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画像提供:龍ヶ崎カントリー倶楽部
茨城県龍ヶ崎市、上野からJR常磐線で約50分の位置に開ける18ホール。1958年(昭和33年)11月8日、龍ヶ崎市議会の決議を受けた地元振興策として開場し、設計は井上誠一。井上が40代後半という充実期に手掛けたコースで、倶楽部は「円熟の傑作」と紹介している。松林と雑木林、そして谷筋の起伏をならさずに使った林間コースで、グリーンはニューベントの2面制。1992年の日本オープン、1996年の日本女子オープン、1989年と2004年の日本アマチュアの舞台となった。予約は会員からのみ受け付ける会員制倶楽部である。
料金は時期・プランで変動するため目安。最新は予約ポータルで要確認。
設計は井上誠一。着手の経緯は倶楽部自身が記録している。龍ヶ崎市長・荒井源太郎の発案を受けた茨城県知事・友末洋治が「井上誠一に土地を見てもらい、断られたらやめよう」と条件を付け、建設予定地の雑木林を丸一日歩いた井上が「面白いですね、やりましょう」と引き受けた。井上はこのとき「関東平野の平坦部のコースとしては最も変化に富んだ地形に恵まれており、あるがままの自然を極力活かしながら変化に富んだコースに仕上げられる」と評したという。
井上が残した設計計画書には、1番・10番のティ位置やグリーンから次のティへの動線までプレーヤーに親切であること、各ホールが正確な戦略と計画のもとでしか攻略できず退屈させないこと、恵まれた立地と造形によってプレーヤーが「天国に遊ぶ心持ち」になること、全ホールの表情を変えてあらゆる種類のショットを習得させること、といった条件が並ぶ。倶楽部の基本運営方針も「最も誇りうる財産は井上誠一氏設計による戦略性に富むチャレンジングなコース」と明記し、設計を忠実に守ることを掲げている。
一方でグリーンの芝は更新を重ねている。2006年に高麗グリーンをニューベントCY-2へ張り替えて「Cグリーン」とし、2012年には従来のベントをニューベント007に替えて「Oグリーン」とした。3番と7番のグリーンは、新しい品種のベント芝を入れて床土を入れ替えた際に傾斜がきつくなりすぎ、当時存命だった井上本人に来場を請うて緩やかに直したという経緯も倶楽部が公表している。
井上誠一自身が「龍ヶ崎カントリー倶楽部で一番景色のいいホール」と書いたパー3。手前を大胆に斜めに切り込んだ池が横切り、吊り橋がグリーンへ渡る。背後の松やグリーン下の木は大半が造成前からあった自然木をそのまま残したものである。倶楽部はこの静けさを日本庭園そのものと表現し、高低差をつけて前後に振った2つのグリーン、バンカーの配置、そして斜めに入り込む池が対角線の構図をつくる点を、日本庭園の「見立ての技法」に通じるものだと説明している。井上は同時に「ショートホールなので戦略性は乏しい」とも書いており、このホールが記憶に残る理由が難しさではなく景色にあることを設計者自身が認めている。
井上が「日本ならではの起伏の面白さを利用した名物ホール」と自ら呼び、倶楽部の英語ページも設計者が最も意を注いだホールとして紹介する左ドッグレッグ。左へ曲がる谷をそのまま使った地形で、ティグラウンドに立った瞬間から選択を迫られる。ホールなりに真っ直ぐ打つとグリーンが遠くなって3オンのルートになり、2打でグリーン正面を望むには左の尾根と林をキャリー200ヤード超で越さなければならない。このホールにはバンカーがひとつも無く、代わりに樹木と尾根の裾がハザードの役を負っている。造成物ではなく地形と立木だけで選択を迫るという、井上の手つきが最もはっきり出たホールである。
井上誠一は「この18ホールを攻略するためにはプレーヤーはあらゆる種類のショットをマスターしなければなりません。ですから、龍ヶ崎で腕を磨けば、どんなコースへ行っても恐れることはないでしょう」と自ら書き残しており、倶楽部もそれをコースの性格として掲げている。井上のホール解説には「逃げることは楽ですが、その次のショットが難しくなるはずです」(4番)、「ベストルートの傍らには必ず危険があるはずなので十分注意をしましょう」(13番)という言い回しが繰り返し出てくる。安全な側に外すこと自体は許されているが、外した地点からは次の1打が必ず重くなる。倶楽部が「パープレーはなかなか困難だが、ワンオーバーパーは比較的やさしく取れる設計」と説明するのは、この構造による。
