ステップ・アップ・ツアーは、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が運営するレギュラーツアーの下部ツアーです。JLPGAツアーの出場資格を持たない若手や新人が試合経験を積む「育成の場」であると同時に、シードを失った選手が再起をかけて戦う舞台でもあります。年間ランキング上位の選手には翌季レギュラーツアーへの出場機会が広がり、QT(予選会)とも連動する、まさに国内女子ゴルフの登竜門です。本記事では、その仕組み・歴史・出場権・卒業生までを、初めての方にもわかりやすく整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 山内 日菜子 | 5981464.00 |
| 2 | 高田 菜桜 | 5338928.00 |
| 3 | 吉本 ここね | 4924386.00 |
| 4 | 大須賀 望 | 4828250.00 |
| 5 | 荒川 怜郁 | 3859750.00 |
| 6 | 浜崎 未来 | 3761285.00 |
| 7 | リ ハナ | 3173628.00 |
| 8 | 小滝 水音 | 3106928.00 |
| 9 | 篠崎 愛 | 2612964.00 |
| 10 | 森村 美優 | 2587500.00 |
ステップ・アップ・ツアーは、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が主催・運営する下部ツアーです。JLPGAレギュラーツアーに出場資格を持たない選手や新人を対象に、試合経験を積ませることで育成・レベルアップを図ることを目的としています(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。
レギュラーツアーが「頂点」だとすれば、ステップ・アップ・ツアーはそこへ続く「階段(ステップ)」にあたります。プロテストに合格したばかりの新人がツアー入りの腕を磨く場であると同時に、一度シード権を失ったベテランが再起をかける舞台でもある、という二面性が大きな特徴です。
2026年シーズンは全22試合・賞金総額5億3,000万円で争われ、これはステップ・アップ・ツアー史上最高額です(2026シーズン日程発表(JLPGA))。なお、2017年からは女子ゴルフの世界総合ランキングであるロレックス・ランキングの対象ツアーにも認可されており、世界ランキングのポイント獲得の場にもなっています(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。
ステップ・アップ・ツアーは1991年に始まりました(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。当初から一貫して「出場資格を持たない選手・新人の育成」という役割を担い、JLPGAレギュラーツアーと並行して運営されてきました。
国内女子ゴルフは、宮里藍ブーム以降に競技人口とトーナメント数が拡大し、若手の層が一気に厚くなりました。それにともない、レギュラーツアーの出場枠を争う前段階としてのステップ・アップ・ツアーの重要性も高まっています。近年は海外開催も進み、2025年シーズンは22大会のうち台湾・中国で2大会が行われました(2026シーズン日程発表(JLPGA))。
JLPGAの小林浩美会長は2026年シーズン発表にあたり、ステップ・アップ・ツアーを「新人の登竜門であり、飛躍と再起をかけた戦いが繰り広げられる」場と位置づけています。2025年は22大会で優勝者19名のうち初優勝が15名に達し、新しい才能が次々と生まれていることがうかがえます(2026シーズン日程発表(JLPGA))。
ステップ・アップ・ツアーは、JLPGAレギュラーツアーとほぼ同じ暦年制(おおむね春〜晩秋)で運営され、2026年は全22試合が組まれています(2026シーズン日程発表(JLPGA))。レギュラーツアーが開催されていない週を中心に各地を転戦し、選手はレギュラーとステップの両方を行き来しながらシーズンを戦います。
試合数はレギュラーツアー(2026年は37試合)に次ぐ規模で、地方都市での開催が多いのも特徴です。前述のとおり近年は海外(台湾・中国)での開催も加わり、活躍の場が国外にも広がっています。
| 区分 | 2026年 |
|---|---|
| 試合数 | 22試合 |
| 賞金総額 | 5億3,000万円(史上最高) |
| 開催時期 | 春〜晩秋(レギュラーツアーと併走) |
| 参考:レギュラーツアー | 37試合・賞金総額約49億円 |
ステップ・アップ・ツアーのランキングは、その年に獲得した賞金額の合計で順位を決めるシンプルな指標で、現在は冠スポンサー名を冠して「明治安田ステップ・ランキング」と呼ばれます(明治安田ステップ・ランキング第1位(JLPGA))。
重要なのは、このランキング上位の選手に翌季レギュラーツアーへの出場機会が与えられる点です。具体的には次のとおりです(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。
つまり、賞金1位になればシード権が直接もらえるわけではなく、「翌季の早い段階までレギュラーツアーに出られる」+「QT最終予選に直結する」という形で昇格への道が開かれる仕組みです。賞金総額が大きい大会で上位に入るほどランキングを上げやすいのは、レギュラーツアーの賞金ランキングと同じ考え方です。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 山内 日菜子 | 5981464.00 |
| 2 | 高田 菜桜 | 5338928.00 |
| 3 | 吉本 ここね | 4924386.00 |
| 4 | 大須賀 望 | 4828250.00 |
| 5 | 荒川 怜郁 | 3859750.00 |
| 6 | 浜崎 未来 | 3761285.00 |
| 7 | リ ハナ | 3173628.00 |
| 8 | 小滝 水音 | 3106928.00 |
| 9 | 篠崎 愛 | 2612964.00 |
| 10 | 森村 美優 | 2587500.00 |
