米国は世界最大のゴルフ市場です。2025年に4,810万人がゴルフに参加し、産業の直接支出は1,000億ドルを超えました。同じ時期に日本のコース参加人口は2割近く減っています。 この差は「人気の差」で説明できるものではありません。参加者の数え方が違い、資金の流れる先が違い、ツアーの持ち主の形が違います。 このページでは、米国の参加人口とPGA TOURの賞金という2つの年次データを起点に、放映権・スポンサー・株式報酬までを含めた米国ゴルフ経済の建て付けを、一次ソースだけで組み立てます。年ごとの数値は各セクションの表にまとめ、本文では要点だけを扱います。
米国の参加者は2019年からの6年でおよそ4割増え、National Golf Foundation(NGF)は2026年中に5,000万人を超えるとの見通しを示しています。同じ時期に日本のコース参加人口は2割近く減りました。
伸びの中身は、次の3区分に分けると見えてきます。
| 区分 | 2025年 | 数え方 |
|---|---|---|
| 総参加者 | 4,810万人 | 6歳以上で、本物のクラブとボールでフルスイングをした人 |
| コース内 | 2,910万人 | ゴルフ場で年1ラウンド以上した人。8年連続の増加 |
| オフコース専業 | 1,900万人 | 練習場・シミュレーター・ゴルフ娯楽施設だけで参加した人 |
コース内は2003年の過去最高3,060万人に迫るところまで戻り、年間ラウンド数は5億を超えて過去最高を更新しました。女性のコース内参加者は810万人で、コース内全体の28%を占めます。
その一方で施設は約16,000コース・約14,000施設と、1990年代末から2000年代初頭のピークより約2,000施設少なくなっています。増えた需要が減った施設に集中しているのが、いまの米国市場の形です。
産業としての規模は、American Golf Industry Coalitionの委託でNGFがまとめた経済影響調査が、もっとも広く参照されている資料です。2022年の直接支出は1,017億ドルで、2016年の841億ドルから20%増えました。波及効果を含めた総産出額は2,265億ドル、支えている雇用は165万人、ゴルフ経由の慈善寄付は46億ドルと推計されています。
定義: National Golf Foundation(NGF)の年次調査による、その年に本物のクラブとボールでフルスイングするゴルフに参加した 6 歳以上の米国人の推計総数(重複を除いた実人数)。ゴルフ場でプレーした人(on-course)に加え、練習場・ゴルフシミュレーター・Topgolf 等のゴルフエンターテインメント施設のみで参加した人(オフコース専業)を合算した値で、golf_participation_us(コース内)を内包する。ミニチュアゴルフやパターゴルフのようなフルスイングを伴わない形態は含まない。
注: 対象年齢は 6 歳以上(NGF 公式の表記は "A total of 48.1 million Americans age 6+ played golf – BOTH on-course and off-course – in 2025.")。日本のレジャー白書(15 歳以上・コースでのプレーのみ)とは対象年齢も範囲も異なるため、水準の単純比較はできない。
注: NGF がオフコース参加者の計測を始めたのは 2010 年代半ばで、それ以前にさかのぼる総数系列は存在しない。本系列は確認できた最古年である 2015 年から始まる。
注: 2015〜2019 年は当時の NGF 公式ページが ngf.org 上に残っていないため、NGF プレスリリースの配信・転載(The Golf Wire / WA Golf)または NGF を明示引用した業界報道(Golf Digest)で数値を確認した。統計まとめサイトは使用していない。
注: オフコース施設(Topgolf・インドアシミュレーター等)の普及に伴い調査で捕捉される参加形態が広がっており、初期年と近年で「オフコース」の実態が同一ではない点に注意。
注: 2016 年は原典の表記が "32 million" のため 32.0 として記録している(小数第 1 位までの精度はない)。
PGA TOUR公式メディアガイドのFact Sheetで確認できる範囲では、賞金総額は2004年から2018年までの14年で約1.5倍になりました。それ以前の水準は、同じメディアガイドが記録している節目でおおよそつかめます。1大会の賞金が初めて10万ドルに達したのが1955年、初めて100万ドルに達したのが1986年です。
