ゴルフは複数人で半日近くを共に過ごすスポーツです。同じ組のメンバー、キャディ、コースのスタッフ、そして前後の組——多くの人への配慮の積み重ねが、その日のラウンドの心地よさを決めます。技術とは別の、誰でも今日から実践できるマナーです。
スタート前に同じ組のメンバーとキャディへ挨拶し(「本日はよろしくお願いします」)、ラウンド後には「ありがとうございました」とお礼を伝えます。この一往復があるだけで、一日の空気が変わります。
会話はラウンドの楽しみのひとつですが、節度が大切です。
スマートフォンはマナーモードにします。通話は原則控え、急ぎの用事はプレーの妨げにならない場所で短く済ませます。スコア管理やGPSアプリの使用は問題ありませんが、他人のプレー中は操作の手を止め、プレーに集中している姿勢を見せましょう。
また、ミスをしても感情を表に出しすぎないこと。クラブを地面に叩きつける・投げる、暴言を吐くといった行為は、危険であり、コースを傷つけ、同伴者の空気も壊します。
求められていないのにスイングの指導やクラブ選択への口出しをしないのが基本マナーです。良かれと思った助言でも、相手のリズムを崩したり、上から目線に受け取られたりします。同伴者から聞かれたら答える、それ以外は控える——この距離感が心地よさを保ちます。
ここでマナーとルールを混同しないことが重要です。
規則上の「アドバイス」とは、クラブ選択・スイング・攻め方に影響を与える助言を指します。距離や池・バンカーの位置といった誰でも分かる公開情報や、ルールの確認はアドバイスに当たりません。
キャディはラウンドを支えてくれるパートナーです。クラブやラインを尋ねるのはごく普通のことで、遠慮はいりません。ただし指示やお願いは丁寧な言葉で伝え、やってもらったことには感謝を返しましょう。
ルール上も、キャディはプレーヤーがアドバイスを求めてよい数少ない相手です(規則10.3)。同時に、キャディの行動はプレーヤーの責任とされ、キャディが規則に違反すればプレーヤーが罰を受けます(規則10.3c)。だからこそ、無理な要求や乱暴な態度ではなく、二人で一緒にプレーを組み立てる姿勢が大切です。
ラウンド終了後の心づけ(チップ)の考え方は精算まわりの話題なので、専用ガイドにまとめています。
喫煙者への配慮意識が高まり、コース上を含めて禁煙化が進んでいます。吸う場合は次を守ります。
気持ちよく過ごせるのは、フロント・売店・レストラン・コース管理のスタッフが支えてくれているからです。受付やレストランでもひと言の挨拶とお礼を心がけ、混み合う時間帯は無理な要求を避けます。
他の組への配慮も同じくらい大切です。
進行(スロープレー)や安全(打ち込み・ファー)、グリーン上やコース保護の細かな作法は、それぞれの専用ガイドが正典です。詳しくは下記を参照してください。
普段の仲間内のラウンドなら問題ありません。罰もなく、会話の一部です。ただしコンペや公式競技では、同じ競技に出ている人へアドバイスを与えたり、自分のキャディ以外にアドバイスを求めたりすると規則10.2で罰がつきます。普段とコンペで扱いが違う点に注意してください。
規則上の「アドバイス」は、クラブ選択・スイング・攻め方に影響する助言を指します。距離や池・バンカーの位置といった誰でも分かる公開情報や、ルールの確認はアドバイスに当たりません。競技でも、こうした公開情報のやり取りは制限されません。
クラブやラインを尋ねる、グリーンの傾斜を読んでもらうなど、プレーの相談は遠慮なくどうぞ。丁寧な言葉で伝え、感謝を返すのが基本です。なお、キャディの行動はプレーヤーの責任とされる(規則10.3c)ため、無理な要求は避け、二人で協力する姿勢で臨みましょう。
急かしたり打ち込んだりは厳禁です。コースには進行を管理するスタッフがいるので、著しく詰まっている場合はマスター室やキャディに相談しましょう。逆に自分の組が遅れているときは、ペースを上げて前の組に追いつき、それでも詰まるなら進行係の案内に従うのがマナーです。
禁止ではありませんが、スマホはマナーモードにし、他人のプレー中は操作を止めます。通話は原則控え、必要なら妨げにならない場所で短く。写真やSNSも、同伴者が写る場合はひと声かける配慮があると安心です。
最終更新: 2026-06-06