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画像提供:那須ゴルフ倶楽部
18ホールでバンカー18個、池は1つ。ハザードは地形そのもの。
栃木県那須郡那須町湯本、那須岳の山麓・標高900メートルに広がる18ホールである。1936年(昭和11年)7月5日、李王両殿下の始球式で開場した井上誠一のデビュー作にあたる。最初に完成したのは現在のインコース9ホールで、翌1937年7月10日にアウトコース9ホールが加わった。運営は一般社団法人那須ゴルフ倶楽部。バックで6,548ヤード・パー72。クラブハウスとロッジはアントニン・レーモンドの設計によるもので、奥の沢から引いた天然温泉と合わせてこのクラブの持ち味を作っている。90室・120名収容のロッジとコテージがあり、宿泊しての連泊プレーができる。12月から4月初旬までは冬期クローズ。2026年に創立90周年を迎えた。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
人工のハザードをほとんど置いていないのがこのコースの最大の特徴である。18ホールでバンカーはわずか18個、池は1か所しかない。クラブ自身が「自然の起伏及び高原特有の風がハザード以上の役割をしています」と説明するとおり、地形と風がそのまま難しさになっている。
クラブは「平らなスタンスを取れるのは、ティーグラウンドの他は無いと思ったほうが良い」と言い切る。公式のホール別ページには全18ホールの標高断面図が載っており、ティーグラウンドを0メートルとしたグリーンの高低差が数字で示される。5番は+35.6メートル、10番は+32.3メートル、12番は+27.7メートルの上り。逆に18番は−42.7メートル、6番は−37.2メートル、16番は−36メートルの下りである。
そのうえでクラブは「距離・傾斜の誤認は度々起きます」と明言する。高低差が大きいほど目測は狂い、標高900メートルの空気と高原の風がさらに距離感をずらす。井上誠一が最初の作品で選んだのは、造成でハザードを置くことではなく、那須の地形に判断を委ねるやり方だった。
共通の注意はひとつだけで、全ホールでグリーンオーバーが禁物であること。下りのアプローチになって寄せが難しくなる。
このコースを一度回ると忘れられないのが16番である。バックで239ヤード、レギュラーでも228ヤードという長いパー3だが、公式の標高断面図によればグリーンはティーグラウンドより36メートル低い。ビル12階分を落ちていくことになる。
距離だけ見れば長いクラブが要る一方、落差でキャリーは大きく伸び、そこに標高900メートルの薄い空気と高原の風が加わる。クラブが「距離・傾斜の誤認は度々起きます」と書いているのは、まさにこういうホールのことである。バンカーは18ホールで18個しかないので、ここでも守っているのは人工のハザードではなく落差そのものだ。
最終ホールは、このコースで最も高低差が大きい。460ヤードのパー4で、グリーンはティーより42.7メートル低い。それでいてハンディキャップは18、つまり18ホールで最もやさしいホールに位置づけられている。下りが距離をすべて相殺してしまうためで、ハンディキャップ順位だけでは何も分からないという、このコースの性格がそのまま出ている。
打ち下ろしながら那須野が原が広がり、条件が良ければ遠く筑波の山並みまで見える。ラウンドの締めくくりに景色を置いたホールでもある。
最後に、このコースで唯一の池があるのが11番である。断面図でもティーから下った低い位置に水面が描かれている。距離は短くハンディキャップ16だが、コース全体で1か所しかない水をここに置いたこと自体が井上誠一の選択であり、他の17ホールが地形だけで成立していることの裏返しでもある。
バックで6,548ヤードと数字は長くないが、高低差が距離を書き換える。公式が示す断面図の数値を頭に入れてクラブを選びたい。
5番(バック472ヤードのパー5・HDCP1)はグリーンまで35.6メートルの上りで、このコース最難関。10番(402ヤードのパー5・HDCP10)も32.3メートル上り、12番(496ヤードのパー5・HDCP4)は27.7メートル上る。4番も29.3メートルの上りがある。パー5が軒並み上りなので、数字どおりの距離感で刻むと届かない。
1番はいきなり17.1メートルの下りで始まる。6番は−37.2メートル、7番は−23.1メートル、15番は−17.7メートル。16番(239ヤードのパー3)は36メートル落ち、18番(460ヤードのパー4)は42.7メートル落ちる。下りではキャリーが伸びるぶん、止められる高さで打てるかが問われる。
ハンディキャップ上位はアウト5番(1)、イン15番(2)、アウト3番(3)、イン12番(4)、アウト7番(5)。15番はバック410ヤードのパー4で17.7メートルの下り。3番は380ヤードのパー4である。逆に18番はHDCP18が付いており、460ヤードのパー4でありながらコース最易という珍しい構成になっている。42.7メートルの下りがそれだけ効くということでもある。
クラブは全ホール共通の注意として「グリーンオーバーは禁物」を挙げる。下りのアプローチが残って寄せが難しくなるためで、上りのホールでも大きすぎる番手は避けたい。
1936年に開場した井上誠一のデビュー作。公式のコース案内は設計者として藤田欽哉と井上誠一の2名を併記している。
| 所在地 | 〒325-0301 栃木県那須郡那須町大字湯本212 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・6,548ヤード |
| コースタイプ | 山岳 |
| 設計 | 井上誠一 |
| 開場 | 1936-07-05 |
| 運営 | 一般社団法人 那須ゴルフ倶楽部 |
| 種別 | 社団法人会員制 |
|---|---|
| 年会費 | 110,000円 |
| 電車 | 那須塩原駅 |
|---|---|
| クラブバス | あり 予約制で運行。 |
| 練習場 | あり・6打席 あり 打席数:6打席 アプローチ練習場なし バンカー練習場なし ドライバー使用不可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人が原則だが、状況によりツーサムも可。 |
| 風呂 | なし |
| 宿泊 | ロッジ・コテージ(90室・120名収容。ゲスト8,500円。) |
| レストラン | なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ゴルフ場規定に準ずる ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 繁忙期を除く隔週原則月曜日/12月から4月初旬までの冬期はクローズ |
| 電話 | 0287-76-3100 |
井上誠一です。1936年(昭和11年)7月5日に開場した井上誠一のデビュー作にあたります。公式のコース案内では藤田欽哉と井上誠一の2名を設計者として掲げています。
18ホールでバンカーは18個、池は1か所のみです。那須岳山麓・標高900メートルの自然の起伏と高原特有の風がハザード以上の役割を果たしているため、人工のハザードは極めて少なくしています。
12月から4月初旬までの冬期はクローズいたします。そのほか、繁忙期を除く隔週の原則月曜日が休場日です。
ロッジ・コテージがあり、90室・120名まで収容できます。ゲストの方は8,500円です。奥の沢から引いた天然温泉もご利用いただけます。
全組キャディ付き、歩いてのラウンドです。1組4名が原則ですが、状況により2サムも承ります。
東北新幹線の那須塩原駅から倶楽部バスを運行しています(要予約)。お車の場合は東北自動車道の那須インターから約15分です。
ご来場・ご退場時は7月・8月を除きジャケットやブレザーに準ずる上着をご着用ください。プレー時は襟のあるシャツを着用し、裾はズボンの中に入れてください(男性は折り返しのある襟またはタートルネックに限り、Tシャツやスタンドカラー・ハイネックはご遠慮いただいています)。夕食時の食堂・ラウンジはスマートカジュアルとし、浴衣でのご入室はご遠慮いただいております。服装全般で迷彩柄はご遠慮ください。
別のゴルフ場です。混同される方がいらっしゃいますので、ご予約・ご来場の際は名称と場所のご確認をお願いいたします。
最終確認日:2026-09-08