「タイガー・ウッズの登場で賞金が跳ね上がった」という説明はよく見かけますが、当サイトはその期間(1990年代後半から2003年)の年次賞金総額を公式ソースで確認できていません。該当年のメディアガイドPDFが取得できないためで、他サイトの数値を借りて埋めることはしません。確認できた範囲だけをグラフに出しています。
2000年代後半以降の増額は、制度の変更として跡をたどれます。
| 年 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2007年 | FedExCup創設 | シーズン成績に応じたボーナスを賞金とは別に配分する仕組み |
| 2019年 | 賞金制度の変更 | 最終戦ツアー選手権の賞金をFedExCupボーナスに置き換え |
| 2023年 | 主要8大会の増額 | 前年比で計5,180万ドルの上積み |
| 2026年 | シグネチャー8大会 | 各2,000万ドル。最終戦ツアー選手権は4,000万ドルで公式賞金扱いに |
2023年の増額は2022年6月に発表されたもので、ジェネシス招待・アーノルド・パーマー招待・メモリアルトーナメントがそれぞれ1,200万ドルから2,000万ドルへ、プレーヤーズ選手権が2,000万ドルから2,500万ドルへ引き上げられました。LIV Golfが開幕した直後の発表です。
2026年シーズンは、FedExCupのボーナスプールが約1億ドルで上位125人に配分され、最終戦ツアー選手権の4,000万ドルは公式賞金として別枠になりました。優勝者の1,000万ドルはシーズン最大の優勝賞金です。さらに2028年からは、2028年からは大会を2つの階層に分けることが2026年6月に発表されました。上位のチャンピオンシップシリーズ(Championship Series)は最低賞金2,000万ドルで年23〜24大会・1大会約120人、下位のチャレンジャーシリーズ(Challenger Series)は最低400万ドルで年20大会以上・1大会約144人という構成です。
なお、2020年以降の賞金総額をグラフに入れていないのは、確認できていないからです。 PGA TOURのメディアガイドは2018-19年版を最後に一般公開が止まっており、シーズン賞金総額の公式発表を見つけられていません。個別大会の賞金を足し上げれば概算は出せますが、公式の定義(どの大会を公式競技に数えるか)と一致する保証がないため、推計値は入れていません。
定義: PGA Tour公式メディアガイドのFact Sheet(Prize Money欄)に記載された、当該シーズンの公式競技(official events)の賞金総額。FedExCupボーナスプールやPIP(Player Impact Program)など賞金外の報酬は含まない。メディアガイドの表記は概数(Approximately / Nearly / More than)。単位は百万ドルで、為替換算はしていない。
注: 各年の値はPGA Tour公式メディアガイドのFact Sheet記載値。2004年は「Nearly $240 million」、2005年は「More than $250 million」という表記のため、それぞれ240・250として採録した(確定値ではない)。
注: 2013-14シーズン以降はウラップアラウンド制(前年10月開幕)。本系列はシーズン終了年で年を表記している(2014-15シーズン→2015年、2016-17→2017年、2017-18→2018年、2018-19→2019年)。
注: 2019年(2018-19シーズン)はTOUR Championshipに賞金設定がなくFedExCupボーナスに置き換わっており、さらに4メジャーとTHE PLAYERSの賞金は2018年実績を反映した暫定値。前後年と単純比較できない。
注: FedExCupボーナスプール(2026年は約1億ドル規模)やPIPなど賞金外の報酬は本系列に含まない。PGA Tour選手の総収入はこの系列より大きい。
注: 2009-2012年・2014年・2016年および1999年以前のメディアガイドPDFは容量が大きく本文を取得できなかったため未収録。2020年以降はメディアガイドの公開が2018-19年版で止まっており、シーズン賞金総額の公式発表を確認できなかったため未収録。
PGA TOUR Inc.は米国内国歳入法501条(c)(6)にもとづく非営利法人で、毎年、米国の税務当局(内国歳入庁)に年次報告書「Form 990」を提出しています。この報告書は誰でも閲覧でき、収入の規模を外部から確認できます。公開されている総収入は次のとおりです。
