JGTO(日本ゴルフツアー機構)が主催する国内男子ツアーは、日本の男子プロが主戦場とする最大のツアーです。1973年のツアー制度施行を起点に、1999年にPGA(日本プロゴルフ協会)のトーナメント部門が分離独立してJGTOが発足しました。ジャンボ尾崎(尾崎将司)らが築いた黄金期を経て、ここから松山英樹・金谷拓実がPGA TOURの主戦場へと巣立っています。現役は蝉川泰果・中島啓太・星野陸也ら新世代が中心です。本記事では「JGTOとは何か」から、賞金王制度、QTやシードの出場権、3大トーナメント、日本での視聴方法までを、初心者にもわかりやすく整理します。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 米澤 蓮 | 51524769.00 |
| 2 | 細野 勇策 | 45954722.00 |
| 3 | 藤本 佳則 | 35303851.00 |
| 4 | 石坂 友宏 | 32865300.00 |
| 5 | 宋 永漢 | 30008000.00 |
| 6 | 堀川 未来夢 | 27463430.00 |
| 7 | S・ノリス | 23795000.00 |
| 8 | T・スマイス | 23428042.00 |
| 9 | 木下 稜介 | 22703188.00 |
| 10 | 永野 竜太郎 | 16582724.00 |
JGTO(ジェイ・ジー・ティー・オー)は、日本の男子プロゴルフツアーを主催・主管する組織で、正式名称は 一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(Japan Golf Tour Organization)、本部は東京に置かれています(JGTO 公式)。
発足は 1999年で、それまで男子ツアーを束ねていた日本プロゴルフ協会(PGA)のトーナメント部門が分離独立する形で生まれました。その後 2005年に社団法人化、2013年に一般社団法人へ移行して現在に至ります(JGTO 機構案内)。
JGTOが運営する国内男子ツアーは、年間20試合以上が組まれる日本最大級の男子プロツアーです(JGTO 年間スケジュール)。後述の通り、年間王者を 賞金額そのもので決める「賞金王」制度を採用しているのが大きな特徴で、選手にとっては1年を通じた賞金獲得が直接タイトルに結びつきます。
日本男子ゴルフの歩みを、節目だけ年表で押さえておきましょう。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1926 | 第1回 日本プロゴルフ選手権(主催:JPGA の源流)が開催 |
| 1927 | 第1回 日本オープンゴルフ選手権(主催:JGA・日本ゴルフ協会)が開催(JGA 大会の歴史) |
| 1973 | 日本に ツアー制度が施行(当初は日本プロゴルフ協会の中のツアー部門) |
| 1970〜90年代 | AON 時代。青木功(A)・尾崎将司(O)・中嶋常幸(N)が人気を牽引 |
| 〜2010 | ジャンボ尾崎こと尾崎将司が ツアー通算94勝(JGTO 公式記録の最多勝)を積み上げる |
| 1999 | PGA のトーナメント部門が分離独立し JGTO 設立 |
| 2010年代 | 松山英樹がアマからプロへ。国内で実績を残し PGA TOUR の主戦場へ |
| 2020年代 | 金谷拓実・中島啓太・蝉川泰果ら新世代が台頭。金谷は PGA TOUR にも挑戦 |
とくに AON 時代は、テレビ中継とともに日本のゴルフ人気を押し上げた重要な時期として語られます。尾崎将司の通算94勝は、JGTO が公式記録として認める最多勝記録です。
JGTOの国内男子ツアーは、春に開幕し年末に最終戦を迎える暦年制(1月〜12月)で動いています(JGTO 年間スケジュール)。
春から年末まで全国を転戦し、最終戦の結果まで含めて賞金ランキングが確定、その1位が「賞金王」となります。
JGTOの年間王者は、1年間で獲得した賞金額の合計が最も多い選手=「賞金王」です。PGA TOURのFedExCupのようなポイント制ではなく、賞金額そのものでランキングを作るのがJGTO流です。
2025年の賞金王は金子駆大(かねこ かいと)でした。5月の関西オープンでツアー初優勝を挙げ、11月の三井住友VISA太平洋マスターズで2勝目。最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップを経て23歳で初戴冠し、ツアー制度施行後、初優勝したシーズンに賞金王へ上り詰めたのは日本人選手として初となりました(GDO・国内男子賞金ランキング 2025)。
なお、松山英樹や(海外参戦の多い年の)金谷拓実が JGTOの賞金ランキングに載らない、あるいは下位にとどまることがありますが、これは不具合ではありません。彼らはPGA TOURを主戦場としており、国内ツアーへの出場機会が少ない(賞金加算の対象試合に出ていない)ためで、JGTOの集計としては正常な状態です。
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 米澤 蓮 | 51524769.00 |
| 2 | 細野 勇策 | 45954722.00 |
| 3 | 藤本 佳則 | 35303851.00 |
| 4 | 石坂 友宏 | 32865300.00 |
| 5 | 宋 永漢 | 30008000.00 |
| 6 | 堀川 未来夢 | 27463430.00 |
| 7 | S・ノリス | 23795000.00 |
| 8 | T・スマイス | 23428042.00 |
