グラファイトデザインは1989年8月に設立された、カーボンシャフトの専業メーカーです。本社と工場はいずれも埼玉県秩父市太田にあり、翌1990年8月に秩父で本社工場を建設・操業を開始して以来、この地で生産を続けています。2001年12月にJASDAQ市場へ上場した上場企業で、従業員数は128名(2026年2月末時点)です。2026年1月には本社第1工場を建て替え、新しい第1工場の稼働を開始しました。
看板のTOUR ADシリーズは2002年11月に自社ブランドシャフトとして販売を開始しました。それ以前から国内外のクラブメーカー向けにシャフトを供給しており、企業情報に記載されている主な取引先にはブリヂストンスポーツ、プロギア、住友ゴム工業、ミズノ、Acushnet、Callaway Golf、TaylorMade、東レが並びます。OEM供給と自社ブランドの両輪で事業を組み立ててきたメーカーです。
ゴルフシャフト以外に、カーボン繊維を使った各種パイプ成型品を手がけるコンポジット事業も持っており、2018年4月には専任部署を設置しています。
ブランドは3つあります。中核のTOUR ADはドライバーシャフトを中心とするツアー志向ブランドで、公式は日本男子ツアーでの高い使用率を掲げています。「秩父」は40g台からの軽さとしなやかさを両立させた最上位ブランドで、現行の「秩父 弍」ではクラレ製の液晶ポリマー繊維ベクトランを採用し、ねじれを抑える設計としています。RAUNEはハイブリッド、アイアン、ウェッジ向けのシリーズで、ハイブリッドやロングアイアンでは球を上げやすく、ショートアイアンやウェッジでは撓り戻りを抑えて弾道を安定させる方向に振り分けています。
TOUR ADのウッド用は、最新のEKをはじめFI、GC、VF、CQ、UB、DI、IZ、PT、Liaが並びます。フェアウェイウッド用はF、ユーティリティ用はVFHB、DI HB、HY、U、アイアン用は50、55/65/75、85/95/105/115という重量帯別の構成です。公式は80種類のモデルを用意しており最新作以外も購入できるとしていて、世代をまたいで型番が選べるのがこのブランドの特徴になっています。
価格はモデルによって幅があります。2026年9月4日発売の新作TOUR AD EKがシャフト本体で税込49,500円、最上位の秩父 弍(ウッド用)が税込74,250円、RAUNEのハイブリッドh45が税込23,100円です。なお2026年7月に価格改定が実施されているため、購入時は公式の最新価格を確認してください。購入は全国の取扱店を通じて行い、公式サイトでは地域別の取扱店一覧と試打会の開催予定が公開されています。
グラファイトデザインは市場標準的な価格帯
グラファイトデザインは中調子が最多(ラインナップの 74%)
グラファイトデザインは市場よりやや重量寄り
グラファイトデザインは市場中央値より1.0°低トルク。手元剛性重視のコントロール志向
フジクラも三菱ケミカルも大手メーカーの一事業としてゴルフシャフトを手がけているのに対し、グラファイトデザインはシャフトを主力とする独立した専業メーカーで、しかも上場企業です。いずれのメーカーもクラブメーカーへのOEM供給と自社ブランドの両方を持っており、グラファイトデザインの主な取引先にもAcushnet、Callaway、TaylorMade、ブリヂストンスポーツ、ミズノなどが並びます。選び分けは流通経路よりも、モデルごとの挙動と重量・トルクの設定で判断するのが現実的です。
グラファイトデザインの特徴は、TOUR ADだけで80種類という選択肢の多さと、最新作以外も継続して購入できる点にあります。裏を返すと記号の意味を知らないまま選ぶのは難しいため、公式が用意しているシャフトフィンダーや、全国で開催している試打会を使って実際に振ってから決めるのが確実です。公式サイトには地域別の取扱店一覧も掲載されています。
ドライバー中心ならTOUR AD、軽量帯で最上位を狙うなら秩父、ハイブリッドから短い番手を整えたいならRAUNE、という住み分けになっています。3ブランドとも同じ秩父の自社工場で生産されています。