オデッセイは1991年、米国カリフォルニア州カールスバッドで創業されたパター専業ブランドです。創業者はマイケル・マガーマン(Michael Magerman)で、グラファイトシャフト大手 Aldila の共同創業者ジム・フラッド(Jim Flood)と組んで立ち上げたのが始まり。Stronomic 素材のワンピース・マレットパターを最初の製品として発売し、1997年に Callaway 本体が同社を買収。以降、現在まで Callaway 傘下のパター部門として運営されています(しばしば混同されるリチャード・ヘルムスターターは Callaway のクラブ設計責任者であり、オデッセイの創業者ではありません)。
2000年に発売したホワイトホット(軟質ウレタンインサート)は、それまでスチール/ブロンズフェース主流だったパター市場に「柔らかい打感」という新しい価値を持ち込み、業界の打感基準を変えました。以降は AI-ONE、TRI-HOT 5K、TEN、SEVEN、ai-ONE Square 2 Square、White Hot OG、Stroke Lab Black など複数の現行ラインを展開し、ブレード型からマレット型まで幅広い形状を揃えています。本社はキャロウェイと同じカリフォルニア州カールスバッド。
ホワイトホット(軟質ウレタン)インサートを搭載するモデルが主力で、打感は柔らかめ・距離感が出やすい設計です。ヘッド形状はアンサー型(Newport 系)からマレット型(#7、TEN、Phantom 対抗の Eleven など)まで幅広く、自分のストロークタイプに合わせて選べる構成になっています。
ストロークラボ(カーボン+スチール複合シャフト)は重量配分を最適化し、ストロークの再現性を高めるシャフト技術。AI-ONE シリーズではフェースインサート裏面に AI 設計のリブを配置し、打点ごとに反発を均一化する設計を採っています。価格帯は実売3〜5万円が中心で、削り出しミルド系のスコッティ・キャメロン(7〜15万円)よりは手頃。
契約プロ歴ではフィル・ミケルソン、セルヒオ・ガルシア、ヘンリック・ステンソンなど PGA メジャー優勝者が長くオデッセイのパターを使用してきました。現役では Callaway 契約プロのバッグでパターをオデッセイで揃えるパターンが定番化しています。
スコッティ・キャメロンが削り出しミルド製法(CNC 切削+ハンドフィニッシュ)でプレミアム価格帯を打ち出しているのに対し、オデッセイは鋳造ボディ+ウレタンインサートの量産プロダクトで実売3〜5万円というミドル価格帯に振り切っています。打感もスコッティ・キャメロンが反発控えめのソリッドフィール、オデッセイがホワイトホットの柔らかいフィールという対照的なキャラクター。「ツアーの王様」がスコッティ・キャメロンなら、オデッセイは「アマチュアの定番」というポジションです。
ベティナルディやパイレッティが少量生産の工房系プレミアムパター(実売10〜20万円超、削り出し中心)であるのに対し、オデッセイは量販店で気軽に試打できる流通量と価格帯がメリット。フィッティング店でラインナップ全モデルを比較できるのはオデッセイならではです。
キャロウェイ傘下なので、流通や契約プロ網はキャロウェイと共有しています。バッグ全体をドライバー〜アイアン Callaway、パター Odyssey で揃えるとブランド一貫性が取れる、というのもオデッセイがアマチュア層に支持される理由の一つです。