| 会計年度 | 総収入 |
|---|---|
| 2019年 | 15億3,402万ドル |
| 2021年 | 15億8,605万ドル |
| 2022年 | 18億9,775万ドル |
| 2023年 | 18億2,853万ドル |
| 2024年 | 7億6,061万ドル |
2024年の数字だけが大きく下がっています。これは事業が縮小したという意味ではありません。PGA TOURは2024年1月に、スポンサー契約やメディア契約といった商業資産を保有する営利法人PGA TOUR Enterprisesを立ち上げました。非営利法人であるPGA TOUR Inc.の申告書は、それ以降のツアーの商業事業を丸ごと映すものではなくなった、と読むのが自然です(ここは申告書の数字と組織変更の事実からの解釈で、PGA TOURが理由を明示したものではありません)。
収入の柱は放映権とスポンサーです。放映権は2020年3月に発表された2022年から2030年までの9年契約で、次のように分担されています。金額は公表されていません。
| 相手 | 内容 |
|---|---|
| CBS | 年平均19大会。多くの大会の週末を担当 |
| NBC・GOLF Channel | 年平均8大会。全大会の序盤ラウンドと週末前半も担当 |
| ESPN+ | PGA TOUR LIVEの独占配信。年4,000時間超・36大会 |
選手に渡る金額は、賞金だけではありません。賞金外の報酬は3つに整理できます。
賞金総額の系列だけを見て「PGA TOURの選手はいくら稼ぐか」を語ると、この3つを取りこぼします。
2022年以降の米国男子ゴルフの動きは、サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)の資金をめぐる話として整理できます。事実関係だけを時系列で並べます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2022年6月 | PIFが出資するLIV Golfが開幕 |
| 2023年6月 | PGA TOUR・DP World Tour・PIFが枠組み合意を発表。新しい商業会社に3者の商業事業を統合し、係争中の訴訟を終結させる内容 |
| 2024年1月 | PGA TOUR Enterprises設立。ストラテジック・スポーツ・グループ(SSG)が初回15億ドル・最大30億ドルを出資 |
| 2026年4月 | PIFがLIV Golfへの資金提供を2026年シーズン限りで終了すると発表 |
2023年の枠組み合意では、PGA TOURが新会社の議決権の過半数と取締役の過半数を持ち、PIF総裁のヤシル・アル・ルマイヤン氏が会長に就く形が示されていました。しかし2024年1月にPGA TOUR Enterprisesへ実際に出資したのは、フェンウェイ・スポーツ・グループのジョン・W・ヘンリー氏らが率いるSSGでした。PIFの出資は「交渉継続中」とされたまま、合意には至っていません。
2026年4月30日、PIFは「2026年シーズンの残りの期間に限ってLIV Golfへの資金提供を行うことを決定した」「LIV Golfが長期にわたって必要とする多額の投資は、PIFの投資戦略の現局面にもはや合致しない」との声明を出しました。アル・ルマイヤン氏はLIV Golfの会長を退き、独立取締役による委員会(委員長はジーン・デイビス氏、共同でジョン・ジンマン氏)が発足しています。報道ベースでは、PIFがLIV Golfに投じた金額は2022年6月以降で50億ドルを超えます。
LIV Golf自身は公式に、「立ち上げ期から、複数のパートナーによる分散型の出資モデルへ移行する」と表明し、長期の資本パートナーを探していると説明しています。2026年8月時点で、後継の出資者が確定したという公式発表は確認できていません。
PGA TOUR側は2026年1月に、LIV Golfへ移籍した選手の復帰枠「Returning Member Program(復帰会員制度)」を設けました。2022年から2025年のあいだにプレーヤーズ選手権または4大メジャーで優勝した元会員に限って復帰を認めるもので、Player Equity Programへの5年間の不参加と500万ドルの寄付を条件としています。申請期限は2026年2月2日でした。
以下は事実の整理ではなく見立てです。この4年間で動いたのは賞金の額よりも、ツアーの持ち主の形でした。非営利法人が運営する競技団体から、選手が株主として参加する営利法人へ、という組み替えが起きています。外部資本の出し手がPIFからSSGへ替わっても、この組み替え自体は元に戻っていません。
