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JGTO (国内男子ツアー) 完全ガイド

JGTO(日本ゴルフツアー機構)が主催する国内男子ツアーは、日本の男子プロが主戦場とする最大のツアーです。1973年のツアー制度施行を起点に、1999年にPGA(日本プロゴルフ協会)のトーナメント部門が分離独立してJGTOが発足しました。ジャンボ尾崎(尾崎将司)らが築いた黄金期を経て、ここから松山英樹・金谷拓実がPGA TOURの主戦場へと巣立っています。現役は蝉川泰果・中島啓太・星野陸也ら新世代が中心です。本記事では「JGTOとは何か」から、2026年に始まった年間王者のポイント制、QTやシードの出場権、3大トーナメント、日本での視聴方法までを、初心者にもわかりやすく整理します。

川奈ホテル富士コースのフェアウェイと相模湾、桜
日本を代表するトーナメント開催コースのひとつ、川奈ホテル富士コース。相模湾を望むシーサイドの18ホール 江戸村のとくぞう / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
ポイントランキング(海外メジャー含む) 基準週: 2026-07-14 (2026 シーズン)
順位選手ポイント
1 細野 勇策 1141.92
2 米澤 蓮 1049.60
3 藤本 佳則 984.81
4 石坂 友宏 913.97
5 岩﨑 亜久竜 840.51
6 岩田 寛 773.31
7 堀川 未来夢 663.06
8 S・ノリス 624.75
9 佐藤 大平 583.47
10 宋 永漢 579.11
上位 10 名 / 全 165 名 ・ 公式順位表で全順位を見る ↗

JGTOとは

JGTO (国内男子ツアー) 完全ガイド プレイヤー分布
中央値 (p50) と上位10% (p90) の差で競技レベルを可視化 ゴルフスケール集計・公式statsより

JGTO(ジェイ・ジー・ティー・オー)は、日本の男子プロゴルフツアーを主催・主管する組織で、正式名称は 一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(Japan Golf Tour Organization)、本部は東京に置かれています(JGTO公式)。

発足は 1999年で、それまで男子ツアーを束ねていた日本プロゴルフ協会(PGA)のトーナメント部門が分離独立する形で生まれました。その後2005年に社団法人化、2013年に一般社団法人へ移行して現在に至ります(JGTO機構案内)。

JGTOが運営する国内男子ツアーは、年間20試合以上が組まれる日本最大級の男子プロツアーです(JGTO年間スケジュール)。後述の通り、2026年シーズンから年間王者をポイント制で決める新制度に移行しました(それ以前は賞金額そのもので決める「賞金王」制度でした)。賞金ランキング自体は廃止されず、部門別ランキングの一つとして引き続き公表されます。

歴史

日本男子ゴルフの歩みを、節目だけ年表で押さえておきましょう。

できごと
1926 第1回 日本プロゴルフ選手権(主催:JPGAの源流)が開催
1927 第1回 日本オープンゴルフ選手権(主催:JGA・日本ゴルフ協会)が開催(JGA大会の歴史)
1973 日本に ツアー制度が施行(当初は日本プロゴルフ協会の中のツアー部門)
1970〜90年代 AON時代。青木功(A)・尾崎将司(O)・中嶋常幸(N)が人気を牽引
〜2010 ジャンボ尾崎こと尾崎将司が ツアー通算94勝(JGTO公式記録の最多勝)を積み上げる
1999 PGAのトーナメント部門が分離独立し JGTO設立
2010年代 松山英樹がアマからプロへ。国内で実績を残しPGA TOURの主戦場へ
2020年代 金谷拓実・中島啓太・蝉川泰果ら新世代が台頭。金谷はPGA TOURにも挑戦

とくに AON時代は、テレビ中継とともに日本のゴルフ人気を押し上げた重要な時期として語られます。尾崎将司の通算94勝は、JGTOが公式記録として認める最多勝記録です。

年間スケジュール

JGTOの国内男子ツアーは、春に開幕し年末に最終戦を迎える暦年制(1月〜12月)で動いています(JGTO年間スケジュール)。

春から年末まで全国を転戦し、最終戦の結果まで含めてポイントランキングが確定し、その1位が 年間王者となります(2026年シーズンからの方式。それ以前は賞金額で決める「賞金王」でした)。

