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PGA TOUR Americas完全ガイド

PGA TOUR Americas(PGAツアー・アメリカス)は、PGA TOURが運営する男子の育成(下部)ツアーで、2024年に旧PGA TOUR CanadaとPGA TOUR Latinoaméricaの2つを1つに統合して誕生しました。北米と中南米を股にかけて年16試合を巡る国際色の強いツアーで、年間ポイント争いは冠スポンサーの名を冠した「Fortinet Cup(フォーティネット・カップ)」と呼ばれます。最大のミッションは、ここで上位に入った選手にKorn Ferry Tour(米2部)への昇格枠を提供すること——つまりPGA TOURへ続く最初の一段を担う登竜門です。本記事では、統合の経緯・仕組み・出場権・主な卒業生までを整理します。

カナダ・バンフスプリングスGCとロッキー山脈
PGA TOUR Americasは旧カナダ・中南米ツアーの統合で誕生。写真はカナダ・ロッキー山脈のバンフスプリングス(イメージ) Wikimedia Commons (CC BY 2.0)
Fortinet Cup 基準週: 2026-07-14 (2026 シーズン)
順位選手ポイント
1 Thomas Ponder 1142.82
2 Corey Pereira 1031.84
3 Patrick Flavin 935.36
4 Drew Doyle 668.05
5 Joey Savoie 648.33
6 Dawson Armstrong 621.90
7 Jack Lundin 568.27
8 Mason Greene 541.97
9 Cole Anderson 537.87
10 Mason Williams 519.80
上位 10 名 / 全 178 名 ・ 公式順位表で全順位を見る ↗

PGA TOUR Americasとは

PGA TOUR Americas(PGAツアー・アメリカス)は、PGA TOURが直接運営する男子の育成(下部)ツアーで、2024年シーズンに発足しました(PGA TOUR Americas公式)。それまで別々に運営されていた PGA TOUR Canada(北米)とPGA TOUR Latinoamérica(中南米)を1つに統合して生まれた、米州(アメリカ大陸)全体を舞台とするツアーで、中南米と北米を巡る 8か国・年16試合という規模です(2025スケジュール(公式))。

位置付けを一言でいえば「Korn Ferry Tour(米2部)への登竜門」です。世界最高峰のPGA TOURを頂点とすると、その下にKorn Ferry Tourがあり、さらにその下を支えるのがこのPGA TOUR Americasという階層構造になっています。

歴史

PGA TOUR Americas自体は2024年発足の新しいツアーですが、その2つの源流はいずれも長い歴史を持ちます。

ノースアメリカ側のルーツは、北米で長く続いてきた Canadian Tour(カナディアン・ツアー) です。PGA TOURが2012年にこのツアーを取得して PGA TOUR Canada へと改称し、2014〜2018年は投資会社マッケンジー社が冠スポンサーとなり 「Mackenzie Tour(マッケンジー・ツアー)」 の名でも親しまれました(PGA Tour Americas - Wikipedia)。

ラテンアメリカ側は、2000〜2012年に中南米を統括していたTour de las Américasを母体に、2012年にPGA TOUR Latinoamérica が発足したものです(PGA Tour Latinoamérica - Wikipedia)。

そして 2023年4月、PGA TOURはこの2ツアーの統合を発表。2023年シーズンを最後に両者は役目を終え、2024年からPGA TOUR Americasとして一本化されました。この再編により、北米と中南米の若手が同じ土俵でKorn Ferry Tour行きの椅子を争う形になりました。

Fortinet Cup

PGA TOUR Americasの年間ポイント争いは、冠スポンサーであるサイバーセキュリティ大手フォーティネットの名を冠した 「Fortinet Cup(フォーティネット・カップ)」 と呼ばれます。フォーティネットは旧PGA TOUR Canada時代の2022年からこのポイント制度を支援しており、統合後もそのまま引き継がれています(PGA TOUR Americas公式)。

各大会の成績に応じてポイントが積み上がり、最終戦「Fortinet Cup Championship」までの年間ランキング上位10名が、翌季のKorn Ferry Tour出場権(メンバーシップ)を獲得します。加えて、上位10名には総額10万ドルのボーナスプールが分配され、年間1位には2.5万ドルが贈られます(2025スケジュール(公式))。

シーズンは2区間制で、前半のラテンアメリカ・スイング(中南米6試合)終了時点で Fortinet Cup上位60名が後半のノースアメリカ・スイング(カナダ・米国で約10試合)への出場資格を保持する仕組みです。各大会の賞金総額は22.5万ドル、年間16試合で総額360万ドルが争われます(いずれも2025年)。