米国市場でいちばん大きい構造変化は、ゴルフ場に行かないゴルフ参加者という区分ができたことです。2025年の総参加者4,810万人のうち1,900万人、およそ4割はコースでプレーしていません。
この区分が意味を持つのは、そこが入口になっているからです。NGFは2025年について、コースでプレーを始めた初心者のおよそ3分の2がオフコースでの体験から入っていると報告しています。シミュレーターについては、2023年時点で620万人が利用しており、2019年以前の400万人弱から73%増えました。施設側も2016年の約200か所から1,600か所超へ増えています。利用者の53%は従来型のゴルフをしない人たちです。
| 指標 | 数値 | 出どころの年 |
|---|---|---|
| オフコース専業の参加者 | 1,900万人 | 2025年 |
| シミュレーター利用者 | 620万人 | 2023年 |
| シミュレーター利用者のうち非ゴルファー | 53% | 2023年 |
| Topgolf来場の非ゴルファーでコースに関心を持つ人 | 75% | 2021年 |
事業としてのTopgolfは、2021年3月にキャロウェイ(Callaway Golf Company)と合併してTopgolf Callaway Brandsになりました。その後2026年1月1日付で、TopgolfとToptracer事業の60%が投資会社レナード・グリーン・アンド・パートナーズへ売却されています。企業価値は約11億ドル、Callawayは40%を保有したまま社名をCallaway Golf Companyに戻しています。
以下は見立てです。オフコース市場は「ゴルフ人口の水増し」と受け取られがちですが、米国のデータはむしろ入口が屋内・娯楽施設側に移ったことを示しています。コース内参加者が8年連続で増えているのは、この入口が機能している結果だと読むのが素直です。ただしオフコース専業の人がどのくらいの割合でコースへ移るかは年次で追える形になっておらず、ここは断定できません。
定義: National Golf Foundation(NGF)の年次調査による、その年にゴルフ場で 1 ラウンド以上プレーした 6 歳以上の米国人の推計数(NGF の言う on-course / green-grass golfer)。練習場・ゴルフシミュレーター・Topgolf 等のゴルフエンターテインメント施設でのみプレーした人(オフコース専業)は含まない。オフコースを含めた総数は golf_participation_us_total を参照。NGF は毎年 1〜2 月に前年分を発表する。
注: 対象年齢は 6 歳以上(NGF の表記は "Americans age 6+")。日本のレジャー白書(15 歳以上)とは対象年齢が異なるため、水準の単純比較はできない。
注: 2003 年の 30.6 百万人は NGF が公表している歴代最高値(2026-01-30 の NGF 記事で "all-time record is 30.6 million in 2003" と明記)。2004〜2015 年は無料公開ソースで年次値を確認できなかったため空欄のままにしている(推計・補間で埋めていない)。
注: 2016〜2019 年・2021 年・2023 年は当時の NGF 公式ページが ngf.org 上に残っていないため、NGF プレスリリースの配信・転載(The Golf Wire / WA Golf)または NGF を明示引用した業界報道(Golf Digest / Golf Business News)で数値を確認した。いずれも NGF 発表値の引用であり、統計まとめサイトは使用していない。
注: NGF は調査の見直しにより過去年の値を微修正することがある。年次更新時は過去値の改訂有無も確認すること。
このページで使った2つの年次データは、定義が細かく決まっています。日本の統計と並べるときは、ここを外すと結論が変わります。
米国のゴルフ参加者数(NGF)
PGA TOURの賞金総額
取れない年は空欄のままにしています。 2009年から2012年・2014年・2016年、および2020年以降が空いているのは、公式ソースを確認できていないためです。他サイトの数値や推計で埋めることはしません。
出典を明記していただければ、このページの図表と表は転載・引用いただけます。数値は各表に年ごとに掲載しており、統計が公表されるたびに更新しています。
