日本シャフトは1959年神奈川県横浜市で創業したスチールシャフト専業メーカーです。本社・工場ともに横浜にあり、創業以来一貫して国内生産を続けています。1990年代に登場したN.S.PRO 950GHは90g台の軽量スチールとしてアイアン純正の標準セッティングを置き換え、それまで重量級だった国産アイアンの軽量化トレンドを作った歴史的なシャフトとして知られています。
中核ラインはN.S.PROシリーズとMODUS3シリーズの2系統。N.S.PROは850GH / 950GH / 1050GHの重量帯展開で国内アイアン純正の標準枠を独占的に占めており、MODUS3は2010年代以降のツアー仕様シリーズとしてTOUR 105 / 120 / 130 / SYSTEM 3の重量帯で展開しています。派生ラインにZELOS(超軽量帯のスチール)、REGIO(カーボン)、GOST(ウェッジ用)があり、specialtyはiron_shaftが中核ながらカーボンも一部展開しています。
ラインアップはN.S.PRO系(850GH / 950GH / 950 neo / 1050GHの重量帯ラインナップで、国内アイアン純正の標準)、MODUS3系(TOUR 105 / 120 / 130 / SYSTEM 3のツアー仕様)、ZELOS系(6 / 7 / 8の超軽量スチール、60g〜80g台)、REGIO系(カーボン)、GOST(ウェッジ専用)の5本柱。specialtyはiron_shaft中心ですが、ZELOSの超軽量化でシニア向け、REGIOでカーボン展開と幅を広げています。
ブランドの個性は重量帯の細かい刻みと、軽量化技術の蓄積です。N.S.PRO 950GH(98g前後)は1990年代後半に「軽くても挙動が乱れない」設計で純正アイアンの標準を一気に置き換え、その後850GH(85g前後)、1050GH(106g前後)と帯を広げながら国内ブランドのアイアン純正枠を独占的に押さえてきました。MODUS3はTOUR 120(120g前後)/ 130(130g前後)でツアー上級者向け重量帯を揃え、Dynamic Goldとのフィーリング差で選ばれるツアー支給比率の高いラインです。ZELOSは60g台までの超軽量化を実現し、軽量化を進めながらスチールの打感を維持したいゴルファー向けの選択肢を作りました。
採用実績は国内ブランドのアイアン純正でほぼ独占的で、ミズノ(Pro 241 / 245系)、スリクソン(ZX5 / ZX7 / ZXi系)、ブリヂストン(242 / 222系)の純正アイアンスチールではN.S.PROもしくはMODUS3が標準的に並びます。ピン や タイトリスト の国内モデルでもN.S.PROがオプションに入ることが多く、国内アイアン市場における存在感は世界的にも特殊な強さです。
日本シャフトのシャフトを純正搭載しているクラブメーカー。
ゴルフスケールに登録された全89本のシャフトから、日本シャフトのつかまり・弾道の高さ・重量・トルク・調子を市場全体と比較しています。リシャフトや純正シャフトの素性確認に、いま使っているシャフトの近くを探す手がかりとして。
市場全スチールシャフトの中で、日本シャフトの各シリーズがどこに位置するか(点 = シリーズの平均、灰点 = 市場全体)
日本シャフトは中調子が最多(ラインナップの 55%)
先調子ほどボールが上がりやすく、元調子ほど手元でタメをつくる設計。シリーズ 84 本の構成比を市場全体と比較
日本シャフトは市場よりやや軽量寄り
軽いほど振りやすく、重いほど球が安定する
日本シャフトは市場標準的なトルク設定
値が小さいほど手元剛性重視、大きいほど捻り戻りを使う設計
市場全カーボンシャフトの中で、日本シャフトの各シリーズがどこに位置するか(点 = シリーズの平均、灰点 = 市場全体)
日本シャフトは市場中央値の 20%。量販・純正寄りの価格帯
メーカー希望小売価格(税込)。高いほどカスタム・プレミアム志向
日本シャフトは市場よりやや重量寄り
軽いほど振りやすく、重いほど球が安定する
日本シャフトは市場よりやや低トルク寄り
値が小さいほど手元剛性重視、大きいほど捻り戻りを使う設計
日本シャフトのシャフトを発売年順に並べた年表。歴代モデルから廃番モデルまで横断比較できます。
世界のアイアン用スチールシャフト市場を二分するのがトゥルーテンパーDynamic Goldと日本シャフトN.S.PROです。Dynamic Goldは120g〜130g台の重量級スチールで世界標準(米国メジャー大手のアイアン純正の中心)、N.S.PRO 950GHは90g〜100g台の軽量スチールで国内ブランドのアイアン純正の標準。「重量級スチールの世界標準はDG」「軽量スチール国内標準はN.S.PRO」という棲み分けが定番です。上級者向けの上位ラインMODUS3 TOUR 120 / 130はDGと同じ重量帯ですが、フィーリングと先中元の挙動でMODUS3を選ぶプロ・上級アマも多く、「DGよりMODUS3のほうが粘る感覚」と言われることが多いです。
KBSは2008年創業の米国スチールメーカーで、ツアー支給比率の高いKBS Tourシリーズが代表ライン。日本シャフトMODUS3とKBS Tourは同じ100g〜130g台のツアー仕様帯で、フィーリングの違いと国内純正での採用ブランドの違いで選ばれます。「国内純正で標準的に並ぶのはN.S.PRO / MODUS3」「米国ツアー支給比率が高いのはKBS Tour」と覚えると整理しやすく、価格帯はどちらも実売1万円台〜2万円台で大差ありません。
三菱ケミカルMMTやフジクラPro 95iなどアイアン用カーボンが選択肢として増えていますが、国内アイアン純正のスチール枠では依然としてN.S.PRO / MODUS3が圧倒的標準です。アイアン用カーボンは、軽量化や振り抜きやすさを重視するゴルファー、フルカーボン構成のフルセットを組みたい層を中心に採用が広がっています。多くのフルセット構成では「ドライバーはカーボンの三菱/フジクラ、アイアンはスチールの日本シャフト」というセットで組まれるのが標準的です。