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Tier A 全米女子オープン (U.S. Women's Open) 完全ガイド

全米女子オープン (U.S. Women's Open) は、女子ゴルフの5大メジャーの一つで、米国ゴルフ協会 (USGA) が主催する女子のナショナルオープン選手権です。1946年に始まった歴史ある大会で、賞金総額は女子ゴルフでも最大級。男子の全米オープンと同じく、予選を勝ち上がればプロ・アマを問わず出場できる「真のオープン」です。日本勢では笹生優花が2021年と2024年に制し、日本人初の女子メジャー複数優勝を達成しました。

全米女子オープンとは

全米女子オープンは、米国ゴルフ協会 (USGA: United States Golf Association) が主催する、女子のナショナルオープン選手権です。女子ゴルフの「5大メジャー」(全米女子オープン・KPMG全米女子プロ・シェブロン選手権・アムンディ・エビアン選手権・AIG全英女子オープン) の一つに数えられます (USGA 公式)。

大きな特徴は2つあります。1つは、賞金規模が女子ゴルフで最大級であること。もう1つは、男子の全米オープンと同じく「オープン (Open)」の名のとおり、プロ・アマを問わず一定条件を満たせば誰でも予選にエントリーでき、勝ち上がれば本戦に出場できることです。プロも世界アマもアマチュアも同じ舞台で世界一を争う、女子ゴルフの最高峰です (全米女子オープン公式)。

歴史

全米女子オープンは1946年に第1回が開催されました。記念すべき初代女王は、女子ゴルフ界の伝説パティ・バーグ (Patty Berg)。第1回のみマッチプレー形式で行われ、以降はストロークプレーに変わりました。当初は女子プロ協会 (WPGA) が運営していましたが、1953年からUSGAが主催を引き継ぎ、現在に至ります (USGA: U.S. Women's Open History)。

通算優勝回数の最多記録は4勝で、ベッツィ・ロールズとミッキー・ライトの2人が並んでいます。近年の名手では、スウェーデンのアニカ・ソレンスタムが1995・1996・2006年の3勝、オーストラリアのカリー・ウェブが2勝を挙げています (USGA: U.S. Women's Open Records)。

日本勢にとって大きな転機は2021年でした。19歳の笹生優花が、畑岡奈紗との日本勢同士のプレーオフを制して初優勝。さらに2024年にも勝ち、笹生は日本人として男女を通じて初のメジャー複数優勝者となりました (LPGA: Saso Wins Second U.S. Women's Open)。

開催コース

全米女子オープンは、男子の全米オープンと同様に毎年異なる名門コースを巡って開催されます。直近の会場と優勝者は以下のとおりです (全米女子オープン公式)。

会場 優勝者
2021 オリンピック・クラブ (カリフォルニア) 笹生優花
2022 パインニードルズ (ノースカロライナ) ミンジー・リー
2023 ペブルビーチ (カリフォルニア) アリセン・コープス
2024 ランカスターCC (ペンシルベニア) 笹生優花
2025 エリンヒルズ (ウィスコンシン) マヤ・スターク

2023年は、男子の全米オープンでもおなじみの名門ペブルビーチで女子メジャー初開催となり話題を呼びました (2023 U.S. Women's Open, Wikipedia)。

2026年大会 (第81回) は、カリフォルニア州のリビエラ・カントリークラブで6月4日〜7日に開催されます。USGAの女子選手権が同コースで行われるのは史上初です (全米女子オープン公式)。

開催時期・フォーマット

全米女子オープンは、例年5月末から6月初旬にかけて開催されます。競技は木曜から日曜までの4日間・72ホール・ストロークプレーで行われ、2日目 (金曜) 終了後に予選カットが行われます。本戦の出場枠は156人です (USGA 公式)。

優勝者が同スコアで並んだ場合のプレーオフは、「2ホールの合計打数 (アグリゲート) で競い、なお決着しなければサドンデス」という方式です。2021年大会は笹生優花と畑岡奈紗がこの方式で対戦し、サドンデスにもつれた末に笹生がバーディを奪って決着しました (ゴルフネットワーク: 2021年 笹生 最年少V)。

出場資格・予選システム

全米女子オープンの最大の魅力は、プロ・アマを問わず予選から本戦を目指せる「オープン」の構造にあります。出場ルートは大きく「予選通過」と「自動出場 (エグゼンプト)」の2つです。

予選は、男子の全米オープンが2段階 (ローカル+地区) なのに対し、女子は36ホール1日のセクショナル予選1段階のみで本戦出場が決まります。例年4月中旬〜5月中旬に世界各地で約26会場が設けられ、近年は米国内に加えて日本・ドイツ・カナダなど海外でも開催されます。日本会場の予選は日本ゴルフ協会 (JGA) が運営します (全米女子オープン公式)。

アマチュアがエントリーするには、ハンディキャップ・インデックスが2.4以下であることが条件です。一方、過去10年の優勝者、前年大会の上位10位タイ、全米女子アマチュア選手権の優勝者、Rolex女子世界ランキング上位の選手などは、約20のカテゴリーに該当すれば予選を免除されて本戦に直接出場できます (USGA 公式)。

