- T7の顔とT20の性能を掛け合わせたティアドロップ
- サテンとデニムカッパーの2仕上げを展開
- ツアーの声を反映した4種のソールグラインド
T22ウェッジは2021年10月に登場したミズノのツアーウェッジ。Tはティアドロップを意味し、ショートゲームの名手ルーク・ドナルドの意見を汲んで作られた。サテンとデニムカッパーの2仕上げを展開し、テーパードブレード形状と銅下メッキ、ロフト別のクワッドカットグルーブを組み合わせる。
2021年10月に発売されたT22ウェッジは、ミズノのツアーウェッジ系譜であるTシリーズの世代交代モデルだ。Tはティアドロップの頭文字で、ハイトウの流れるようなヘッド形状を指す。ミズノのクリス・ヴォシャルは、伝統的な顔で支持されたT7と、テーパードブレードで重心を追い込んだT20という性格の違う2本について、T22はその2本の良いところを結婚させたモデルだと海外メディアの取材で説明している。
国内向けに展開されたのは、反射を抑えたサテンと、銅メッキの存在感を前面に出したデニムカッパーの2仕上げ。デニムカッパーは熟練のクラフトマンが一本ずつ手作業で研磨し、あえて色を落ち着かせるエイジング処理を施している。ソールはツアーのフィードバックを反映したS / D / C / Xの4種のグラインドが用意され、バウンスを残したタイプから大胆に削り込んだタイプまで性格が振り分けられている。
素材はマイルドスチールS25Cにボロンを加えた軟鉄ボロン鋼で、グレインフローフォージド製法で打ち抜く。仕上げの下には薄い銅の層を挟み、溝はロフト別に深さと幅を変えるクワッドカットグルーブ。加えてレーザーで刻んだハイドロフローマイクログルーブが雨や露を排水し、ウェットな場面でもスピンの落ち込みを抑えると公表されている。
| ロフト角 | 左利き対応 | バウンス角 | ライ角 | フェースプログレッション |
|---|---|---|---|---|
| 48.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 50.0° | ✕ | 7.0° | 63.0° | 4.3mm |
| 52.0° | ✕ | 9.0° | 63.0° | 5.1mm |
| 54.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 4.7mm |
| 56.0° | ✕ | 6.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 56.0° | ✕ | 10.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 56.0° | ✕ | 14.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 58.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 58.0° | ✕ | 12.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 58.0° | ✕ | 16.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 60.0° | ✕ | 6.0° | 63.0° | 6.0mm |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | バンス角 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DYNAMIC GOLD HT WEDGE | - | 48,50,52,54,56,58,60 | 8.0° (#48,54,58) / 7.0° (#50) / 9.0° (#52) / 6.0° (#56,60) | S200 | D3 (#48) / D4 (#50,52,54,56,58,60) | 475 g (#58) | 129.0 g | 4.95 |
| ロフト角 | 左利き対応 | バウンス角 | ライ角 | フェースプログレッション |
|---|---|---|---|---|
| 48.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 50.0° | ✕ | 7.0° | 63.0° | 4.3mm |
| 52.0° | ✕ | 9.0° | 63.0° | 5.1mm |
| 54.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 4.7mm |
| 56.0° | ✕ | 6.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 56.0° | ✕ | 10.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 56.0° | ✕ | 14.0° | 63.0° | 5.5mm |
| 58.0° | ✕ | 8.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 58.0° | ✕ | 12.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 58.0° | ✕ | 16.0° | 63.0° | 6.3mm |
| 60.0° | ✕ | 6.0° | 63.0° | 6.0mm |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | バンス角 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DYNAMIC GOLD HT WEDGE | - | 48,50,52,54,56,58,60 | 8.0° (#48,54,58) / 7.0° (#50) / 9.0° (#52) / 6.0° (#56,60) | S200 | D3 (#48) / D4 (#50,52,54,56,58,60) | 475 g (#58) | 129.0 g | 4.95 |
仕上げから見ていく。サテンは反射を抑えた落ち着いた表情で、色の変化が目立ちにくい。買ったときの顔のまま長く使いたい層には迷わずこちらだ。下地には銅の層が入っているので、感触の面でデニムカッパーに大きく劣るわけではない。
デニムカッパーは、通常の銅メッキより明るさを落とすエイジング処理が入る。ヴォシャルはこの処理について、照り返しを抑えるだけでなく打感をさらに軟らかくする効果まで狙ったものだと語っている。ただし使い込めば色は擦れ、錆も浮いてくる。その変化を一本ごとの味と受け取れるかが分かれ目で、購入者レビューでも評価が割れやすい部分だ。
グラインドの選び方はこう整理できる。Sはソール全体を最も残した直線的な削り方で、バウンスの大部分がそのまま効くため、フルスイングを多用する低ロフト帯に素直に収まる。Dはヒールとトウに控えめな逃げを入れた中庸型で、ターフとの当たりを変えずにフェースをそっと操れる万能型として海外メディアの試打でも支持が厚い。Cはより三日月状に削って開いて使う場面に、Xはトウ・ヒール・バウンス部まで大胆に削り込み、フェースの開き具合で自分でバウンスを作る上級者向けとなる。国内メディアによれば、番手ごとに最適なタイプが固定されるロフトと、削り方を選べるロフトがある。
ミズノ内の住み分けを押さえたい。翌年のS23は重心をセンターへ寄せて打点のブレを吸収する設計で、狙う層がそもそも違う。球を操る引き出しと顔の美しさを取るならT22、距離の安定を取るならS23という分け方が実態に近い。後継のT24は溝をロフト別にさらに作り分け、抜け重視のVタイプを加えてソールの選択肢を広げているので、新しい世代のスピンと守備範囲を求めるならそちらが上位互換になる。
前世代との比較も参考になる。T22はトップエッジを大きく面取りしてアドレス時に薄く見せており、T20の性能のままT7系の伝統的な顔を取り戻したと捉えるとよい。再現性重視のMizuno Pro S18も完成度は高いが、世代は古い。純正はダイナミックゴールドHTが基準になる。
| モデル | スピン | 抜け | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| T22サテン仕上げ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 軟らかい | 反射を抑えた標準仕上げ |
| T22デニムカッパー仕上げ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 非常に軟らかい | 手研磨のエイジング仕上げ |
| 低ロフト帯(48〜52度) | ○ | ○ | ○ | ○ | 分厚い | フルショット主体の距離担当 |
| 中ロフト帯(54度) | ◎ | ○ | ○ | ○ | 軟らかい | つなぎの中間帯 |
| 高ロフト帯(56〜58度) | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 軟らかい | バウンスの振れ幅が最も広い帯 |
| 最高ロフト帯(60度) | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 軟らかい | 低バウンスのロブ特化 |
表は同シリーズ内の相対比較で、絶対値ではない。2つの仕上げはヘッド形状もソール構成も共通のため性能はほぼ横並びで、差が出るのはアドレス時の見え方と経年変化、そして銅の層に由来する感触の濃さだけだ。キャラクター差はロフト帯とグラインドで決まる。国内で登録されるロフトは48〜60度。注目したいのは高ロフト帯の懐の深さで、56度はバウンス6〜14度、58度は8〜16度と極端に広い幅から選べる。入射角の急な層は厚めのバウンス、払い打つ層は薄めのバウンスへと、同じロフトのまま芝質と打ち方に合わせ込める設計だ。一方で60度は6度のみと絞られる。
同ウェッジカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
同ウェッジカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| T22サテン仕上げ |
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| T22デニムカッパー仕上げ |
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| 低〜中ロフト帯(48〜54度) |
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| 高ロフト帯(56〜58度) |
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