- キャップバックデザインで中空とキャビティの利点を融合
- FLTD CGデザインが番手ごとに重心を作り分け
- 貫通型スピードポケットでミスヒットの目減りを抑制
スピンで止めるより真っすぐ飛ばすことに振り切った女性向けアイアン。キャップバックデザインと貫通型スピードポケットで直進性とスイートエリアを稼ぎ、番手別のFLTD CGデザインで役割を分ける。軽量シャフトと合わせ、やさしさと安心感を求める層の武器になる。
Qiウィメンズ アイアンは、2024年2月に登場したQiシリーズの女性向けアイアン。スピンで止める性能より、右へのミスを抑えて真っすぐ飛ばすことに設計を振り切ったのがこのモデルの核で、シャフトとグリップも女性専用スペックでまとめられている。番手ごとに求められる性能を引き出す統合システム設計を採用し、セット全体で狙いやすさを揃える思想で作られている。
ヘッドは中空アイアンとキャビティバックアイアンの利点を融合させたキャップバック構造。番手ごとに重心位置を最適化しつつ、振動減衰システムとの組み合わせでインパクト時の不要な振動を抑え、打音と打感を整えている。従来より大きなフェースでスイートエリアを広げ、芯を外したときの飛距離の落ち込みを小さくする狙いだ。
番手別ヘッド設計のFLTD CGデザインにより、ロング側は直進性と高弾道、ミドルは高初速と広いスイートエリア、ショート側はスピン性能を強化する方向に振り分けられている。フェースデザインも番手別に最適化され、貫通型スピードポケットと合わせて番手間の距離の階段を作りやすくしている。
| 番手 | ロフト角 | 左利き対応 | ライ角 |
|---|---|---|---|
| #5 | -° | ✕ | 62.5° |
| #6 | 24.0° | ✕ | 63.5° |
| #7 | 28.0° | ✕ | 64.5° |
| #8 | 32.0° | ✕ | 64.5° |
| #9 | 37.0° | ✕ | 64.5° |
| #PW | 43.0° | ✕ | -° |
| #AW | 49.0° | ✕ | -° |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) |
|---|---|---|---|---|---|
| ELDIO TM40 IRON Qi WOMEN'S | カーボン | 5,6,7,8,9,P,A | A | C3.5 (#6,7,8,9,P,A) | 350 g (#7) |
| ELDIO TM40 IRON Qi WOMEN'S | カーボン | 5,6,7,8,9,P,A | L | C2.5 (#6,7,8,9,P,A) | 347 g (#7) |
まず薦めたいのは、アイアンで左右に曲がることに悩んでいる層。プロゴルファーの江澤亜弥は、弾く打感のアイアンは曲がりにくいのが特徴だと整理したうえで、とにかく真っすぐ飛ばしたい女性ゴルファーにはぴったりだと評している。吸い付く打感のクラブほどフェース管理を要求されない点が効いてくる。
初心者セットを卒業してスコアを縮めたい層にも噛み合う。大きめのフェースながら構えたときに厚ぼったく見えず、アドレスで「打てそう」と感じられる顔つきが安心材料になると同氏は評価している。やさしさと安心感をアイアンに求める層の現実的な第一候補だ。
一方で、グリーンでスピンを効かせて止めたい層とは方向性が合わない。スピンを強烈にかけるより直進性と飛距離のバランスを取ったアイアンなので、硬いグリーンを止める道具としては物足りない。ただしアマチュアが回るコースならランが出て飛んでくれるほうが有利な場面が多く、割り切って選ぶ価値はある。
スウィングタイプでの住み分けも明快だ。腕の力だけに頼らず体全体を使って振るタイプに合うという評価で、軽量シャフトゆえに振りやすい反面、手先で操作しようとする層には持ち味が出にくい。ヘッドが必要以上に走らず安定感がある点も、体で振る層と相性がいい。
番手の住み分けは、ロング側は直進性と高さを稼ぐ役、ミドルは初速と寛容性の主役、ショート側はスピンで狙う役。PWの下にAWが用意されており、ウェッジまでの距離の階段を埋められるので、セット構成を考えるときはAWを入れるかどうかから決めると組みやすい。
| 番手帯 | 飛距離 | 弾道 | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ロング (5番・6番) | ◎ | 高 | △ | ◎ | 弾き系 | 直進性と高弾道に全振り |
| ミドル (7番・8番) | ◎ | 中-高 | ○ | ◎ | 弾き系 | 初速とスイートエリアの主役 |
| ショート (9番・PW) | ○ | 中-高 | ○ | ○ | 弾き系 | スピン性能を強めた狙う側 |
| AW (49°) | - | 高 | ◎ | ○ | 弾き系 | PWとの距離差を埋める役 |
番手帯ごとに重心設計を変えているため、同じセットでも性格が段階的に切り替わる。ロング側は上がりやすさと直進性を優先し、ショート側に進むほどスピンで止める方向に寄る。打感はどの番手も軟鉄系の吸い付く感触ではなく、球離れの早い弾き系で統一されているのがこのアイアンの性格を決めている。ライ角は6番の63.5度から7番以降の64.5度へと、短い番手ほど起きた設定だ。
市場全クラブの中でこのモデルがどこに位置するか(赤=このモデル)
ドロー寄り・低弾道 タイプ
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
582位/全678本 (86%・軽め)
459位/全612本 (75%・小さい)
同アイアンカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
334位/全374モデル (89%・高め)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| Qiウィメンズ アイアン |
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