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Tier C Ladies European Tour (LET) 完全ガイド

Ladies European Tour (LET) は、ヨーロッパを本拠とする女子プロゴルフの最高峰ツアーです。1979年に始まり、欧州各国のナショナルオープンを軸に年30試合前後を世界5大陸で転戦します。2020年からは米国の LPGA Tour と「ジョイントベンチャー(統合運営)」体制をとり、両ツアー共催の大会も増加。年間女王は1年を通したポイントレース Order of Merit(現在の呼称は Race to Costa del Sol)の1位で決まり、欧州 vs 米国の対抗戦ソルハイムカップ欧州チームを選ぶ母体でもあります。本記事では、LET の仕組み・歴史・出場権・主要大会・注目選手・日本での見方までを初めての方にもわかりやすく整理します。

Order of Merit 基準週: 2026-05-30 (2026 シーズン)
順位選手ポイント
1 Casandra Alexander 1777.65
2 Agathe Laisne 1514.70
3 Kelsey Bennett 1112.75
4 Anna Huang 1079.20
5 Alexandra Forsterling 949.82
6 Esme Hamilton 716.94
7 Kajsa Arwefjall 713.18
8 Leonie Harm 700.90
9 Pia Babnik 682.43
10 Cara Gainer 637.70
上位 10 名 / 全 175 名 ・ 公式順位表で全順位を見る ↗

LET とは

LET は Ladies European Tour(レディース・ヨーロピアンツアー) の略で、ヨーロッパを本拠とする女子プロゴルフの最高峰ツアーです。運営は英国に本部を置く Ladies European Golf Venture Limited(LEGV) が担い、欧州各国のナショナルオープン(各国オープン)を中心に、年30試合前後を世界各地で開催しています(LET 公式)。

最大の特徴は、米国の LPGA Tour との統合運営(ジョイントベンチャー)体制です。2020年1月に LPGA との共同事業として運営会社 LEGV が発足し、以降は LPGA・欧州ツアー(現 DP World Tour)・R&A の代表が経営に関与する形で運営されています(LPGA 公式)。これにより両ツアー共催(co-sanctioned)の大会が増え、欧州の選手が米国の舞台へ、米国・世界の選手が欧州の舞台へと行き来しやすくなりました。

2026年シーズンは 21か国・5大陸で30大会、賞金総額は 4,000万ユーロ近く(約3,900万ユーロ超) とツアー史上最高規模に達する見込みで、地理的な広がりも賞金規模も拡大が続いています(Women & Golf)。

歴史

LET のルーツは 1978年に英国・アイルランドの PGA 内に女子部門(WPGA)が設立されたことに始まり、1979年にカールスバーグを冠スポンサーとする女子ツアーとして本格スタートしました(Ladies European Tour(Wikipedia))。

1980〜90年代は欧州女子の黄金期で、Laura Davies(ローラ・デイビス/英)Helen Alfredsson(ヘレン・アルフレッドソン/スウェーデン)、後に世界を席巻する Annika Sorenstam(アニカ・ソレンスタム/スウェーデン) らがツアーから育ち、世界の舞台へ羽ばたきました。

転機となったのが 2020年の LPGA との統合運営合意です。米国 LPGA と組むことで運営基盤が安定し、賞金総額は発足初年で約1,800万ユーロ・24大会へと一気に拡大しました(LPGA 公式)。

近年の年間女王(Order of Merit 1位)を見ると、女子ゴルフのグローバル化がよくわかります。2025年は Shannon Tan(シャノン・タン/シンガポール) が、シンガポール人として初めて Order of Merit を制覇しました(Sky Sports)。

年間スケジュール

LET は 暦年制で、おおむね 2〜3月に開幕し、11〜12月に最終戦を迎えます。シーズンは中東・アフリカ・アジア・欧州・オセアニアを巡る国際日程で、年により30試合前後が組まれます。

2026年シーズンは 21か国・5大陸で30大会を開催。サウジアラビアでの PIF サウジ・レディース・インターナショナル(2月、リヤド)などで早期に開幕し、シーズンを通して欧州各国オープンが続きます(Women & Golf)。