| 9 | 木下 稜介 | 22703188.00 |
| 10 | 永野 竜太郎 | 16582724.00 |
JGTOツアーに出るための主な入口は次の通りです。
つまり「前年の成績(シード)を守る」「QTを勝ち上がる」「下部ツアーで結果を出す」という複数のルートが用意されています。
JGTOツアーの中でとくに格が高いとされるのが、次の 3大トーナメントです。主催団体が異なる点が初心者には分かりにくいので、表で整理します。
| 大会 | 主催 | 第1回 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 日本オープンゴルフ選手権 | JGA(日本ゴルフ協会) | 1927年 | 日本一の「オープン」王者を決める国内最高峰の一つ |
| 日本プロゴルフ選手権 | JPGA(日本プロゴルフ協会) | 1926年 | プロの日本一を決める伝統大会 |
| ゴルフ日本シリーズ JT カップ | JGTO | ― | シーズン最終戦。上位者のみ出場 |
ポイントは、日本オープンはJGA、日本プロはJPGAという別の団体がそれぞれ主催しており、いずれもJGTOツアーの公式競技として賞金ランキングに加算される一方、運営母体はJGTOではないという点です。どちらも歴史と権威のある大会で、「どちらが格上」と一概には言えません。
このほか、千葉県で開かれる ZOZO CHAMPIONSHIP(2025年からBaycurrent Classic)のように、PGA TOURが主管し日本で開催される大会もあります。JGTOの上位選手にも出場枠が与えられますが、年によってJGTO公式競技としての扱いが異なるため、賞金加算の有無は大会ごとの規定によります。
現役のトップ層 近年のJGTOは、2025年賞金王の 金子駆大、アマチュア時代から注目された 蝉川泰果・中島啓太、賞金王経験者の 星野陸也・金谷拓実ら、20〜30代前半の新世代が中心です。
海外で戦う巣立ち組 日本男子の第一人者 松山英樹は、国内で実績を積んだのちPGA TOURへ。2021年マスターズを制し、いまも世界の上位で戦っています。金谷拓実もPGA TOURに挑戦するなど、JGTOは「世界への登竜門」としての性格も持ちます。
黄金期のレジェンド 1970〜90年代の AON 時代を彩った青木功・尾崎将司・中嶋常幸は、日本ゴルフ史を語るうえで欠かせません。中でも 尾崎将司(ジャンボ尾崎)のツアー通算94勝は、JGTO公式記録の最多勝です。
近年の賞金王
| 年 | 賞金王 |
|---|---|
| 2022 | 比嘉一貴 |
| 2023 | 中島啓太 |
| 2024 | 金谷拓実 |
| 2025 | 金子駆大 |
(各年の出典:GDO 国内男子賞金ランキング。最新の順位は本記事に連動する賞金ランキングDBをご参照ください)
JGTOの試合は、テレビとネット配信の両方で視聴できます(放送・配信の体制は大会・年度ごとに変わるため、視聴前に各サービスの最新情報をご確認ください)。
スコア速報やリーダーボードは、JGTO公式サイトでもリアルタイムに確認できます。
JGTOの国内男子ツアーは、下部・シニア・海外の各ツアーとつながっています。
下部ツアーで力をつけてレギュラーへ、そして一部はさらに世界へ——というステップアップの構造になっています。
その年(1月〜12月)の獲得賞金の合計額が最も多い選手が賞金王です。PGA TOURのようなポイント制ではなく、賞金額そのものでランキングを作ります。最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップまでの結果で確定します。
松山英樹はPGA TOURを主戦場としており、国内男子ツアーへの出場機会が少ないためです。JGTOの賞金ランキングは国内ツアーの賞金加算対象試合の獲得額で集計されるので、出場していない年は載らない・下位にとどまるのが正常な状態で、不具合ではありません。
QT(クォリファイングトーナメント)は、シード権を持たない選手のための予選会です。ファーストQTからファイナルQTまでの複数ステージで行われ、勝ち上がった順位(QTランキング)が高いほど、翌季の大会に出場しやすくなります。
どちらも歴史と権威のある大会で、一概に優劣は付けられません。違いは主催団体で、日本オープンはJGA(日本ゴルフ協会)が1927年から、日本プロはJPGA(日本プロゴルフ協会)が1926年から主催しています。いずれもJGTOツアーの公式競技です。
JGTOの下部ツアーです。元は「チャレンジツアー」で、2020〜2024年は「ABEMAツアー」、2025年からは「ACNツアー」として運営されています。上位選手は翌季レギュラーツアーの出場優先権を得られる、若手の登竜門です。
ZOZO CHAMPIONSHIP(2025年からBaycurrent Classic)は、千葉県で開催されるPGA TOURが主管する大会です。JGTOの上位選手にも出場枠が与えられますが、JGTO公式競技としての扱い(賞金加算の有無)は年・大会の規定によって異なります。
大会によっては最終日などが地上波・BSで放送されます。継続的に観るならゴルフネットワーク(スカパー!・ケーブルTV・ひかりTV等)や、LeminoやU-NEXTなどのネット配信が便利です。体制は年度ごとに変わるため最新情報をご確認ください。
アマチュア・大学ゴルフで実績を残した選手、QTを勝ち上がった選手、下部のABEMA/ACNツアーで上位に入った選手などが、レギュラーツアーに上がってきます。近年は学生時代から活躍した蝉川泰果・中島啓太らがこのルートから台頭しました。
最終更新: 2026-06-01