本ページの図表・数表は、出典を明記のうえ転載・引用いただけます(例: 「ゴルフスケール(golfscale.jp)調べ・原典: 各出典欄参照」)。数値の原典は各表の出典欄のとおりです。データの更新・訂正が入る場合があるため、引用時は本ページの URL の併記をおすすめします。
National Golf Foundationの集計では、2025年に6歳以上の4,810万人がゴルフに参加しました。内訳はゴルフ場でプレーした人が2,910万人、練習場・シミュレーター・ゴルフ娯楽施設だけで参加した人が1,900万人です。NGFは2026年中に総数が5,000万人を超えるとの見通しを示しています。日本のレジャー白書は15歳以上・ゴルフ場でのプレーのみが対象なので、この数字とは直接比べられません。
American Golf Industry Coalitionの委託でNational Golf Foundationがまとめた調査では、2022年の直接支出が1,017億ドルでした。2016年の841億ドルから20%増えています。波及効果を含めた総産出額は2,265億ドル、支えている雇用は165万人と推計されています。プレー代・会員費・用品・アパレル・旅行・シミュレーター・コース改修などの支出を合計した数字です。
公式に確認できる最新の数字は、2018-19シーズンの約3億4,100万ドル(46公式競技)です。PGA TOURは2018-19年版を最後に一般公開のメディアガイドを出しておらず、2020年以降のシーズン賞金総額の公式発表を確認できていません。推測で埋めない方針のため、その期間は空欄にしています。なお2026年シーズンについては、シグネチャー8大会が各2,000万ドル、TOUR Championshipが4,000万ドルであることが公式に発表されています。
放映権料と大会スポンサー料が柱です。放映権は2022年から2030年までの9年契約で、CBS・NBC(GOLF Channel)・ESPN+の3者が分担しています。金額は公表されていません。PGA TOUR Inc.がIRSに提出したForm 990では、2023会計年度の総収入が18億2,853万ドルでした。2024年1月にスポンサー契約やメディア契約を保有する営利法人PGA TOUR Enterprisesが設立されており、2024会計年度以降のForm 990はツアーの商業事業の全体を映すものではなくなっています。
3つあります。1つ目はFedExCupのボーナスで、2026年は約1億ドルが上位125人に配分されます。2つ目はPlayer Impact Program(PIP)で、2023年は1億ドルを上位20人に配分し、2024年は5,000万ドル・上位10人へ縮小しました。3つ目は2024年に始まったPlayer Equity Programで、PGA TOUR Enterprisesの株式を選手に付与するものです。2026年1月時点で付与済みの株式価値は10億ドルを超えています。当サイトの賞金総額の系列には、これらは含まれません。
資金の出し手であるサウジアラビアのPublic Investment Fund(PIF)が2026年4月30日、LIV Golfへの資金提供を2026年シーズン限りで終えると発表しました。声明では「LIV Golfが長期にわたって必要とする多額の投資は、PIFの投資戦略の現局面にもはや合致しない」と説明されています。PIF総裁のアル・ルマイヤン氏はLIV Golfの会長を退き、独立取締役による委員会が発足しました。LIV Golfは「複数のパートナーによる分散型の出資モデルへ移行する」と表明していますが、2026年8月時点で後継の出資者が確定したという公式発表は確認できていません。
2023年6月に枠組み合意が発表されましたが、PIFの出資は実現していません。2024年1月にPGA TOUR Enterprisesへ出資したのは、フェンウェイ・スポーツ・グループのジョン・W・ヘンリー氏らが率いるストラテジック・スポーツ・グループ(SSG)で、初回15億ドル・最大30億ドルという条件でした。PGA TOURはこの時点で「PIFとの交渉は継続中」と説明していましたが、その後の合意は確認できていません。
米国のデータは、そう読める方向を示しています。National Golf Foundationは2025年について、ゴルフ場でプレーを始めた初心者のおよそ3分の2がオフコースでの体験から入っていると報告しています。またシミュレーター利用者の53%は従来型のゴルフをしない層です。ただし、オフコース専業の人が何割コースへ移るかを年次で追える形のデータは公開されていないため、転換率そのものは断定できません。
最終更新: 2026-08-03