画像提供:東京ゴルフ倶楽部
1913年創立、日本人の手による最初のゴルフ倶楽部
埼玉県狭山市にある一般社団法人東京ゴルフ倶楽部は、1913年(大正2年)に井上準之助、樺山愛輔ら当時の各界指導者によって設立された、日本で初めての日本人の手によるゴルフ倶楽部である。最初のコースは東京・駒沢(現在の駒沢オリンピック公園)、1932年に埼玉県朝霞へ移り、1940年に現在地の狭山へ二度目の移転をした。現在のコースを設計したのはメンバーの大谷光明で、2009年と2018年の二度にわたりギル・ハンスの改造を受けている。2グリーン制で、Green Teeからの距離は朝霞グリーン使用時7,215ヤード、知々夫グリーン使用時6,959ヤード、コースレートはそれぞれ74.3と73.3。日本オープンを通算8回開催し、直近は2024年の第89回である。米Golf Magazineの「Top 100 Golf Courses in the World 2017」にも選ばれている。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
この倶楽部の設計を語るうえで欠かせないのが、2度の移転である。1913年に東京・駒沢で創立し、摂政宮時代の昭和天皇が英国のプリンス・オブ・ウェールズ殿下と親善ゴルフを楽しまれた(その名を冠した摂政杯・プリンス・オブ・ウェールズ杯競技はいまも存続している)。1932年には埼玉県朝霞へ移り、英国からC.H.アリソンを招いて本格的なコースを、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドの設計による白亜のクラブハウスを建て、「東洋一のゴルフコース」と呼ばれた。1934年にはベーブ・ルースもプレーしている。
しかしその朝霞コースは、陸軍予科士官学校の用地として買い上げられ、わずか8年で姿を消す。1940年、ほぼ建設を終えていた狭山の秩父カントリー倶楽部と合併して現在地へ移り、メンバーの大谷光明が設計にあたった。戦後は占領軍の接収も経験し、1953年に自主運営を取り戻している。
2009年、倶楽部はギル・ハンスに改造設計を依頼した。このとき新しいグリーンに与えられた名前が「朝霞グリーン」と「知々夫グリーン」である。失った朝霞コースと、合流した秩父(知々夫)——2つの前史をそれぞれのグリーンに名づけたわけで、この倶楽部が自らの歴史をどう位置づけているかがそのまま形になっている。2018年には第2次改造で5カ月間クローズし、翌2019年にグランドオープン。1963年に建てられたレーモンド設計の新クラブハウス(みがき丸太を生かした意匠)は現在も使われている。
上がり前のパー3は、東京ゴルフ倶楽部の2グリーン制がもっとも極端に現れるホールである。Green Teeからの距離は朝霞グリーン使用時187ヤード、知々夫グリーン使用時145ヤードで、その差は42ヤード。番手にすれば3本前後違う。同じティーに立っても、当日どちらのグリーンかで打つ球がまったく変わる。
このホールは競技でも見せ場になった。JGAが公開する2024年日本オープン(第89回、東京ゴルフ倶楽部開催)のハイライトによれば、最終日の17番で木下稜介がティーショットを右のバンカーに入れ、そこから直接カップに沈めてバーディを奪っている。優勝争いの終盤にグリーン右手前のバンカーが効いた場面である。
朝霞グリーン使用時585ヤード、知々夫グリーン使用時536ヤードのパー5。差は49ヤードで18ホール中最大である。朝霞グリーンの日は、Green Teeからだと2打でグリーンに届かせる現実味がほぼ消え、3打目の置き場所を決める組み立てに変わる。逆に知々夫グリーンの日はロングヒッターの2オンが視野に入る。同じホールで別のゲームを2つ用意している、この倶楽部らしい仕掛けである。
朝霞グリーン使用時603ヤード、知々夫グリーン使用時590ヤードのパー5で、コース最長ホール。RED Teeでも443/430ヤードあり、どのティーからも3打目勝負が基本になる。18ホールの中でここだけ600ヤードを超えており、インコース序盤の体力配分を決めるホールである。
朝霞グリーンと知々夫グリーンの2グリーン制で、Green Teeからの合計は朝霞7,215ヤード、知々夫6,959ヤード。コースレートも74.3と73.3で1打分の差がある。ただし全ホールが一律に短くなるわけではなく、ホールによって向きが逆になるのが特徴である。
つまり当日どちらのグリーンを使うかで、パー3の番手も、パー5を2打で狙えるかどうかも変わる。スタート前にどちらかを確認しておかないと、組み立てが根本から狂う。
