- JT専用に削り出した1-of-1のマッスルバック
- 市販620 MBを土台にゼロオフセット化
- 顔・打音・打感を本人仕様へ徹底チューニング
621.JTは、ジャスティン・トーマスのためだけにタイトリストが削り出した1-of-1のマッスルバックアイアン。市販620 MBを土台に、彼が好むゼロオフセットとクリーンな顔つきへ徹底的に磨き込んだツアープロトで、一般には市販されていない。
2021年秋のツアーで初めてバッグに現れた、ジャスティン・トーマスのためだけに作られたプロトタイプアイアン。ヘッドには彼のイニシャルが刻まれ、市販はされていない本人専用の1-of-1プロトとして生まれた。長年信頼してきた市販620 MBブレードを土台に、本人の要望を一つずつ反映して仕上げられている。
形状・ソールグラインド・素材・スコアラインは市販620 MBとほぼ共通で、決定的な差はオフセットをゼロまで削り込んだ点にある。リーディングエッジとホーゼルが一直線に並ぶクリーンな顔つきは、構えたときの余計な情報を削ぎ落としたいトーマスの好みを映している。
このプロトはアダム・スコット用の681.ASと並行して進められ、形状・ソール設計・重心位置といった設計変数をメーカーが深く検証する場でもあった。ここで得た知見が市販Tシリーズや将来のマッスルバック開発へフィードバックされている。
| 番手 | 左利き対応 |
|---|---|
| #6 | ✕ |
| #7 | ✕ |
| #8 | ✕ |
| #9 | ✕ |
この設計思想に共感できるのは、オフセットや出っ歯を嫌い、徹底して構えやすさを優先する上級者だ。フェースの長さやグースの強さといった構えたときの情報を削ぎ落とした純ブレードを好み、ボールを自在に操りたいタイプに刺さる。
軟鉄削り出しならではの打感を最重視する層にも響く。芯を食ったときの吸い付くような感触と澄んだ打音は、距離や寛容性より「気持ちよさ」で道具を選ぶゴルファーの満足度を満たす方向へ振られている。
一方で、ミスヒットへの強さや楽な高さを求める中級者以下には向かない。ゼロオフセットの純マッスルバックは芯を外したときのばらつきが大きく、やさしさを求めるなら無理に狙うべき設計ではない。
そもそも621.JTは市販されていないツアー専用の1-of-1で、一般に手に入るのは土台となった市販620 MBや、その思想を受け継ぐ後継のTシリーズMBだ。同じ削り出しブレードの世界に触れたいなら、まず市販620 MBが現実的な入口になる。なお本人は6番〜9番に621.JTを組み、ロングは別構成で補っている。
| モデル | 飛距離 | 弾道 | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 621.JT(ツアープロト) | △ | 中 | ◎ | △ | ソフト | JT仕様のゼロオフセット純ブレード |
| 620 MB(市販ベース・参考) | △ | 中 | ◎ | △ | ソフト | 誰でも入手できる市販マッスルバック |
621.JTは市販620 MBをほぼそのまま受け継いだ純然たるマッスルバックで、ミスへの寛容性よりも打感と操作性を突き詰めた設計。両者の最大の差はオフセット量で、構えやすさの好みが選択を分ける。一般ゴルファーが現実に手にできるのは、土台となった市販620 MBやその思想を継ぐ後継モデル側になる。
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
同アイアンカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| 621.JT(ツアープロト) |
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| 620 MB(市販ベース・参考) |
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