性能・特性
- 飛距離性能: 中~高打ち出し角と低スピン特性により、ヘッドスピードを活かして飛距離を稼ぎやすい設計です。高いスイング速度を持つゴルファーほど、直進性の高い力強い球筋が得られ、飛距離性能が引き出されます。
- トルク(ねじれ抑制と操作性): Rフレックスで約4.4~3.6度、Xフレックスで約3.2度と、フレックスが硬くなるほど低トルク化しています。特にS/Xフレックスではトルク3度台前半とねじれ抑制に優れ、球筋のブレを最小限に抑えます。Rフレックスはややねじれが大きめで振り抜きやすい感触を維持しつつ、全体として操作性と安定性のバランスを図っています。
- キックポイント(打ち出し角と弾道高さ): キックポイントは中元調子~中調子で、ミッドハイから高めの弾道を演出します。Rフレックスは比較的打ち出しがさらに低めになり、S/Xフレックスではやや高めの軌道が得られます。これにより、ボールをしっかりつかまえて飛ばしつつ、高い安定性をもたらします。
- 振動数・フレックス(打感・振り心地): 振動数はフレックスと重量に応じて上昇し、Rフレックスは低周波数でソフトな打感、S/Xは高周波数で硬めのレスポンスとなります。例えば、65g台Sフレックスは約260Hz台で比較的しなり感を残しつつ、85g台Sフレックスでは約300Hz台となりしっかりした振り心地です。これにより、R→S→Xとフレックスを上げるほど感触は引き締まりますが、ピンの設計意図によりフレックス間で大きなフィールの変化がないようバランスされています。
おすすめユーザー
ヘッドスピードが速い中・上級者ゴルファーやスイングが安定している中級者が主なターゲットです。安定性と操作性を重視しており、飛距離だけでなくコントロールも求める人に向いています。ピンのフィッターによれば、幅広い年齢層・ヘッドスピードのゴルファーに扱われており、特にヘッドスピード40m/s以上の方から高評価を得ています。また、「先端のしなりを感じたい」という理由で高速スイングでもChromeモデルを選ぶケースが報告されており、適切なフレックス選択ができれば、速いスイングのプレーヤーでも有効に使えます。