井上自身が「ここ9番から10番、11番の3ホールでプロのリズムをも崩すように造った」と述べた区間で、倶楽部でもアーメンコーナーと呼ばれる。9番と11番はどちらも谷がフェアウェイを横切り、ドライバーで谷へ落として短いクラブでブラインドのグリーンを狙うか、手前へ刻んで見えるグリーンを長いクラブで狙うかを毎回選ばされる。11番は両サイドの松林がさらにフェアウェイを狭く感じさせ、9番より置き場所の幅が狭い。
グリーンはニューベント007の「Oグリーン」とニューベントCY-2の「Cグリーン」の2面制で、使用グリーンで全長が変わる。チャンピオンティで7,302ヤードと7,028ヤード、コースレートは74.8と73.4と1打以上の差があり、11番のように同じホールで20ヤード以上動く箇所もある。スコアカードのどちらの列を見ているかを最初に確かめておきたい。
井上誠一は明治41年(1908年)東京生まれ。成蹊高校在学中に脳炎を患い、療養のために勧められたゴルフが入口となって、叔父の紹介で霞ヶ関カンツリー倶楽部・西コースの建設に事実上の工事責任者として関わった。同時期に隣ではC.H.アリソン指揮による東コースの改修が進んでおり、井上はその仕事を誰よりも近くで見ることになる。自然地形と調和させること、各ホールの距離・地形・ハザード・グリーン形状に個性を与えて1番から18番までの流れをつくること、日本庭園の造園技術をコース造成に生かすこと、与えられた地形から上品さと優美さを引き出すこと — というアリソンの理念を受け継いだのが井上だと倶楽部は説明している。高温多湿の日本の夏にベント1面では持たないという現実への解として、ベントと高麗を併用する2グリーン制を発案したのも井上である。龍ヶ崎は、那須・大洗・日光を手掛けたあとの最も脂の乗った時期の仕事にあたる。なお倶楽部ハウスの設計は松田平田坂本設計事務所、コース内休憩所(茶屋)は建築家の香山嘉夫が手掛けている。
| 所在地 | 〒301-0857 茨城県龍ヶ崎市泉町2080番地 |
|---|---|
| ホール数 | 18ホール・PAR 72・7,302ヤード |
| グリーン | ベント2グリーン(Oグリーン=ニューベント007/Cグリーン=ニューベントCY-2) |
| コースタイプ | 林間 |
| 設計 | 井上誠一 |
| 開場 | 1958-11-08 |
| 面積 | 759,000㎡ |
| 運営 | 株式会社龍ヶ崎カントリー倶楽部 |
| 種別 | 株主会員制 |
|---|---|
| 相場 | 売り希望 5,000,000円 /買い希望 3,100,000円 (2026-09時点・日本ゴルフ同友会) |
| 流動性 | 売買スプレッド 46.9%・低い |
| 名義書換料 | 2,750,000円 |
| 年会費 | 110,000円 |
| 初期取得費用の概算 | 約8,135,000円 |
| ティ | ヤード | コースレート | スロープ |
|---|---|---|---|
| Oグリーン CHAMPION | 7,302 | 74.8 | 132 |
| Oグリーン BACK | 7,047 | 73.5 | 130 |
| Oグリーン REGULAR | 6,730 | 72.0 | 128 |
| Oグリーン FRONT | 6,416 | 70.5 | 126 |
| Oグリーン GOLD | 6,294 | 69.9 | 125 |
| Oグリーン LADIES | 5,593 | 72.3 | 126 |
| Cグリーン CHAMPION | 7,028 | 73.4 | 132 |
| Cグリーン BACK | 6,773 | 72.1 | 130 |
| Cグリーン REGULAR | 6,456 | 70.6 | 128 |
| Cグリーン FRONT | 6,142 | 69.1 | 125 |
| Cグリーン GOLD | 6,020 | 68.5 | 125 |
