急な下り坂でラフも深い。ホールアウト後はグリーンサイドの信号ランプを消して次の組に知らせる、という古い倶楽部ならではの作法もこのホールに残っている。
ティグラウンドとグリーンの間にはかつて川が流れていた。愛称のStyxはギリシア神話の三途の川のことで、川が埋められた今も名前だけが残っている。グリーン手前は特に急な上りで、熊笹のラフが厳しくガードする。グリーンは横長で、左右と後方に3つのバンカーがある。
最終ホールの愛称はスコットランド・ゲール語で「戸口の一杯(別れの酒)」を意味する。ティショットは打ち下ろしでクラブハウスに向けて打つイメージ。飛距離に自信があれば谷越えのワンオンを狙う。18ホールすべてに愛称が付いているのがこのコースの特徴で、Kobe(2番・かつて神戸の街が一望できた)、Yokohama(5番)、Rokkosan(6番)、Purgatory(13番)、Paradise(14番)と、名前だけを並べても倶楽部の歩んだ時間が見えてくる。
18ホールのすべてがパー3とパー4で、パー5は1つもない。バックティ4,049ヤードでパー61。アウトは9ホールで1,799ヤードしかなく、最長ホールは15番Groom's Puttの396ヤードである。距離で押す場面がないかわりに、グリーンは小さく、外せば深いラフと熊笹が待つ。正確なショットとデリケートなピッチングショットが要求される、というのがクラブ自身の説明である。
キャディの負担を考えて、持ち込めるクラブはパターを含めて10本までと決められている。スタート前に選別して専用のゴルフバッグに詰め替える必要がある。番手が足りない状況で距離を作る工夫そのものが、このコースの楽しみのひとつとされている。
山岳コースなので、ホールの多くが谷越えか打ち上げである。1番はホール中央部が谷のように窪み、ティ前とグリーン手前がかなりの急坂。3番・8番はティグラウンドからグリーン面が見えない打ち上げ。6番・10番・13番・14番も谷が絡む。グリーン手前が急な上りでラフに守られている形が繰り返し現れるため、手前に外すとそこから寄せるのが難しい。
グリーンの面積は公式が個別に書いており、5番が18ホール最大の475平方メートル、6番が420平方メートルと大きい一方、3番は206平方メートルと小さい。9番はグリーンそのものが大きく傾斜していて特に速く、パットが難しいと明記されている。同じコースの中で面のサイズと速さが揃っていないので、ホールごとに読み直す必要がある。
設計はいずれもオリジナルメンバーで、スコットランド出身のAdamsonとMcMurtieが担当した。1903年に9ホールで開場し、翌1904年に18ホール化。その後改造を重ねて1929年に概ね現在のレイアウトになっている。
| 所在地 | 〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町一ケ谷1-3 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 61・4,049ヤード(18ホール(バックティ4,049ヤード/フロントティ3,851ヤード)) |
| コースタイプ | 山岳 |
| 設計 | アダムソン、マクマーティ |
| 開場 | 1903-05-24 |
| 運営 | 一般社団法人 神戸ゴルフ倶楽部 |
| 電車 | 六甲道駅 |
|---|---|
| クラブバス | なし。 |
| 練習場 | あり あり 距離:10ヤード アプローチ練習場なし バンカー練習場なし ドライバー使用不可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き キャディ付。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 |
| カート | 歩き(手引きカート) 乗り入れ不可 スコア集計機能なし GPSナビなし |
| 風呂 | なし |
| レストラン | あり 朝食なし バイキングなし 喫煙席なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ゴルフ場規定に準ずる ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 開場期間は4月中旬から11月中旬まで。期間中は原則として休場日を設けていない。 |
| 電話 | 078-891-0364 |
ゲストのプレーは原則として会員の同伴または紹介が必要。
1903年5月24日の開場で、日本最古のゴルフ場です。2023年に創立120周年を迎えました。開場式では兵庫県の服部知事が始球式を行い、その1球が日本最古のゴルフ倶楽部で打たれた最初のボールとしてクラブハウスのマントルピースに保管されています。
キャディの負担を考え、パターを含めて10本までに制限しています。スタート前にクラブを選別し、専用のゴルフバッグに詰め替えてください。
開場期間は4月中旬から11月中旬までです。期間中は原則として休場日はありません。詳しい日程は事務局へお問い合わせください。
原則として会員の同伴または紹介が必要です。詳しくは事務局へお問い合わせください。
18ホール・パー61で、バックティ4,049ヤード、フロントティ3,851ヤードです。パー3とパー4のみでパー5はありません。
冬期は神戸市中央区京町70(松岡ビル内)の冬期連絡所(TEL 078-331-6170)にご連絡ください。
最終確認日:2026-09-07