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バンカーの規則(砂に触れる制限)

バンカーは、砂地から球を打つ技術をためすために作られた区域です。ふつうのコースエリアと違い、ストロークの前に砂へ触れることにいくつかの制限があり、うっかり破ると罰がつきます。とはいえ、足を据える・寄りかかる・ならすといった行為は罰になりません。ここでは2019年改正以降の現行ルール(規則12)にそって、バンカーの定義、砂に触れてよい行為・いけない行為、救済の入口を整理します。入り方やならし方といった作法は別記事にまとめています。

バンカーとは(砂のために作られた区域)

バンカーは、砂地から球を打つプレーヤーの能力をためすために、コース上に特別に作られた砂の区域です(規則12)。

球が「バンカー内にある」のは、球の一部がバンカーの縁の内側の砂に触れているときです(規則12.1)。砂が風や水で飛ばされて地面がむき出しになった部分でも、本来は砂があった場所なら「バンカー内」として扱います。

逆に、バンカーの縁の内側でも、球が土・草など砂以外の上にあって砂に触れていなければ、その球はバンカーの球ではありません。この場合は通常のコースエリア(ジェネラルエリア)として扱われ、これから説明する砂に触れる制限はかかりません。

どちらに当たるかで処置が変わるので、まずは『球が砂に触れているか』を確認するのが出発点です。

砂に触れる制限(罰になる行為・ならない行為)

バンカーで特に気をつけるのが、ストロークの前に砂へ触れることへの制限です(規則12.2b)。違反すると一般の罰(ストロークプレーで2罰打、マッチプレーではそのホールの負け)になります。

罰になる行為(規則12.2b(1))

ストロークを行う前に、次のことをすると罰です。

罰にならない行為(規則12.2b(2))

上記以外の触れ方は、基本的に罰になりません。たとえば次の行為は認められています。

ただし、これらの行為であっても、ストロークに影響を及ぼす状態を改善してしまうと一般の罰になります(規則8.1a)。

なお、2019年の改正で、かつて禁止だった『ルースインペディメント(石・木の葉など)や動かせる障害物の除去』は、バンカー内でも罰なしで認められるようになりました(規則12.2a・規則15)。また、球をバンカーの外に出した後は、砂に触れる制限はなくなります(規則12.2b(3))。

砂のならし方や入り方といった『作法』は、バンカーのマナーコース保護のマナー にまとめています。

バンカー内の球の救済(入口)

バンカー内の球でも、状況に応じて救済を受けられます(規則12.3)。代表的なのは次の3つです。

各処置の基点・基準などの詳細は、それぞれの専用記事にまとめています。

よくある誤解 → 正しい理解

✗ よくある誤解構える前に、砂の硬さを確かめようとクラブのソールを砂につける。
○ 正しい理解砂の状態をテストする目的で触れると一般の罰(2罰打)。打つ前は球の前後の砂や、ソールづけを避ける(規則12.2b(1))。
✗ よくある誤解スタンスをとるために足を砂に潜り込ませたら罰になると思い込み、不自然に構える。
○ 正しい理解足を据える・寄りかかる・用具を置くのは罰になりません(規則12.2b(2))。制限されるのは『砂のテスト』と『球の前後・練習スイング・バックスイングでの接触』です。
✗ よくある誤解バンカー内の小石や木の葉は触ってはいけないと、2019年以前の感覚で我慢する。
○ 正しい理解現行ルールでは、ルースインペディメントや動かせる障害物はバンカー内でも罰なしで取り除けます(規則12.2a・規則15)。
✗ よくある誤解出せそうにないバンカーで、砂の中で打ち続けるしかないと諦める。
○ 正しい理解合計2罰打で、球をバンカーの外(後方線上)に出すアンプレヤブルの選択肢があります(規則19.3b)。

よくある質問

バンカーの砂にクラブが触れたら必ず罰ですか?

いつでも罰、ではありません。罰になるのは主に、ストローク前に砂の状態をテストする目的で故意に触れたとき、球の直前・直後の区域の砂にクラブで触れたとき、練習スイングやバックスイングで砂に触れたときです(規則12.2b(1))。これらは一般の罰(ストロークプレーで2罰打)になります。一方で、スタンスをとるために足を据える、寄りかかる、コース保護のためにならす、用具を置くといった行為は罰になりません。

バンカーで違反したときの罰は何打ですか?

『一般の罰』で、ストロークプレーでは2罰打、マッチプレーではそのホールの負けです(規則12.2)。

バンカー内の小石や木の葉は取り除けますか?

取り除けます。2019年の改正で、ルースインペディメント(石・木の葉など)や動かせる障害物(レーキ・空き缶など)は、バンカー内でも罰なしで取り除けるようになりました(規則12.2a・規則15)。取り除く際に砂へ合理的に触れても罰はありません。

バンカーから一度出した後も、砂に触れてはいけませんか?

球をバンカーの外に出した後は、砂に触れる制限はなくなります(規則12.2b(3))。次の人のために砂をならすこともできます。ただし、打った球がそのバンカーに戻ってきた場合などは、再び制限が適用されます。

どうしてもバンカーから出せないときは?

アンプレヤブルを宣言し、合計2罰打で、ホールと球を結んだ後方線上のバンカーの外にドロップできます(規則19.3b)。3つの選択肢の詳細はアンプレヤブルの記事を参照してください。

関連するルール

出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-07