USTマミヤは、カメラ製造で知られた旧マミヤ光機の系譜を継ぐマミヤ・オーピー株式会社(東証スタンダード上場・証券コード 7991)と、米国 UST(United Sports Technologies)が1990年代に合弁で立ち上げたゴルフシャフト事業を源流に持つブランドです。日本拠点は千葉県千葉市、米国拠点はカリフォルニア州アナハイムにあり、日米2拠点で開発と販売を行っています。法人としては国内のマミヤ・オーピーと米国の UST Mamiya は別法人で、それぞれの市場で独立した展開をしています。
ブランドの中核は2010年代から本格化した ATTAS(アタス)シリーズで、ATTAS 6☆ / 7☆ / KING / Daaas / Trump / V2 と独特のネーミングで世代を重ねてきました。ATTAS のキャラ性ある名称展開は日本の純正カスタム市場で目を引く存在となり、ブリヂストン TOUR B / 本間 BERES の純正カスタムオプションでは ATTAS 系が常連として並んでいます。超軽量帯では Helium シリーズ(30〜40g 台)でシニア・女性層の市場を切り開きました。
ラインアップは ATTAS 系(V2 / KING / Daaas / Trump / 6☆ / 7☆ などのキャラクター展開)、Helium 系(30〜40g 台の超軽量カーボン)、AttaS 11(量販価格帯)、Mamiya 系(国内向けプレミアム)の4本柱。specialty は「both」設定で、ドライバー/FW 用カーボンが主力ながらアイアン用カーボン Recoil シリーズも米国市場で長期展開しています。
ブランドの個性はモデル名に強く現れており、ATTAS は世代ごとに「KING」「Daaas」「Trump」といったインパクトのあるキャラクター名を冠することで、純正カスタム一覧での識別性を高める戦略を取ってきました。挙動キャラは中元調子の安定系から先調子の弾き系まで幅広く、トルク帯も3°台から5°台まで揃います。Helium は30g 台という超軽量設計でシニア・女性層・ヘッドスピード40 m/s 以下のゴルファーに訴求するシリーズで、超軽量帯のカーボンシャフトとしては国内市場で独自のポジションを確立しています。
採用実績は国内大手の純正カスタム比率が高く、ブリヂストン(TOUR B JGR / B シリーズ)や本間ゴルフ(BERES)のドライバー純正オプションに ATTAS が標準で並ぶのが特徴。米国市場ではアフターカスタム・リシャフト用途が中心で、量販店の純正カスタムより専門店流通の比率が高い棲み分けになっています。
USTマミヤのシャフトを純正搭載しているクラブメーカー。
ゴルフスケールに登録された全127本のシャフトから、USTマミヤのつかまり・弾道の高さ・重量・トルク・調子を市場全体と比較しています。リシャフトや純正シャフトの素性確認に、いま使っているシャフトの近くを探す手がかりとして。
市場全カーボンシャフトの中で、USTマミヤの各シリーズがどこに位置するか(点 = シリーズの平均、灰点 = 市場全体)
USTマミヤは市場よりやや低価格帯
メーカー希望小売価格(税込)。高いほどカスタム・プレミアム志向
USTマミヤは中調子が最多(ラインナップの 72%)
先調子ほどボールが上がりやすく、元調子ほど手元でタメをつくる設計。シリーズ 122 本の構成比を市場全体と比較
USTマミヤは市場標準的な重量設定
軽いほど振りやすく、重いほど球が安定する
USTマミヤは市場よりやや低トルク寄り
値が小さいほど手元剛性重視、大きいほど捻り戻りを使う設計
USTマミヤのシャフトを発売年順に並べた年表。歴代モデルから廃番モデルまで横断比較できます。
フジクラ Ventus / 三菱ケミカル Diamana・Tensei が テーラーメイド / キャロウェイ / タイトリスト の米国大手 OEM 純正で並ぶのに対し、USTマミヤ ATTAS は ブリヂストン TOUR B / 本間 BERES など国内大手純正での比率が高いのが棲み分けです。「米国大手純正の Ventus / Diamana」「国内大手純正の ATTAS」と覚えると、量販店のドライバー純正カスタム一覧を見たときに整理がつきます。挙動キャラ・トルク帯・重量帯のラインナップ幅は3社とも豊富ですが、ATTAS は世代ごとのキャラクター名(KING / Daaas / Trump など)でモデル選びの語彙が立ちやすいのも個性です。
同じ国内中堅でも、グラファイトデザイン Tour AD は実売6〜10万円のカスタム専業ハイエンドで、ヘッドとは別々に単品リシャフトで購入するのが基本。USTマミヤ ATTAS は国内大手の純正カスタムに数千円〜2万円台で組み込めるパターンが多く、純正カスタム流通の比率が高いのが特徴です。「フィッティング前提のハイエンド Tour AD」「純正で気軽に組める ATTAS」という流通経路の違いがそのままキャラクターになっています。
トゥルーテンパーや日本シャフトはアイアン用スチールが主力のメーカーで、USTマミヤとはカテゴリーが基本的に異なります。USTマミヤはカーボンが主体で、アイアン用カーボン Recoil 系を一部展開する程度。「ドライバー〜FW のカーボンは USTマミヤ」「アイアンのスチールはトゥルーテンパー/日本シャフト」と棲み分けるのが現実的で、フルセットを組むときは両カテゴリのメーカーを併用するのが標準的です。