時期 主な内容
2〜3月 中東・アフリカ・アジアで開幕(PIF サウジ・レディース等)
4〜6月 欧州各国オープンが本格化
7〜9月 夏の欧州シーズン(英・北欧などの主要戦)
10〜11月 終盤戦から最終戦へ
最終戦 Andalucia Costa del Sol Open de España(スペイン)で年間女王が確定

シーズンを締めくくる最終戦はスペイン・アンダルシアの Andalucia Costa del Sol Open de España で、ここまでの成績で年間女王(Order of Merit 1位)が決まります(LET 公式)。

Order of Merit

LET の年間女王は Order of Merit(オーダー・オブ・メリット) の1位で決まります。これは各大会の成績(賞金やポイント)を1年かけて積み上げる年間ランキングで、現在は「Race to Costa del Sol(レース・トゥ・コスタ・デル・ソル)」というブランド名で運用されています。上位入賞者にはシーズン末に総額25万ユーロのボーナスプールが用意され、最終戦 Andalucia Costa del Sol Open de España で年間1位が確定します(Race to Costa del Sol(LET 公式))。

Order of Merit が重要なのは、年間女王の称号だけでなく、翌季のシード(出場優先順位)や、ソルハイムカップ欧州チームの選出にも直結するからです。コツコツ上位フィニッシュを重ねた「その年いちばん安定して強かった選手」が頂点に立つ仕組みです。

2025年は Shannon Tan(シンガポール) が制し、シーズン2勝(Amundi German Masters・Hero Women's Indian Open)で初の年間女王に。3勝を挙げたルーキーの Mimi Rhodes(ミミ・ローズ/英) が最終戦まで争った末に2位となりました(Sky Sports)。最新の順位は下の連動ランキングで確認できます。

今季 Order of Merit (Race to Costa del Sol) 基準週: 2026-05-30
順位選手ポイント
1 Casandra Alexander 1777.65
2 Agathe Laisne 1514.70
3 Kelsey Bennett 1112.75
4 Anna Huang 1079.20
5 Alexandra Forsterling 949.82
6 Esme Hamilton 716.94
7 Kajsa Arwefjall 713.18
8 Leonie Harm 700.90
9 Pia Babnik 682.43
10 Cara Gainer 637.70
上位 10 名 ・ 公式順位表 ↗

出場権

LET の出場権は、大きく次の3つのルートで得られます。

① Qualifying School(予選会/通称 Lalla Aicha Q-School) シードを持たない選手がツアー出場権(カード)を争う予選会です。複数ステージを勝ち上がり、最終予選(Final Qualifying)は最大90ホールのストロークプレー(72ホール後にカット) で行われ、上位の選手に翌季の LET 出場権が与えられます(LET Q-School(LET 公式))。

② LET Access Series(LETAS/下部ツアー)からの昇格 下部ツアーである LET Access Series の年間ランキング上位者は、翌季の LET 出場権を獲得します。欧州女子ゴルフの登竜門で、若手が実績を積んで這い上がるルートです。

③ 国際枠・統合運営による相互出場 LPGA との統合運営により、両ツアー共催大会や、世界ランキング・主要メジャーを通じた相互の出場機会があります。Q-School の最終予選にも LPGA Q シリーズや Epson Tour、世界ランキング上位の選手が一定枠で参加できるなど、国際的に開かれた設計になっています(LET Q-School(LET 公式))。

主要トーナメント

LET は 欧州各国のナショナルオープンを骨格としつつ、近年は高賞金の国際シリーズが看板になっています。

また、女子メジャーの一部(アムンディ・エビアン選手権、AIG 全英女子オープン)は LET でも共催・連動しており、欧州の選手にとって世界の頂点を狙う舞台になっています。