| Cグリーン LADIES | 5,319 | 70.6 | 124 |
コースレート/スロープレートは、CHAMPION〜GOLDが男子基準、LADIESが女子基準の値(倶楽部概要ページの表記に合わせた)。
| 車 | 圏央道 阿見東IC から約 5.8km |
|---|---|
| 電車 | JR常磐線 龍ヶ崎市駅 からタクシー約 15分 |
| クラブバス | JR常磐線・龍ヶ崎市駅東口から倶楽部バスを運行(約20分)。常磐線の到着に合わせた時刻で、一部の便は予約制。 |
| 練習場 | あり・約350Y・20打席(屋外) ドライビングレンジは20打席・350ヤード。利用は開場時〜16時00分(冬時間は15時30分)で、ボールの貸出しは15時30分(冬時間は15時00分)まで。練習ボールは25球330円。ほかにグリーン3面のアプローチレンジ(ランニング・バンカー・ロブに加え70/50/30ヤードのコントロールショットが可能)、アウトコーススタート近くのアプローチグリーン1面、本グリーンと同じ仕上げのパッティンググリーン3面(007が2面、CY-2が1面)を備える。 |
|---|---|
| キャディ | 全組キャディ付き。歩いてのラウンド。1組4人に限る。 |
| 風呂 | なし |
| 宿泊 | あり(あり 朝食なし 昼食なし 夕食なし 温泉なし カラオケなし 麻雀なし) |
| レストラン | なし |
| ドレスコード | クラブハウス内: ゴルフ場規定に準ずる ラウンド中: ゴルフ場規定に準ずる |
| 定休日 | 毎週月曜日 12月31日 1月1日 |
| 電話 | 0297-62-2611 |
予約の申し込みは会員からのみ受け付けており、ゲストだけでの予約はできない。日曜・祝日は会員同伴、土曜日も原則として会員同伴、平日は会員紹介が条件。コンペは会員同伴で会員1名につき15組までとし、16組以上は相談となる。日曜が倶楽部競技日にあたる場合はゲストが入場できないことがある。受付はプレー日の3か月前の同日から。
ゴルフダイジェスト社の季刊誌『Choice』が発表する「日本のベスト100コース」で、2007年以来連続してトップ10に選出されている。2023年版(240号)では16回連続の選出となり、選定は戦略性・景観・ショットバリュー・印象度・コース整備を基準としたと倶楽部が公表している。
ご予約の受付は会員の方からのみとなっており、ゲストだけでのご予約はできません。日曜・祝日は会員同伴、土曜日も原則として会員同伴、平日は会員のご紹介が条件です。日曜日が倶楽部競技日にあたる場合は、ゲストのご入場ができないことがあります。
全組キャディ付きでのプレーとなり、料金表にもセルフプレーの設定はありません。プレー料金にキャディフィとキャディ維持費が加算されます。キャディフィは4バッグでお一人4,510円で、バッグ数が少なくなるほどお一人あたりの金額は上がります。
JR常磐線・龍ヶ崎市駅の東口から倶楽部バスを運行しており、所要は約20分です。朝の便は常磐線の到着に合わせて設定されており、一部の便は事前予約制です。タクシーの場合は約15分、3,500円程度が目安になります。
ご来場・ご退場の際はブレザーまたはジャケットの着用をお願いしています(6月1日〜9月30日は省略可能です)。ブルゾン・ジャンパー・パーカー類、スニーカーやサンダルでの来退場はご遠慮ください。プレー中は襟付き・袖付きのシャツまたは3cm以上のハイネックシャツを着用いただき、ジーンズ、ジョガーパンツ、カーゴパンツ、7〜8分丈のパンツはご遠慮ください。半ズボンの際は踝が隠れる長さのソックスを合わせてください。金属スパイクは使用できません。
20打席・350ヤードのドライビングレンジがあり、練習ボールは25球330円です。ほかにグリーン3面のアプローチレンジでランニング・バンカー・ロブショットや70/50/30ヤードのコントロールショットが練習でき、本グリーンと同じ仕上げのパッティンググリーンも3面あります。
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最終確認日:2026-09-08