今季Fortinet Cup 基準週: 2026-07-14
順位選手ポイント
1 Thomas Ponder 1142.82
2 Corey Pereira 1031.84
3 Patrick Flavin 935.36
4 Drew Doyle 668.05
5 Joey Savoie 648.33
6 Dawson Armstrong 621.90
7 Jack Lundin 568.27
8 Mason Greene 541.97
9 Cole Anderson 537.87
10 Mason Williams 519.80
上位 10 名 ・ 公式順位表 ↗

出場権

PGA TOUR Americasに出場する主なルートは次の通りです(PGA TOUR Americas出場資格(公式))。

原則としてプロ選手が対象ですが、主催者推薦や予選通過でアマチュアがスポット出場する場合もあります。

出身選手

ニック・テイラー
PGA TOURカナダを経てPGA TOURで複数勝のニック・テイラー University of the Fraser Valley / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)

このツアーの価値は、2つの源流ツアーを巣立った選手たちの活躍が証明しています。

ノースアメリカ側(旧PGA TOUR Canada / Mackenzie Tour) からは、カナダを代表するスターが多数育ちました。アダム・ハドウィン、マッケンジー・ヒューズ、ニック・テイラー、コリー・コナーズ、テイラー・ペンドリスらがこの下部ツアー出身で、ヒューズは2013年にPGA TOUR Canadaの年間王者(Order of Merit 1位)に輝いてから階段を上がっています(PGA Tour Americas - Wikipedia)。なお2024年プレジデンツカップのインターナショナルチームには、カナダ勢として ヒューズ・コナーズ・ペンドリスの3名が選出されました(ハドウィンとテイラーは惜しくも選外)。

ラテンアメリカ側(旧PGA TOUR Latinoamérica) からは、チリの ホアキン・ニーマンが2016年に同ツアーの年間ランキング3位に入って頭角を現し、のちにPGA TOUR・LIVゴルフのトップ選手へと成長しました。コロンビアの セバスチャン・ムニョスも同ツアーを足がかりにPGA TOURへ昇格した一人です。

関連ツアー

PGA TOUR Americasは、世界の男子ツアーの「階段」の最初の一段に位置しています。

役割は同じ「最高峰への登竜門」でも、PGA TOUR Americasは米州(北米+中南米)、Challenge Tourは欧州・中東・アフリカ、Asian Development Tourはアジアと、舞台となる地域が異なります。

よくある質問

PGA TOUR CanadaとLatinoaméricaは廃止?

廃止というより「統合」です。2023年シーズンを最後にPGA TOUR CanadaとPGA TOUR Latinoaméricaは別々のツアーとしての運営を終え、2024年から両者を1つにまとめたPGA TOUR Americasへと一本化されました。名称・ブランドはPGA TOUR Americasに統一されています。

上位何名がKorn Ferry昇格?

年間ポイント(Fortinet Cup)ランキングの最終順位で、上位10名が翌季のKorn Ferry Tour出場権(メンバーシップ)を獲得します。あわせて上位10名には総額10万ドルのボーナスプールが分配され、年間1位には2.5万ドルが贈られます(PGA TOUR Americas公式)。

日本人選手は出ている?

PGA TOUR Americasは北米・中南米を主戦場とするため、歴史的に日本人選手の主要な育成ルートにはなってきませんでした。日本の若手は国内のJGTOや、海外なら米国のKorn Ferry Tourを目指すケースが中心です。ただしQ-Schoolを勝ち上がるなど出場資格を得れば、国籍を問わず参戦は可能です。

ホアキン・ニーマンはここ出身?

はい。チリのホアキン・ニーマンは、PGA TOUR Americasの源流の一つである旧PGA TOUR Latinoaméricaを経由したスターです。2016年に同ツアーの年間ランキング3位に入って頭角を現し、その後PGA TOUR、さらにLIVゴルフでも活躍するトップ選手へと成長しました。

アダム・ハドウィンはカナダ出身?

はい。アダム・ハドウィンはカナダ・ブリティッシュコロンビア州アボッツフォード出身で、PGA TOUR Americasのもう一つの源流である旧PGA TOUR Canada(Mackenzie Tour)を巣立った選手です。同郷のニック・テイラーらとともに、カナダ下部ツアーからPGA TOURへ上り詰めた成功例の一人です。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-03