注目選手

LET には、欧州を代表するトッププロが名を連ねます。ソルハイムカップ欧州チームの主力でもある以下の選手が中心です。

こうした選手の多くは LET と LPGA の両方でプレーしており、統合運営によって「欧州で育ち、世界で勝つ」キャリアパスが定着しています。なお2026年シーズン序盤(5月末時点)は Casandra Alexander(南アフリカ) が Order of Merit を引っ張る展開となっています。

日本での視聴方法

LET 単独主催の大会は、日本国内の地上波・BS で中継されることはほとんどありません。基本は LET 公式の YouTube チャンネルやデジタル配信で、ライブやハイライトを追う形になります(LET 公式)。

ただし、LPGA との共催大会や、エビアン選手権・AIG 全英女子オープンといった女子メジャーは、日本でも WOWOW などで放送・配信されることがあります。注目大会(特に共催メジャー)は、その都度 WOWOW や各配信サービスの編成を確認するのが確実です。

時差はおおむね 7〜8時間(欧州中心部で日本より7〜8時間遅い)。欧州開催の大会は日本時間の夕方〜深夜にプレーが進むことが多く、ライブ観戦の際は時差を意識すると見やすくなります。

関連ツアー

下部ツアーとして、LET は LET Access Series(LETAS) を運営しています。ここで年間上位に入ると LET への昇格権が得られる、欧州女子ゴルフの育成ツアーです。

統合運営パートナーは米国の LPGA Tour です。2020年以降の共同運営により、共催大会や相互の出場機会が広がっています。

連動する国際イベントとしては、欧州 vs 米国の対抗戦 ソルハイムカップが最重要です。欧州チームは LET を主な選出母体としており、さらに女子メジャーの アムンディ・エビアン選手権(欧州唯一のメジャー)や AIG 全英女子オープンとも深くつながっています。

よくある質問

LPGA との関係は?

2020年1月から、LET は米国の LPGA Tour と「ジョイントベンチャー(統合運営)」体制をとっています。運営会社 Ladies European Golf Venture Limited(LEGV)を共同で立ち上げ、LPGA・欧州ツアー(現 DP World Tour)・R&A の代表が経営に関与。これにより両ツアー共催の大会が増え、欧州と米国・世界の選手が舞台を行き来しやすくなりました。

Solheim Cup 欧州チームはどう選ぶ?

欧州 vs 米国の対抗戦ソルハイムカップでは、欧州チーム12名のうち8名が自動選出、4名がキャプテン推薦です。2024年大会では、自動枠の内訳は『LET のソルハイムカップ・ポイント上位2名』+『すでに選出された選手を除く、世界ランキング(Rolex Women's World Rankings)上位の LET メンバー6名』でした。つまり LET での活躍と世界ランキングの両方が選出の鍵になります。

日本人選手は出ている?

現状、LET をフル参戦の主戦場とする日本人選手は多くありません。日本のトップ選手は JLPGA や LPGA(米女子)を主戦場とする傾向が強いためです。一方で、LPGA との共催大会や女子メジャー、Q-School を通じて日本人選手が LET の舞台に登場する機会はあります。

Aramco Series(PIF グローバルシリーズ)とは?

サウジアラビアの政府系ファンド PIF が支える高賞金の国際シリーズです(旧称 Aramco Team Series)。個人戦とチーム戦を組み合わせた形式が特徴で、2026年は5大会・賞金総額1,500万ドル規模。LPGA と共催で米ラスベガス(Shadow Creek)に新設された Aramco Championship も含み、LET の看板シリーズになっています。

LET Access Series とは?

LET の下部(育成)ツアーである LET Access Series(LETAS)です。欧州各地で開催され、年間ランキング上位の選手に翌季の LET 出場権が与えられます。若手や Q-School で上位カードを逃した選手が、実績を積んで LET へ昇格するための登竜門です。

年間 OOM 王者は何が貰える?

Order of Merit(現ブランド名 Race to Costa del Sol)の年間1位は『欧州女子の年間女王』の称号を得ます。上位入賞者にはシーズン末に総額25万ユーロのボーナスプールが配分され、さらに翌季のシード(出場優先順位)や、ソルハイムカップ欧州チーム選出でも有利になります。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-01