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世界アマチュアランキング (WAGR・男子)

WAGR (World Amateur Golf Ranking/世界アマチュアランキング) は、世界中の男子アマチュアゴルファーを1つの物差しで束ねる世界統一ランキングです。R&AとUSGAが共同で運営し、大会の強さで重みづけしたポイントを2年間 (104週) 積み上げて順位を決めます。マスターズ・全米オープン・全英オープンといったメジャーや、ウォーカーカップなど対抗戦の代表選考に直結する、アマチュア界で最も重要な指標です。

海沿いの名門コース、バンドン・デューンズの風景
世界の強豪アマが目指す名門コースのイメージ(バンドン・デューンズ) mwlloyd1216 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
世界アマチュアランキング(男子) 基準週: 2026-07-14 (2026 シーズン)
順位選手ポイント
1 Preston Stout 1353.16
2 Tyler Weaver 1116.93
3 Tyler Watts 1084.66
4 Ethan Fang 1058.71
5 Miles Russell 1058.63
6 William Jennings 1053.89
7 Luke Poulter 1052.90
8 Josiah Gilbert 1052.51
9 Ryder Cowan 1010.34
10 Tim Wiedemeyer 1004.26
上位 10 名 / 全 4975 名 ・ 公式順位表で全順位を見る ↗

WAGRとは

WAGR (World Amateur Golf Ranking) は、世界中の男子アマチュアゴルファーを国や所属を問わず1本の順位表にまとめた世界統一ランキングです。運営は全英ゴルフ協会にあたる R&A と全米ゴルフ協会 USGA の共同体制で、両者が設ける世界アマチュアランキング委員会が管理しています (WAGR公式)。

男子と女子で別々のランキングを発行し、男子だけでも年間4,000を超える大会、100か国以上、7,500人以上の選手を対象とする大規模なシステムです (WAGR公式)。大学ゴルフ・ジュニア・国別代表戦など、世界中のアマチュア競技をひとつの基準でつなぐのが最大の役割です。

歴史

WAGRの現行体制は 2007年にスタートしました。男子ランキングは2007年1月23日にR&Aが発表したのが始まりです (R&A)。

それ以前は各国・各団体が独自のアマチュアランキングを発行しており、国をまたいだ実力比較ができないという課題がありました。世界統一の物差しを求める声を受け、R&AとUSGAが共同で体制を構築。当初はプロの世界ランキングと同じく 52週 (1年) ローリングでしたが、2016年1月1日から集計期間を 104週 (2年) に拡大し、より安定した評価へと改められました (WAGR公式)。

ポイント計算の仕組み

世界アマチュアランキング(男子) 分布 (N=4949)
ロングテール分布。Top 3 (赤点線) と上位シード枠の境界を視覚化 ゴルフスケール集計・wagr.comより

WAGRは直近 104週 (2年間) のローリング集計です。対象となる「カウンティングイベント」での成績を積み上げ、ラウンド数で割った平均ポイントで順位を決めます (WAGR公式)。

ポイントは 大会の強さ(出場選手のレベル) で重みづけされます。出場選手のランクが高い大会ほど1試合あたりの配点が大きく、強い大会で上位に入るほど効率よくポイントが伸びる仕組みです。これにより、弱い大会で勝ち星を量産するより、強豪が集う大会で結果を残す方が高く評価されます。

男子と女子は完全に別計算です。ランキングは毎週再計算され、毎週水曜の12:00 (GMT) に更新・公表されます (WAGR公式)。

WAGRは何に使われる?

WAGRはアマチュアの「実力証明書」として、主に次の場面で使われます。

WAGR男子 上位 (最新) 基準週: 2026-07-14
順位選手ポイント
1 Preston Stout 1353.16
2 Tyler Weaver 1116.93
3 Tyler Watts 1084.66
4 Ethan Fang 1058.71
5 Miles Russell 1058.63
6 William Jennings 1053.89
7 Luke Poulter 1052.90
8 Josiah Gilbert 1052.51
9 Ryder Cowan 1010.34
10 Tim Wiedemeyer 1004.26
上位 10 名 ・ 公式順位表 ↗

WAGRを経てプロで成功した代表選手

ジョン・ラーム
アマチュア世界ランク1位を経てメジャー王者となったジョン・ラーム Federación de Golf de Madrid / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

WAGRの上位 (とくに1位) を経験した選手は、その後プロで世界トップへ駆け上がるケースが多く、ランキングの実力予測としての確かさを物語っています。

元WAGR 1位からは、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、ジョン・ラーム、ビクトル・ホブランといったメジャー優勝経験者が次々と巣立ちました。近年では2023年にゴードン・サージェントが1位として頭角を現しています。

2025シーズンのマクコーマック・メダル (年末1位) は米オーバーン大のジャクソン・コイブン (Jackson Koivun) が受賞し、最新のWAGR男子ランキングでも首位に立っています (WAGR男子ランキング)。

日本選手の実績

日本勢もWAGRの歴史に確かな足跡を残しています。

松山英樹はアマチュア時代の2010年にアジアパシフィックアマチュア選手権を制し、その資格で2011年マスターズに初出場。予選を通過して日本人初のローアマチュア (T27) に輝きました。2012年には日本人として初めてWAGR 1位に到達しています (WAGR公式)。

中島啓太は2021年と2022年に 2年連続でマクコーマック・メダルを受賞 (男子で史上初の2度受賞) し、WAGR 1位の在位は通算83週に及びました。2021年には日本アマチュア選手権も制しています (USGA)。

関連大会

WAGRとつながりの深い主なアマチュア競技は次のとおりです。

よくある質問

WAGRとOWGRの違いは?

WAGRは世界アマチュアランキング、OWGR (Official World Golf Ranking) はプロを対象とした世界ランキングで、まったく別の順位表です。WAGRで上位だった選手がプロ転向後にOWGRを駆け上がる、という流れはよくありますが、両者は連動しておらずポイントも引き継がれません。

日本のアマチュアランキングとは違うの?

違います。日本ゴルフ協会 (JGA) のアマチュアランキングは国内大会が対象の国内ランキングで、WAGRは世界中の大会を対象とした世界ランキングです。ただしJGAの主要大会もWAGRのカウンティングイベントに含まれるため、国内の好成績はWAGRのポイントにも反映されます。

WAGR上位だとどんなメジャー出場資格が貰える?

シーズン終了時に男子WAGR 1位だった選手はマクコーマック・メダルを受賞し、アマチュアのままなら翌年の全米オープンと全英オープンに出場できます (2012年以降)。またマスターズや全米オープンの予選免除など、WAGRや主要アマ選手権の成績に基づく出場ルートが複数用意されています。

ポイントはいつ更新される?

毎週水曜の12:00 (GMT) に再計算・公表されます。直近104週 (2年間) のローリング集計なので、古い成績は時間とともに集計対象から外れていきます。

プロ転向するとWAGRからは外れる?

はい。WAGRはアマチュア限定のランキングのため、プロ転向 (アマチュア資格の喪失) と同時にランキングから除外されます。プロ転向後はプロの世界ランキングOWGRの対象になります。

日本人の最高位は?

松山英樹が2012年に日本人として初めてWAGR 1位に到達しました。その後、中島啓太が2021・2022年にマクコーマック・メダルを2年連続で受賞し、1位在位は通算83週に及んでいます。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-03