各ホールの第1打を打つ「ティーイングエリア」には、規則6.2という専用のルールがあります。要点は3つ——どこに球を置けるか(区域)、何の上から打てるか(ティーアップの自由度)、そして区域の外から打ってしまったときの罰と打ち直し。順番や安全といった作法はマナー側にまとめ、ここでは罰打に関わる部分だけを、2023年規則(現行)に沿って正確に整理します。
ティーイングエリアは、各ホールをスタートするときに球をプレーしなければならない区域です。形は長方形で、次のように決まります(規則6.2b、定義「ティーイングエリア」)。
球の一部がこの区域に触れているか、その上にあれば「ティーイングエリアの球」として扱われます。つまり置くのは球であって、スタンス(足の位置)は区域の外でも構いません(規則6.2b(1))。前縁より前に出してティーアップすることはできません。
なお、打順(オナー・レディーゴルフ)や打つ人への配慮、安全といった作法はルールではなくマナーです。ティーイングエリアのマナー にまとめています。
区域の範囲内であれば、左右・前後のどこにティーアップしても自由です。打ち出す対象も次のいずれかを選べます(規則6.2b(2))。
不適合ティーや規則で認められない方法でティーアップした球を打つと一般の罰、2回目の違反で失格です。
ティーマーカーは動かさない: ティーマーカーの位置は委員会が決めたもので、打つ前に改善目的で動かすと規則8.1a(1)の一般の罰を受けます(規則6.2b(4))。
球がティーから落ちた・倒れた: ストロークを行う前なら、罰なしに区域内のどこへでも再ティーアップできます(規則6.2b(5))。ただし、球が落ちている最中や落ちた後にそのまま打ってしまった場合は、罰はなく、そのストロークはカウントし、球はインプレーになります。
ティーマーカーより前など、区域の外から第1打を打ってしまったときの扱いは、競技方式で分かれます(規則6.1b)。
マッチプレーとストロークプレーで罰の形が変わる仕組みは 競技フォーマット を、OBや紛失で打ち直す「ストロークと距離」は OB・紛失球 を参照してください。
2つのティーマーカーの最も前の点を結んだ線を前縁とし、そこから後方2クラブレングス(最も長いクラブ2本分)までの長方形です。球の一部がこの区域に触れているか、その上にあれば『ティーイングエリアの球』として扱われ、その範囲なら左右・前後どこにティーアップしても自由です。
いいえ。区域内に必要なのは球だけです。球がティーイングエリアにあれば、スタンス(足の位置)は区域の外でも構いません(規則6.2b(1))。前縁より前に球を出すことはできません。
はい。ティーに載せて打つ、地面から直接打つ、砂などを盛り上げてその上から打つ、のいずれも認められています(規則6.2b(2))。区域内であれば打ち出す対象も位置も自由に選べます。
ストロークプレーでは一般の罰(2罰打)を受け、ティーイングエリアから打ち直して訂正します。区域外から打った球はインプレーにならず、そのストロークと訂正までの打数は数えません。訂正せず次のホールを始めると失格です。マッチプレーでは罰はありませんが、相手はそのストロークを取り消して打ち直しを求めることができます(規則6.1b)。
いいえ。ストロークを行う前に球がティーから落ちたり倒れたりしただけなら、罰なしに区域内のどこへでも再ティーアップできます(規則6.2b(5))。ただし、球が落ちている最中や落ちた後にそのまま打ってしまった場合は、罰はありませんがそのストロークはカウントされ、球はインプレーになります。
最終更新: 2026-06-09