世界女子アマチュアランキング(WAGR・女子)は、世界中の女子アマチュアゴルファーを1つの物差しで束ねる公式ランキングです。男子と同じく英国の R&A と全米ゴルフ協会(USGA)が共同で運営し、女子版は2011年に発足しました。記念すべき初代1位は日本の片平美月で、いきなり日本にゆかりの深いスタートを切っています。ランキングは全米女子オープンや全英女子オープンといった女子メジャーの出場資格、カーティスカップやエスピリト・サント・トロフィーといった対抗戦の代表選出に直結する、アマチュア女子の世界で最も重要な指標です。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Kiara Romero | 1565.05 |
| 2 | Paula Martin Sampedro | 1499.43 |
| 3 | Andrea Revuelta Goicoechea | 1456.52 |
| 4 | Farah O'Keefe | 1379.74 |
| 5 | Maria Jose Marin | 1330.13 |
| 6 | Meja Ortengren | 1323.49 |
| 7 | Asterisk Talley | 1259.84 |
| 8 | Aphrodite Deng | 1234.51 |
| 9 | Soomin Oh | 1196.83 |
| 10 | Megha Ganne | 1187.76 |
WAGR(World Amateur Golf Ranking=世界アマチュアランキング)は、世界中のアマチュアゴルファーを共通の基準で順位づけする公式システムです。プロ男子の世界ランキング(OWGR)やプロ女子のロレックス・ランキングの「アマチュア版」にあたります。
運営は、英国の R&A と全米ゴルフ協会(USGA)が共同で行います。WAGR は2007年に R&A が立ち上げ、2009年から USGA との協働体制になりました。女子ランキングが加わったのは2011年で、運営拠点は男子と同じく英国セントアンドリュースに置かれています(USGA: What is WAGR?)。
仕組みは男子 WAGR とまったく同じですが、対象となるのは女子のアマチュア大会・女子選手です。女子メジャーや各国ナショナルアマ、大学(NCAA)の女子大会など、世界中の女子の競技成績がポイント化されます。
女子 WAGR は2011年2月にスタートし、記念すべき初代世界1位には日本の片平美月が就きました(USGA: What is WAGR?)。
毎年夏の競技シーズン終了時点で女子の1位だった選手には、IMG 創業者の名を冠した Mark H. McCormack メダルが R&A・USGA から贈られます。歴代の受賞者(年間1位)は、女子ゴルフのスター候補が世に出る前の顔ぶれそのものです。
| 年 | 年間1位(McCormack メダル) |
|---|---|
| 2011–13 | リディア・コ(NZ) |
| 2014 | ミンジー・リー(豪) |
| 2015–17 | レオナ・マグワイア(アイルランド) |
| 2018 | ジェニファー・カプチョ(米) |
| 2019 | アンドレア・リー(米) |
| 2020–22 | ローズ・ジャン(米) |
| 2023 | イングリッド・リンドブラード(瑞) |
| 2024 | ロッティ・ウォード(英) |
| 2025 | キアラ・ロメロ(米) |
トップ在位の記録も塗り替えられてきました。リディア・コの130週連続首位を、レオナ・マグワイアが通算135週で上回り、その後ローズ・ジャンが通算142週で最長記録を更新しています(USGA: 2025 McCormack Medal / The R&A: Rose Zhang record)。
WAGR は、直近約2年間(104週)の54ホール以上の大会成績の「平均」で順位を決めます。直近52週の成績はそのままの価値で数え、その後は1週ごとにおよそ2%ずつ価値が下がり、104週を過ぎると除外されます。つまり最近の成績ほど重く評価されます(WAGR: FAQs)。
ポイントは「順位」と「大会の強さ(フィールドの強さ)」の掛け算で決まります。出場メンバーが強い大会ほど高い「パワー値」が与えられ、上位に入ったときの獲得ポイントも大きくなる仕組みです。この Power Method(パワー方式)は2020年1月に導入されました。平均を出すための除数(ディバイザー)には下限があり、女子は最低7(男子は8)に設定されています(WAGR: FAQs)。
アマチュアがプロ大会に出場した成績もカウント対象になるため、女子メジャーや LPGA・LET などのプロ大会で上位に食い込むと、ランキングを一気に押し上げられます。順位は毎週更新されます。
女子 WAGR の順位は、アマチュア選手にとって次のような「扉」を開きます。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Kiara Romero | 1565.05 |
| 2 | Paula Martin Sampedro | 1499.43 |
| 3 | Andrea Revuelta Goicoechea | 1456.52 |
| 4 | Farah O'Keefe | 1379.74 |
| 5 | Maria Jose Marin | 1330.13 |
| 6 | Meja Ortengren | 1323.49 |
| 7 | Asterisk Talley | 1259.84 |
| 8 | Aphrodite Deng | 1234.51 |
| 9 | Soomin Oh | 1196.83 |
| 10 | Megha Ganne | 1187.76 |
女子 WAGR の上位を経てプロで大成した選手は数多くいます。
このように、女子 WAGR のトップは「次世代スターの予約席」とも言える存在です(The R&A: Rose Zhang record)。
女子 WAGR は、日本にとって縁の深いランキングです。なにより初代世界1位が日本の片平美月(2011年)でした(USGA: What is WAGR?)。
その後も、いわゆる「黄金世代」をはじめとする日本の有望株がアマチュア時代に世界の舞台で実績を残してきました。代表例が畑岡奈紗で、2016年にアマチュアとして日本女子オープンを制覇(史上最年少かつ国内女子メジャー初のアマチュア優勝)し、世界の女子アマランキングでも上位に名を連ねました(Nasa Hataoka - Wikipedia)。
足元でも日本勢は厚みを増しており、最新のランキングでは廣吉優梨菜や岩永杏奈らが世界の上位グループに入っています(最新の順位は下のランキング表で確認できます)。黄金世代以降、日本の女子ジュニア・アマチュアの層の厚さが、世界ランキングの数字にもはっきり表れています。
女子 WAGR と深く関わる大会には、次のものがあります。
エスピリト・サント・トロフィーは女子アマの世界国別対抗戦(World Amateur Team Championship の女子部門)で、日本代表も出場します。カーティスカップは米国 vs 英愛(GB&I)の女子アマ対抗戦で、いずれも WAGR が代表選考の材料になります。個人戦では全米女子アマチュア選手権や全英女子アマチュア選手権が WAGR の主要な「ポイント源」となる大会です。
ランキングの仕組み(直近2年の成績平均・大会の強さで重みづけ)はまったく同じです。違いは対象で、女子 WAGR は女子のアマチュア大会・女子選手を対象にします。なお平均を出す際の除数の下限は女子が7、男子が8と少しだけ異なります。
違います。日本ゴルフ協会(JGA)などが扱うのは国内のアマチュアランキングで、WAGR は R&A と USGA が運営する世界共通のランキングです。世界中の選手を1つの物差しで比べられる点が WAGR の特徴です。
年間1位(McCormack メダル受賞者)には、翌年の全米女子オープンと全英女子オープン(AIG Women's Open)への出場資格が与えられます(アマチュアのままであることが条件)。
毎週更新されます。本サイトの連動ランキングも、最新スナップショットを自動で反映します。
はい。WAGR はアマチュア限定のランキングのため、プロ転向すると対象から外れます。アマチュア資格を保持している間だけランクインします。
女子 WAGR の発足時(2011年)に、片平美月が初代世界1位に就いています。これは日本人として記録に残る最高位の実績です。
最終更新: 2026-06-01