年間王者の決め方 (2026年からポイント制)

JGTOポイントランキングTop 10
国内男子の年間ポイント王争い。順位ポイント × 大会格倍率(国内メジャー1.25・海外メジャー1.5)の年間合計 ゴルフスケール集計・jgto.orgより

JGTOは 2026年シーズンから、年間王者をポイント制で決める新方式に移行しました。各大会の順位に応じてポイント(優勝500ptなど)が与えられ、大会の格に応じた倍率(国内メジャー1.25倍・海外メジャー1.5倍など)も加わります。1年間のポイント合計の1位がその年の 年間王者で、このポイントランキングは翌季のシード権の基準にもなります。2025年までは、PGA TOURのFedExCupのようなポイント制ではなく 賞金額そのものでランキングを作る「賞金王」制度でした。なお 賞金ランキング自体は廃止されず、部門別ランキングの一つとして引き続き公表されます。

2025年の賞金王は金子駆大(かねこ かいと)でした。5月の関西オープンでツアー初優勝を挙げ、11月の三井住友VISA太平洋マスターズで2勝目。最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップを経て23歳で初戴冠し、ツアー制度施行後、初優勝したシーズンに賞金王へ上り詰めたのは日本人選手として初となりました(GDO・国内男子賞金ランキング2025)。

なお、松山英樹や(海外参戦の多い年の)金谷拓実が JGTOの賞金ランキングに載らない、あるいは下位にとどまることがありますが、これは不具合ではありません。彼らはPGA TOURを主戦場としており、国内ツアーへの出場機会が少ない(賞金加算の対象試合に出ていない)ためで、JGTOの集計としては正常な状態です。

今季JGTOポイントランキング 基準週: 2026-07-14
順位選手ポイント
1 細野 勇策 1141.92
2 米澤 蓮 1049.60
3 藤本 佳則 984.81
4 石坂 友宏 913.97
5 岩﨑 亜久竜 840.51
6 岩田 寛 773.31
7 堀川 未来夢 663.06
8 S・ノリス 624.75
9 佐藤 大平 583.47
10 宋 永漢 579.11
上位 10 名 ・ 公式順位表 ↗

出場権・シード

JGTOポイント分布 (N=146)
ロングテール分布。Top 3 (赤点線) と上位シード枠の境界を視覚化 ゴルフスケール集計・jgto.orgより

JGTOツアーに出るための主な入口は次の通りです。

つまり「前年の成績(シード)を守る」「QTを勝ち上がる」「下部ツアーで結果を出す」という複数のルートが用意されています。

主要トーナメント

JGTOツアーの中でとくに格が高いとされるのが、次の 3大トーナメントです。主催団体が異なる点が初心者には分かりにくいので、表で整理します。

大会 主催 第1回 位置づけ
日本オープンゴルフ選手権 JGA(日本ゴルフ協会) 1927年 日本一の「オープン」王者を決める国内最高峰の一つ
日本プロゴルフ選手権 JPGA(日本プロゴルフ協会) 1926年 プロの日本一を決める伝統大会
ゴルフ日本シリーズJTカップ JGTO シーズン最終戦。上位者のみ出場

ポイントは、日本オープンはJGA、日本プロはJPGAという別の団体がそれぞれ主催しており、いずれもJGTOツアーの公式競技として賞金ランキングに加算される一方、運営母体はJGTOではないという点です。どちらも歴史と権威のある大会で、「どちらが格上」と一概には言えません。

このほか、千葉県で開かれる ZOZO CHAMPIONSHIP(2025年からBaycurrent Classic)のように、PGA TOURが主管し日本で開催される大会もあります。JGTOの上位選手にも出場枠が与えられますが、年によってJGTO公式競技としての扱いが異なるため、賞金加算の有無は大会ごとの規定によります。

注目選手・歴代王者

Hideki Matsuyama in the Masters green jacket, 2021
2021年マスターズを制し、緑のジャケットで帰国報告した松山英樹(左) 首相官邸 / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

現役のトップ層 近年のJGTOは、2025年賞金王の 金子駆大、アマチュア時代から注目された 蝉川泰果中島啓太、賞金王経験者の 星野陸也金谷拓実ら、20〜30代前半の新世代が中心です。