Green Teeの内訳を見ると、パー5は3番(519/541)、5番(585/536)、13番(603/590)、15番(542/529)の4つで、13番は朝霞グリーンで603ヤードと長い。パー4も9番471/473ヤード、10番446/410ヤード、16番445/456ヤード、18番460/464ヤードと400ヤード台後半が並ぶ。一方4番は138/125ヤードと極端に短いパー3で、17番・12番と合わせてパー3の距離差が大きい。
スプリンクラーヘッドにはグリーンエッジまでのヤーデージが表示されている。Rは向かって右側のグリーン、Lは左側のグリーンを意味するので、当日使用するグリーンがどちらかを把握したうえで数字を読む必要がある。
コース内は基本的に禁煙で、ティグラウンド周辺と休憩所の灰皿がある場所のみ喫煙可。倶楽部ハウスとコース内では携帯電話の使用が禁止されており、使えるのは倶楽部ハウス1階の電話ボックス内だけである。1914年の開場以来守られてきたエチケットの一部として案内されている。
現在地(狭山)のコースを設計したのはメンバーの一人だった大谷光明。改造設計はギル・ハンスで、2009年に着手した第1次改造と、2018年に5カ月間クローズして行った第2次改造の2度にわたる。2009年の改造の際、2つのグリーンはかつての「朝霞コース」と、合併相手だった秩父カントリー倶楽部にちなんで「朝霞グリーン」「知々夫グリーン」と改称された。1932年の朝霞コースはC.H.アリソンの設計だったが、そのコースは1940年に失われている。
| 所在地 | 〒350-1335 埼玉県狭山市柏原1984 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・7,215ヤード(朝霞グリーン使用時(Green Tee)) |
| グリーン | ベント2グリーン(朝霞グリーン・知々夫グリーン) |
| 設計 | 大谷光明 |
| 開場 | 1913-12-01 |
| 運営 | 一般社団法人東京ゴルフ倶楽部 |
| 種別 | 社団法人会員制 |
|---|---|
| 年会費 | 264,000円 |
| 電車 | 狭山市駅 |
|---|---|
| クラブバス | あり 狭山市駅西口⇔倶楽部 【平日(火~金)行き】 7:22,7:50,8:12,8:43 【平日(火~金)帰り】 15:05,15:35,16:05,16:35,17:05,17:35 【土日祝行き】 7:00,7:20,7:42,8:10,8:41,9:16 【土日祝帰り】 15:05,15:35,16:05,16:35,17:05,17:35 ※ゲストの方もご利用できます。 ※送迎バスは狭山市駅西口改札口を出て右のバス停付近から発車になります。 |
| 練習場 | あり・16打席 あり 打席数:16打席 アプローチ練習場なし バンカー練習場なし ドライバー使用不可 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人に限る。 |
| 風呂 | なし |
| レストラン | なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ゴルフ場規定に準ずる ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 毎週月曜日 12月31日 1月1日 |
| 電話 | 04-2953-9111 |
米Golf Magazine の「Top 100 Golf Courses in the World 2017」に選出。日本オープンゴルフ選手権を通算8回開催している。
会員同伴が原則です。プレー予約も会員から問い合わせていただく決まりになっていますので、詳細は会員の方にご確認ください。
朝霞グリーンと知々夫グリーンの2グリーンです。Green Teeからの距離は朝霞グリーン使用時7,215ヤード、知々夫グリーン使用時6,959ヤード、コースレートはそれぞれ74.3と73.3です。
スプリンクラーヘッドにはグリーンエッジまでのヤーデージが表示されています。Rは向かって右側のグリーン、Lは向かって左側のグリーンを意味します。
コース内は基本的に禁煙で、ティグラウンド周辺と休憩所の灰皿のある場所のみ喫煙可となります。携帯電話は倶楽部ハウス内・コース内とも使用を禁止しており、倶楽部ハウス1階の電話ボックス内でのみご使用いただけます。
西武新宿線の狭山市駅です。西口から倶楽部バスをご利用いただけます。時刻表は通常期とサマータイム期間で分かれています。
現在地(狭山)のコースを設計したのはメンバーの一人だった大谷光明です。改造設計はギル・ハンスで、2009年と2018年の二度にわたって手が入っています。
最終確認日:2026-09-06