- βチタンフェースで規制ぎりぎりの反発を狙う
- 国内モデルでは久々のカーボンクラウンを採用
- STブランドが日本へ逆輸入された起点世代
ミズノST 200シリーズのドライバー2機種を比較。欧米で先に評価を得たSTブランドが2020年に日本へ逆輸入された起点世代で、叩いて低スピンのST200と、楽につかまって直進するST200X。カーボンクラウン化で生まれ変わった2機種の設計差と適合層を整理する。
STは欧米のミズノが展開してきたスピードテクノロジー由来のブランドで、海外ではST 200が3代目にあたる。2020年3月20日、TOUR READY WORLD READYというコピーとともに日本へ逆輸入され、ミズノプロに代わる世界戦略ドライバーの起点になった。ALBAの試打企画では、国内モデルでのカーボンクラウン採用は2004年のMP-001以来だと紹介されている。
展開されたのはST200とST200Xの2機種。ST200はヘッドがやや小ぶりでフェースはディープ、ソールを黒でまとめたハードヒッター寄りの見た目だ。ST200Xはヘッドが大きくバックフェースにシルバーを差し、クラブ長もわずかに長い。ウエイトはST200がソールに1つ、ST200Xは後方とヒール寄りの2つでヘッドを返りやすくしている。国内ロフトはST200が9.5度、ST200Xが10.5度の各1設定になる。
フェースには高反発規制の前に使われていたβチタン合金2041Tiを復活させ、中央を厚く周辺を薄くするコアテックフェースデザインで反発エリアを外側へ広げている。ミズノプロ時代のフルチタンヘッドは重心が高くスピンが残りやすかったが、カーボンクラウンの採用で低重心化とロースピン化が一気に進んだ。ロフト・ライ角はクイックスイッチで調整できる。
| 番手 | ロフト角 | 左利き対応 | ヘッド体積 |
|---|---|---|---|
| #1 | 9.5° | ✕ | 460cm³ |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク | キックポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| TOUR AD GM 200 D | カーボン | ドライバー用 | SR | D3 | 301 g | 52.5 g | 5.2 | - |
| TOUR AD GM 200 D | カーボン | ドライバー用 | S | D3 | 301 g | 54.0 g | 5.2 | - |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| TOUR AD XC 6 | S | D2 | 317 g | 64 g | 3.2 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| SPEEDER 569 EVOLUTION VI | S | D1 | 317 g | 56.0 g | 4.9 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| DIAMANA D LIMITED 50 | S | D1 | 308 g | 57.5 g | 4.9 |
| DIAMANA D LIMITED 60 | S | D0 | 317 g | 64.0 g | 3.4 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| DIAMANA ZF 60 | S | D1 | 321 g | 64.0 g | 3.8 |
| 番手 | ロフト角 | 左利き対応 | ヘッド体積 |
|---|---|---|---|
| #1 | 10.5° | ✕ | 460cm³ |
| シャフト名 | 素材 | 番手 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク | キックポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20 MFUSION D | カーボン | ドライバー用 | R | D2 | 280 g | 39.0 g | 7.2 | - |
| 20 MFUSION D | カーボン | ドライバー用 | SR | D3 | 286 g | 44.0 g | 6.4 | - |
| 20 MFUSION D | カーボン | ドライバー用 | S | D3 | 292 g | 49.0 g | 5.6 | - |
| PLATINUM MFUSION D | カーボン | ドライバー用 | R | D1 | 274 g | 34.0 g | 8.8 | - |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| TOUR AD XC 5 | S | C9 | 303 g | 56 g | 4.2 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| SPEEDER 569 EVOLUTION VI | S | C9 | 305 g | 56.0 g | 4.9 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| DIAMANA D LIMITED 50 | S | C9 | 303 g | 57.5 g | 4.9 |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| DIAMANA ZF 50 | S | C9 | 303 g | 57.5 g | 4.6 |
ヘッドスピードが速く、自分の力でしっかり叩いていける中上級者には、まず候補に置きたいのがST200ドライバーだ。スタンダードポジションでもフェースがやや開いて構えられ、ライ角もフラットに見えるため左への不安が出にくい。ゴルフパートナーの試打連載でマーク金井は、ST200は持った瞬間にしっかり叩けと訴えてくるドライバーで、ST200Xよりスピン量が決定的に少ない叩けるクラブだと評している。
スライスに悩む層や、平均的なヘッドスピードでキャリーを稼ぎたい層にはST200Xドライバーが現実的な選択肢になる。ヒール寄りにもウエイトを置いてヘッドを返りやすくし、リアルロフトも多めで高弾道が描ける。ALBAの試打企画でクラブフィッターの筒康博は、ノーマルポジションなら頑固なスライサーでもストレートに打てるくらいのつかまりがあると受け止め、可変スリーブでフェースを開いて使う調整を選んでいる。
打感を重視する層にも、この世代は分かりやすい変化がある。カーボンクラウンとチタンフェースの複合により、同じ試打連載では複合ヘッドだとすぐ分かるほど打感が軟らかいと紹介された。ミズノのアイアンから流れを揃えたいゴルファーにとって、フルチタン時代とは別物の手応えに仕上がっている。
住み分けを整理すると、叩いて低スピンで押すならST200、楽に振って直進性を取るならST200Xという2段構成。選ぶ基準はヘッドスピードと持ち球で、国内は各1ロフト設定なのでグレード選びがそのままスペック選びになる。純正もST200がTour AD GM-200 D、ST200Xが軽量のMFUSION Dと役割を分けてある。接尾語の一般的な意味は別記事のドライバー型番ガイドで整理している。
世代で見ると、ST 200はSTブランド国内展開の起点であり、翌年のST 210で直進性のST-ZとつかまりのST-Xという2グレード体制へ整理された。後継のST 220は寛容性側へ寄せた改良世代、ST 230はコアテックチャンバーによる別路線となる。カーボンクラウン化のインパクトを最も素直に味わえるのがこの起点世代だ。
| モデル | 飛距離 | 弾道 | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ST200ドライバー | ◎ | 中-低 | ◎ | ○ | しっかり | 叩いて低スピンで押す上級者向け |
| ST200Xドライバー | ○ | 中-高 | △ | ◎ | 軟らかめ | 楽につかまる直進性重視の主力 |
2機種はヘッドの土台とフェース素材を共有しながら、フェース角・ライ角・ウエイトの数・純正シャフトの4点で性格を分けている。ゴルフパートナーの試打連載でマーク金井は、この2本は基本的にヘッドスピードで使い分けるのがよいと整理し、叩ける層にはST200、平均的な速度帯にはST200Xを薦めている。ヘッドだけでなくシャフトの狙いまで含めて対象を切り分けたのがST 200世代の設計思想だ。
市場全クラブの中でこのモデルがどこに位置するか(赤=このモデル)
ストレート・中弾道 タイプ
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
977位/全3362本 (29%・重め)
1155位/全1874本 (62%・普通)
13位/全827本 (2%・大きい)
同ドライバーカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
152位/全416モデル (37%・普通)
市場全クラブの中でこのモデルがどこに位置するか(赤=このモデル)
ドロー寄り・高弾道 タイプ
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
2652位/全3362本 (79%・軽め)
421位/全1874本 (22%・大きい)
13位/全827本 (2%・大きい)
同ドライバーカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
143位/全416モデル (34%・普通)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| ST200ドライバー |
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| ST200Xドライバー |
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