- キャメロン・ヤング専用に作られた1 of 1のプロトタイプブレード
- ベースは本人が愛用した620 MBの顔とオフセット
- ソール幅とバウンスを増やしダフりにくさを追求
631.CYは、PGAツアーのキャメロン・ヤングのために1セット限りで作られたタイトリストのプロトタイプブレード。本人が愛用した620 MBをベースに、ソール幅とバウンスを増やしてダフりを抑え、一段高い弾道を狙った契約プロ専用の軟鉄鍛造アイアンだ。
631.CYは店頭に並ぶ市販モデルではなく、キャメロン・ヤングのために専用設計されたプロトタイプだ。モデル名の「CY」は本人のイニシャルに由来する。2023年のワールドワイド・テクノロジー選手権で初投入され、ジャスティン・トーマスやウェブ・シンプソンに続いて、自分専用のフルセットを与えられた数少ない契約プロの一人として注目を集めた。
ヤングはヘッドスピードが速くシャフトリーンが強く、インパクトでリーディングエッジが芝に刺さりやすい。そこで620 MBの顔とオフセットを残したまま、バウンスを増やしソール幅を広げてターフ抜けを改善。さらにロング側ほどソールを広げ、マッスル裏の重量を削って重心を下げ、ブレードでも高さを出しやすくしている。
実戦では4番にT200、5番にT100、6〜9番に631.CYを組み合わせたコンボセットで運用され、シャフトはダイナミックゴールドX7で統一されている。この構成でヤングは2025年ウィンダム選手権と2026年プレーヤーズ選手権を制した。
| 番手 | 左利き対応 |
|---|---|
| #6 | ✕ |
| #7 | ✕ |
| #8 | ✕ |
| #9 | ✕ |
631.CYが想定するのは、ヘッドスピードが速くシャフトリーンが強いタイプの上級者だ。球を打ち込む過程でリーディングエッジが芝に刺さりやすい人に、ソール幅とバウンスの恩恵が効く。ブレード特有の小ぶりな顔と操作性を残したまま、ダフりと低すぎる弾道だけを抑えたい層に向いた設計といえる。
ただし631.CYは契約プロ専用で市販されていない。同じ顔と打感を市販モデルで味わいたいなら、設計の起点になった620 MBが最も近い選択肢になる。ターフ抜けや弾道の高さを自分仕様に寄せたい場合は、フィッターと相談してソールのグラインドやバウンス量を調整するアプローチが現実的だ。
ロングアイアンの寛容性や高さに不安が残るなら、ヤング自身が採用しているコンボの考え方が参考になる。長い番手だけT100やT200に置き換え、短い番手にブレードを残す組み方なら、難しさと易しさのバランスを取りやすい。
住み分けを整理すると、操作性と打感を最優先する人は620 MB、長い番手の高さと寛容性も欲しい人はT100中心のコンボ、さらにやさしさが欲しい人はT200を足す構成という順で検討するとよい。631.CYはそのコンボ思想を一人のプロのために突き詰めた到達点といえる。
| モデル | 弾道 | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ターフ | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 631.CYプロトタイプ | 中-高 | ◎ | △ | ソフト | ◎ | ダフりを抑えた高弾道ブレード |
| 620 MB(ベース) | 中 | ◎ | △ | ソフト | ○ | 設計の起点になった伝統的ブレード |
631.CYは620 MBの操作性と打感をそのまま受け継ぎつつ、ソール形状だけを本人の入射角に合わせて作り替えた一本だ。ブレード本来のシャープな操作性を保ちながら、ダフりにくさと弾道の高さという弱点を補っているのが設計の核といえる。
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
同アイアンカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| 631.CYプロトタイプ |
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| 620 MB(ベース) |
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