ステップ・アップ・ツアーの各大会には、定められた人数まで「協会選考選手」が優先順位に従って選出されます。主な順位は次のとおりです(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。
このように、新人(プロテスト合格者)・シードを逃した中堅(メルセデス51位以下)・QT通過者などが混在して出場するのがステップ・アップ・ツアーの構図です。「育成」と「再起」の両方を担う性格が、出場権の設計にもそのまま表れています。
ステップ・アップ・ツアーは、企業冠の大会が地方各地で開催されるのが特徴で、レギュラーツアーのように固定された「メジャー」はありません。そのぶん、各大会の優勝そのものが翌年度最終戦までの出場権に直結するため、1勝の価値が非常に大きいのがこのツアーの面白さです(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。
長年シーズンの一角を担う大会の一つに、関西で行われるECCレディス ゴルフトーナメントがあります(ECCレディス 2026(ALBA))。このほか、2025年以降は台湾・中国での海外大会も組み込まれ、シーズンの注目度を高めています(2026シーズン日程発表(JLPGA))。
各大会の最新の日程・会場は、JLPGA公式のステップ・アップ・ツアー日程ページで確認できます(2026 ステップ・アップ・ツアー日程(JLPGA))。
ステップ・アップ・ツアーは、のちにトップで活躍する選手を数多く送り出してきました。
河本結は、いわゆる「黄金世代(1998年度生まれ)」の一人。2018年にステップ・アップ・ツアーで年間4勝を挙げて賞金ランキング1位となり、その勢いのまま2019年のレギュラーツアーでアクサレディスを制して初優勝、ルーキーイヤーで賞金ランキング6位に入りシード権を獲得しました。その後はアメリカ(米LPGAツアー)にも挑戦しています(河本結 ステップ賞金女王(SPAIA))。
櫻井心那は、2022年にルーキーながらステップ・アップ・ツアーで史上初の年間5勝を記録して賞金ランキング1位に輝き、2023年レギュラーツアー前半戦の出場権を獲得しました(2022年ステップ賞金1位 櫻井心那(PR TIMES))。
直近では、大久保柚季が2025年の明治安田ステップ・ランキング第1位、権藤可恋が2024年の同1位に輝いています(明治安田ステップ・ランキング第1位(JLPGA))。こうしてステップ・アップ・ツアーで頭角を現した選手が、佐久間朱莉ら現役トップがしのぎを削るレギュラーツアーへと巣立っていきます。レギュラーツアーの最新の勢力図はJLPGA (レギュラー)の記事を参照してください。
ステップ・アップ・ツアーは、CS放送「スカイA」が全試合を放送しています(ステップ・アップ・ツアーとは(JLPGA))。レギュラーツアーのように地上波で大きく扱われる機会は多くありませんが、スカイAを契約すればシーズンを通して下部ツアーの戦いを追うことができます。
スカイAはスカパー!やケーブルテレビ、各種ネット配信サービス経由でも視聴できるため、「これからレギュラーツアーで活躍しそうな若手をいち早くチェックしたい」というファンにとっては、注目選手を先取りできる貴重なチャンネルといえます。最新の放送予定は各大会ページで確認するのが確実です。
ステップ・アップ・ツアーの昇格先は、当然ながらJLPGAレギュラーツアーです。ステップ・ランキング上位や各大会優勝で得た出場機会・QT出場権を足がかりに、選手はレギュラーツアーのシード獲得を目指します。
また、ツアー出場の前提となるプロ資格は、JLPGAのプロテスト(最終プロテスト)合格によって得られます。プロテストは「プロになる資格を得る試験」、QTやステップ・アップ・ツアーは「出場権・出場機会を獲得する試合」という役割の違いがあります。
さらに視野を広げれば、河本結のようにレギュラーツアーを経て米LPGAツアーへ挑戦する選手や、近年は韓国のKLPGAなど海外ツアーに挑む選手もいます。ステップ・アップ・ツアーは、その長い道のりの最初の一段なのです。
違います。プロテスト(最終プロテスト)は「JLPGAのプロ資格を得るための試験」で、合格して初めてプロゴルファーになれます。一方ステップ・アップ・ツアーは、その資格を持つ選手などが出場して試合経験を積み、レギュラーツアーへの出場機会を狙う下部ツアーです。資格取得がプロテスト、出場機会の獲得がステップ・アップ・ツアー(やQT)、と整理すると分かりやすいです。
明治安田ステップ・ランキングの1〜2位の選手には、翌年度の第1回リランキングまでJLPGAレギュラーツアーの出場資格が与えられます。また各大会の優勝者とステップ・ランキング3〜10位の選手には、QT(予選会)のファイナルステージ出場資格が付与されます。いずれも『シード権が直接もらえる』のではなく、『翌季レギュラーに出やすくなる・QT最終予選に直結する』という形で昇格の道が開かれます。
ステップ・アップ・ツアーの各大会には、定められた人数まで協会の選考や主催者推薦で選手が選出される枠があり、招待・推薦という形で出場するケースがあります。基本はプロ資格を持つ選手や新人が中心で、出場の優先順位は協会の規定で細かく定められています。
1991年に始まりました。JLPGAレギュラーツアーに出場資格を持たない選手や新人を対象に、試合経験を積ませて育成・レベルアップを図ることを目的に創設され、現在まで一貫してその役割を担っています。2017年からは女子ゴルフの世界総合ランキング『ロレックス・ランキング』の対象ツアーにも認可されています。
2026年シーズンは全22試合・賞金総額5億3,000万円で、これはステップ・アップ・ツアー史上最高額です。参考までに同年のJLPGAレギュラーツアーは37試合・賞金総額約49億円なので、下部ツアーらしくレギュラーよりは小さい規模ですが、近年は過去最高を更新するなど拡大が続いています。
CS放送の『スカイA』が全試合を放送しています。スカパー!やケーブルテレビ、各種ネット配信サービス経由でも視聴可能です。レギュラーツアーほど地上波で大きく扱われることは多くありませんが、これからレギュラーで活躍しそうな若手を先取りしたいファンには注目のチャンネルです。
最終更新: 2026-06-01