海外で戦う巣立ち組 日本男子の第一人者 松山英樹は、国内で実績を積んだのちPGA TOURへ。2021年マスターズを制し、いまも世界の上位で戦っています。金谷拓実もPGA TOURに挑戦するなど、JGTOは「世界への登竜門」としての性格も持ちます。

黄金期のレジェンド 1970〜90年代の AON時代を彩った青木功・尾崎将司・中嶋常幸は、日本ゴルフ史を語るうえで欠かせません。中でも 尾崎将司(ジャンボ尾崎)のツアー通算94勝は、JGTO公式記録の最多勝です。

近年の賞金王

賞金王
2022 比嘉一貴
2023 中島啓太
2024 金谷拓実
2025 金子駆大

(各年の出典:GDO国内男子賞金ランキング。最新の順位は本サイトの賞金ランキングをご参照ください)

日本での視聴方法

JGTOの試合は、テレビとネット配信の両方で視聴できます(放送・配信の体制は大会・年度ごとに変わるため、視聴前に各サービスの最新情報をご確認ください)。

スコア速報やリーダーボードは、JGTO公式サイトでもリアルタイムに確認できます。

いま申し込める観戦サービス 広告・PR

料金・配信内容は変更されることがあります。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

関連ツアー

JGTOの国内男子ツアーは、下部・シニア・海外の各ツアーとつながっています。

下部ツアーで力をつけてレギュラーへ、そして一部はさらに世界へ——というステップアップの構造になっています。

よくある質問

JGTOの年間王者はどう決まる?

2026年シーズンから、各大会の順位に応じたポイントの年間合計が最も多い選手が年間王者になります(大会の格に応じた倍率もあります)。2025年までは、その年(1月〜12月)の獲得賞金の合計額が最も多い選手を「賞金王」とする方式でした。賞金ランキング自体は引き続き部門別ランキングとして公表されます。いずれも最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップまでの結果で確定します。

なぜ松山英樹はJGTO賞金ランキングに載っていないことがある?

松山英樹はPGA TOURを主戦場としており、国内男子ツアーへの出場機会が少ないためです。JGTOの賞金ランキングは国内ツアーの賞金加算対象試合の獲得額で集計されるので、出場していない年は載らない・下位にとどまるのが正常な状態で、不具合ではありません。

QTって何?

QT(予選会)は、シード権を持たない選手のための予選会です。ファーストQTからファイナルQTまでの複数ステージで行われ、勝ち上がった順位(QTランキング)が高いほど、翌季の大会に出場しやすくなります。

日本オープンと日本プロはどっちが格上?

どちらも歴史と権威のある大会で、一概に優劣は付けられません。違いは主催団体で、日本オープンはJGA(日本ゴルフ協会)が1927年から、日本プロはJPGA(日本プロゴルフ協会)が1926年から主催しています。いずれもJGTOツアーの公式競技です。

ABEMAツアー(ACNツアー)って何?

JGTOの下部ツアーです。元は「チャレンジツアー」で、2020〜2024年は「ABEMAツアー」、2025年からは「ACNツアー」として運営されています。上位選手は翌季レギュラーツアーの出場優先権を得られる、若手の登竜門です。

ZOZO CHAMPIONSHIPはJGTO?それともPGA TOUR?

ZOZO CHAMPIONSHIP(2025年からBaycurrent Classic)は、千葉県で開催されるPGA TOURが主管する大会です。JGTOの上位選手にも出場枠が与えられますが、JGTO公式競技としての扱い(賞金加算の有無)は年・大会の規定によって異なります。

JGTOの試合を地上波で見られる?

大会によっては最終日などが地上波・BSで放送されます。継続的に観るならゴルフネットワーク(スカパー!・ケーブルTV・ひかりTV等)や、LeminoやU-NEXTなどのネット配信が便利です。体制は年度ごとに変わるため最新情報をご確認ください。

若手はどこから出てくる?

アマチュア・大学ゴルフで実績を残した選手、QTを勝ち上がった選手、下部のABEMA/ACNツアーで上位に入った選手などが、レギュラーツアーに上がってきます。近年は学生時代から活躍した蝉川泰果・中島啓太らがこのルートから台頭しました。

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出典・公式リンク

最終更新: 2026-06-03