賞金とトロフィー

全米女子オープンの賞金規模は、女子ゴルフでも最大級です。2025年大会は総額1,200万ドルで、優勝したマヤ・スタークが240万ドルを獲得しました (Golf Channel: 2025 賞金内訳)。これは女子ゴルフの大会として歴代最高水準で、近年はKPMG全米女子プロなど他のメジャーも賞金を引き上げていますが、全米女子オープンの規模は群を抜いています。

優勝者には「ハートン・S・センプル・トロフィー (Harton S. Semple Trophy)」が贈られます。賞金額は年によって変動するため、最新の正確な金額は大会公式やUSGAの発表で確認するのが確実です (全米女子オープン公式)。

注目選手・歴代優勝者

日本勢にとって全米女子オープンは、特別な物語のある大会です。2021年、19歳11カ月で出場した笹生優花が、畑岡奈紗との日本勢同士のプレーオフを制して初優勝。19歳での優勝は大会史上最年少タイの快挙でした (東京新聞)。

笹生は当時フィリピン国籍でしたが、日本人の父とフィリピン人の母を持ち、その後の国籍法上の選択により日本国籍を選び、2022年以降は日本人として戦っています。そして2024年、ランカスターCCで3年ぶり2度目の優勝。2位は渋野日向子で、2021年に続き再び日本勢のワンツーフィニッシュとなりました。この2勝目で、笹生は日本人として男女を通じて初のメジャー複数優勝者となりました (LPGA 公式)。

直近の優勝者は、2022年ミンジー・リー、2023年アリセン・コープス、2025年マヤ・スターク。古江彩佳ら現役の日本トップ勢も毎年上位を狙える実力者として出場しており、今後の日本勢の活躍が期待されます。

日本での視聴方法

日本での放送・配信体制は近年大きく変わりました。2026年シーズンからは、U-NEXTが米国女子ツアー (LPGA) をメジャー含めて独占配信し、全米女子オープンも全ラウンドのライブ配信・見逃し配信が提供されます (GDO: U-NEXTが2026年から米女子ツアー中継)。

長く女子メジャーを放送してきたWOWOWは2025年シーズンをもってLPGAツアー放送を終了しました。CS放送のゴルフネットワークでは関連番組やダイジェストが組まれる場合があります (ゴルフネットワーク: 2026 全米女子オープン)。放映権は年によって変わるため、最新の放送・配信予定は各サービスの公式情報で確認することをおすすめします。

関連大会

全米女子オープンを主催するUSGAは、女子のナショナルオープンであるこの大会のほか、全米女子アマチュア選手権など数多くの選手権を運営しています。男子の全米オープンとは「USGA主催」という共通点を持つ姉妹大会ですが、男女で別々に開催される独立した大会です。

また、全米女子オープンは女子5大メジャーの一角でもあります。残る4戦 (シェブロン選手権・KPMG全米女子プロ・アムンディ・エビアン選手権・AIG全英女子オープン) とあわせてチェックすると、女子ゴルフの年間の流れがよくわかります。

よくある質問

全米女子オープンに日本人は出られる?

出られます。日本ゴルフ協会 (JGA) が運営する日本会場のセクショナル予選を勝ち上がるルートのほか、世界ランキング上位や前年大会の好成績などによる自動出場の資格もあります。実際に毎年多くの日本勢が出場し、笹生優花が2021・2024年に優勝しています。

アマチュアでも出られる?

出られます。アマチュアはハンディキャップ・インデックスが2.4以下であることを条件にエントリーでき、36ホール1日のセクショナル予選を勝ち上がれば本戦に出場できます。これが「オープン」と呼ばれる理由です。

賞金はいくら?

2025年大会は総額1,200万ドルで、優勝賞金は240万ドルでした。女子ゴルフの大会として最大級の賞金規模です。金額は年により変動するため、最新値は大会公式で確認するのが確実です。

笹生優花は何回優勝してる?

2021年と2024年の2回優勝しています。これは日本人として男女を通じて初のメジャー複数優勝で、2021年の19歳での初優勝は大会史上最年少タイの記録でした。

全米オープン (男子) と関係ある?

どちらもUSGA (米国ゴルフ協会) が主催する姉妹大会ですが、男子と女子で別々に開催される独立した大会です。

プレーオフはどうなる?

2ホールの合計打数 (アグリゲート) で競い、なお決着しなければサドンデスとなる方式です。2021年は笹生優花と畑岡奈紗がこの方式で対戦し、サドンデスで笹生が制しました。

日本勢の活躍の経緯は?

2021年に笹生優花が畑岡奈紗とのプレーオフを制して日本勢初優勝 (このとき日本勢ワンツー)、2024年には笹生が2勝目を挙げ2位は渋野日向子で再び日本勢ワンツーとなりました。笹生の2勝は日本人初の女子メジャー複数制覇です。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-01